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カテゴリ:海外ニュース
Milkywayです。お元気ですか?
20220226 とうとうロシアのプーチン氏が、ウクライナに侵攻した。世界中からの非難を歯牙にも掛けない蛮行だ。ヨーロッパはじめ民主主義国を敵に回すことや、経済制裁を受けるというリスクにも目をくれない暴挙である。 なぜロシアはそれほどまでにウクライナが欲しいのか。多くの専門家たちが多くを語ってくれると思うが、私はここでは、ウクライナ併合でロシアが得るものとして、その天然資源と工業力資源について記しておく。 典拠はWorldAtlas 2019年資料である。 https://www.worldatlas.com/articles/what-are-the-major-natural-resources-of-ukraine.html まず、石炭。ウクライナの石炭埋蔵量は世界第7位、ヨーロッパ第2位の約340億トンを誇る。 石油は1億3,500万トン以上、シェールオイルは37億トンが埋蔵されていると推定されている。 天然ガスは2004年の天然ガス埋蔵量は、確認されている国の中で26位。 シェールガス埋蔵量 欧州3位...世界13位...22兆立方メートルである。 【鉱物資源】 鉄鉱石は、ウクライナだけでも推定270億トンの鉄鉱石埋蔵量があり、世界の鉄鉱石生産量の6位にランクされている。マンガン鉱石は、ヨーロッパで最大のマンガン鉱石埋蔵量を誇っており、世界のマンガン鉱石生産量のトップ10に入っている。 チタン埋蔵量はヨーロッパ最大。チタンの輸出量は世界4位に位置している。 ウラン鉱床はヨーロッパ最大。さらに、 ウクライナには 黒鉛鉱床が300もあり、その量は10億トン以上、世界の黒鉛の20%に相当する。 水銀は30,000トンもあり、世界の第5位に位置し、ウクライナの主要資源でもる。 【その他のウクライナの主要資源】 上述の他に、Facebook:https://www.facebook.com/512445543/posts/10158779344825544/に非常に分かりやすく整理された情報がでたので、それもご紹介する。 WorldAtlasの情報量は膨大すぎて私が見つけられなかったが、Facebook上の資料に記されていることが下記。WorldAtlasの統計資料と重複する部分は省いて、それ以外の天然資源と工業生産力を記す。 まず、ウクライナの天然資源は、その総量で世界第4位である。 面積はヨーロッパで2番目に大きく、人口は4,000万人以上...ポーランドより多い。 ウクライナは重要な工業国でもあり、その天然資源を製品化している。まず 鉄鋼生産量...3,240万トンで世界第10位。そしてその鉄輸出量は、世界第3位である。 アンモニアの生産量は欧州1位。 粘土の輸出は世界4位。 天然ガスパイプラインシステムは、欧州で2番目を誇り、世界で4番目である。 ロケーターとロケーティング機器の生産で、アメリカ、フランスに次いで世界第3位。 世界第4位のロケットランチャーメーカー。 防衛産業製品の輸出で世界第9位。 【原子力発電】 私が注目しているのは、その原子力発電資源である。ウクライナは、原子力発電所の設備容量で欧州第3位、世界第8位。 原子力発電所用タービン輸出国で、世界第4位の位置にある。 【天然資源と工業力、それを輸出する手段も持っているウクライナ】 多くの人口を抱え、天然資源と工業力をもつウクライナ。さらに、その人流と物流を担保する鉄道網の長さは21,700 km。ヨーロッパで3位、世界で11位に位置している。 これだけ並べただけでも、その大きな価値がわかるウクライナなのである。 Facebookに資料を載せた人は 「なぜウクライナ問題が世界にとっても重要なのか?(WHY DOES UKRAINE MATTER? )」と問いを発し、上述のような多くの統計数字を提示した後、 「だからこそ、その独立性は他の国にとっても重要なのです(That’s why its independence is important to the rest of the world.)」と述べている。 その人の言葉を、そのままここに引用しておく。 次回は、日本の食糧事情にも影響がでると注目されている小麦も含めて、ウクライナの農業力について記そうと思う。
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最終更新日
2022.02.26 12:30:27
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