|
カテゴリ:優待株について
このところ私は新興市場の暴落をのんびりと眺めていました。ただ今日はなんとなくそろそろ下げ止まるような気がしたので、最近激下げしていた超主力のナルミヤ・インターナショナル(3364)を久々に少し買い増ししました。
ナルミヤは今日の終値57300円、ZAI6月号理論株価100000円(上昇余力+74.5%)、PBR0.65、予想PER17.9、株主持分比率68.4%で有利子負債は0、配当利回りは5.2%とREIT並み、優待を含めると総合利回り12.2%(優待券は額面の80%で換算。ヤフオクの落札相場は85~92%)といったところで、指標的には予想PERが高いことを除けば、優待族的には極めて魅力的な水準です。
ただ株価の下落は全く止まる気配はありません。創業者で現社長の成宮雄三氏の長男で、社長と大喧嘩して会社を飛び出した、大株主の成宮一雄氏が持ち株を市場で大量に売却し続けていること、月次が下げ止まる気配が見えないこと、新興市場への資金流入が細っていること、と悪条件が重なっており、私としても最悪45000円程度までの下落はあり得ると覚悟しています。
またヤフー掲示板を見ても、「減配リスク、株主優待改悪リスク、下方修正リスクのトリプルリスク銘柄で買う奴はアホ」という意見が大半のようです。
減配、株主優待改悪リスクは間違いなく強い銘柄で、私としてもその点は強く懸念しています。ただ財務的には余力の大きな会社で、今のところは配当も優待も維持する方針のようです。
次に、下方修正リスクについてなのですが、ナルミヤは確かに株式上場以来超絶下方修正の連発でホルダーの度肝を抜き続けてきました。ただ、前期は6月の段階で出した超絶下方修正を今年の3月に最終的には上方修正しています。
今期の利益予想数字に関しては、恐らく会社も自信を失っていて、絶対に達成できる固めの数字にしているのではないかと考えています。
ナルミヤは少量多品種の商品構成で売り切り型のビジネスを展開していることに加え、商品の値付けが極めて高いこともあり、本来極めて利益の出やすい体質です。
実際過去の業績を見ても、
売上(百万円) 当期純利益(百万円)
平成12/1 15927 127 13/1 18188 654 14/1 22635 804 15/1 29599 1198 16/1 35319 2203 17/1 35790 2010 18/1 29993 862 19/1 26770 275
と、EDINETで拾える限り過去8年間一度も赤字を出していません。前期は「お姉さんライン」という大人っぽいデザインラインが大失敗で販売機会を逃したという大きな戦略ミスと、ブームが完全に終わってしまったことが重なり非常に厳しい決算でしたが、それでも最終的には黒字を確保しました。
今期も月次は最悪ですが、商品内容を見るとなんとか修正してきていますし、メゾピアノなど一部のブランドはブームが過ぎたと言われる現在でも高い戦闘力を維持し続けています。
ま、とにかく優待株としての魅力は抜群なわけですし、私は「逆張り系優待族」として楽しく真剣に勝負をしていきたいと考えています。ただ投資額が半端ではないので、生存本能的に「これは駄目だ!」と思えば、その段階で潔く諦めます。
今年はのんびりまったり安全に投資して行くつもりだったのですが、ナルミヤに出会ってしまったために春からスリリングな日々を過ごしています。優待族も楽じゃないですね。(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 24, 2007 11:25:04 PM
[優待株について] カテゴリの最新記事
|