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カテゴリ:株式投資全般
さて今日も 「株式投資本オールタイムベスト」 28位の
バリュー投資アイデアマニュアル
(ジョン・ミハルジェビック著、パンローリング社)
の続編をお送りします。好評第3部となります。
第6章の、 リーダーに続け スーパー投資家のポートフォリオからチャンスを見つける は素晴らしい内容です。
分かりやすく一言で言うと、
パクリ+バリュー≒パクリュー投資のススメ
ですね。(笑)
全国198000人のイナゴ投資家の方々には、この1章だけで楽に本の定価以上の価値が間違いなくあるだろうと思います。えっ、読むのがめんどくさいって? 仕方がありません。 それでは私が具体的にその大トロの部分を解説しましょう。以下、本文よりの引用です。。。。。。
最高の投資家には、、、共通した特性がある。。。 明快な思考、明瞭な話し方、投資の過程で見せる情熱、成功したことについての驚くほど謙虚な姿勢 などである。。。 バフェットやパブライやスピアのような スーパー投資家は、損失が出ればだれよりも先にそれを認め、同じ間違いをしないよう自分のフォロワーに警告 する。。。 投資の世界では、自社開発主義症候群ではやっていけない。 結局、 投資のアイデアに著作権はないし、ほかの投資家のまねをしても使用料を払う必要はない。 時には、人生で最も大切なものがタダで手に入ることがある。投資にも同じことが言える。。。
スーパー投資家が買ったことが公表されたあとに株価が大きく上がったり、上がり続けたりすることはほとんどない という事実が観察されている。最も印象的な例は、バークシャー・ハサウェイの買いが公表されるときである。。。投資が公表された翌月の初めに同じ株を買うという架空のポートフォリオは、S&P500を10.75%上回るという並外れたリターンを上げているのに、マーケットはバークシャー・ハサウェイの株式投資のニュースにあまり反応しない。。。バフェットの銘柄を見る限り、 スーパー投資家のまねをすることで得られるアルファ値は、いまだ裁定され尽くされていない。 。。 (引用終わり)
そして著者のミハルジェビックは正しいパクリ方について、
まねしたアイデアでも自分の通常の評価基準を満たすものだけを厳選してポートフォリオに加えるのが正しい戦略
であると述べています。私もこの考え方に1ミリも反論はないですね。
次にここからは個人的な考えなのですが、この パクリュー投資が有効であり続けているのには「人間社会の本質」が関係している と思っています。
私達の実社会では「盗作」と言うのは「倫理的に重罪」とされています。そしてこの価値観を無意識のうちに株式投資の世界にも持ち込んでいるために、「正確に迅速にパクる」ことには見えない「心理的に高いハードル」があり、それによって 多くの投資家はパクリュー投資に根深い罪悪感を感じて実行しきれない でいるのです。 そしてだからこそこの投資法は永続的な優位性を維持し続けている んですね。。。。。。
ちなみにこの パクリュー投資の有用性と素晴らしさ については、私も以前にブログで取り上げています。
両記事共に私の過去の日記の中でもトップ30に入るであろう会心の出来 と自負していますので、未読の方は是非合わせて御覧ください。
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Last updated
Apr 15, 2016 11:04:12 PM
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