3. 白日の下で金儲けはできない。
さて今日は株式投資本オールタイムベスト142位 わが子と考えるオンリーワン投資法(ジョン・モールディン著、パンローリング、2006年) の第3弾です。 今日も、本書中でベストの出来である第1章 霧の中の道標 から。正直に言って、この章を読むためだけでも本を買う価値があると思います。著者が気軽に山登りに出かけ、危うく遭難しかけた話と投資の教訓を結び付けた印象的な小話です。 白日の下で金儲けはできない 株価に織り込まれれる材料は毎日変わり、その企業の価値も常に変化している。 そういえばしばらく前に 9404日本テレビHD が、日本の宝「スタジオジブリ」を子会社化するというニュースがありました。この時に、「ジブリのIP(知的財産権)価値と今後生み出されるシナジーを考えれば、日テレは爆上げして当然だ。!」という意見と、「ジブリ子会社化による日テレへの実際の利益貢献は僅かだ。上がるのはおかしい。」という意見が対立して株価は激しく動きました。 でもこれこそが「マーケットの本質」なのです。「激しい意見の対立があるところにこそ、利益が潜んでいる。」 ものなんですね。 霧のなかの投資 霧のなかの投資とは逆張り投資のことではない。それはほかの人よりも一歩先を見ることである。 霧のなかの投資とは、ほかの人が見えないものを見ることである。多くの人が霧に包まれればパニック状態になるかもしれないが、霧のなかの投資家はそうしたときでも平静さを保ち、想像力を駆使して将来を見据え、遠くのおぼろげなものが現実になったかのように投資するのである。割安な値段で投資したおぼろげなものが次第に現実になれば、あなたは大儲けできる。もはやあなたは霧のなかにいるのではなく、そのときにはすべてが白日の下にさらされる。 いやあ、いい表現ですね。投資の本質を突いていると思います。「他の人と同じものを見て、異なる角度から違う事を考える。」のが大切なんですね。(続く)