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カテゴリ:徒然なるままに
Milkywayです。お元気ですか?
20220729 最近、DAISY(デイジー)にハマっている。DAISYってなに?花の名前?と聞かれる。いやいや、花ではない。DAISYとは、Digital Accessible Information Systemの略で、障がいのある方々への読書を援助するデジタル図書システムのこと。しかも、デジタル録音図書の国際標準規格になっている画期的なシステムである。【DAISYとは?】 DAISYは電子書籍の国際標準規格で、現在70カ国以上の会員団体で構成するデイジーコンソーシアム(本部スイス)によってその開発と維持が行なわれている。これほど大規模な組織によって維持管理され、しかも継続性が重要視されているので、他の電子書籍と違って、提供元の都合で無くなったとか読めなくなるとかの心配がない。 【DAISYはなにがすごいか】 このDAISY規格で作られたマルチメディア図書はなにがすごいかというと、一つの作品を読むのに、音声での読み上げだけではなく、同時に読み上げ部分をハイライトしたり、拡大したり、絵や挿絵など画像も表示できるところ。さらに動画も同時に使えるから、読むことに障害のある方々にとっては痒いところに手が届くような機能を持ったデジタル図書なのだ。視覚障害だけではなく、読むことに障害があるとはどういうことか?ご存知の方も多いとは思うが、初めて聞くという方のために、具体的に説明してみる。例えば、視覚や聴覚にも知的にも問題はないのに、印刷物の読みに困難を持つ方がいる。文字がにじむ、ゆらぐ、鏡文字になったり、文字がかすんだりといった見え方の問題だけでなく、「記号」である文字を「音」として認識することが困難だったり、名称を想起する速度が遅いことによって、読みの困難さがある方々である。 そうした困難の解消のために、マルチメディアデイジーでは、テキストがハイライトして、その部分を音声で喋ってくれるので、どこを読んでいるかがわかる。見て情報をとることが難しい場合は、音で情報をとれる。だから、読むこと自体に集中しすぎて中身が入ってこないという困難のある方にとっては、マルチメディアデイジーを使うと、読みに関する負担が減って、中身のことを考えたり内容を理解したりということに能力を使うことができるというわけだ。 【DAISYが有効な障害の対象】 このDAISY図書が有効な障害の対象は、視覚障害だけではなく、聴覚障害、ディスレクシア、パーキンソン病、学習障害、知的障害、精神障害、発達障害、上肢障害、いわゆる「寝たきり」の状態の方、一過性の障害、入院患者、その他図書館が認めた読書に困難がある人など、そのカバー範囲は非常に広範。このデバイスに接した時、私はまさしく眼から鱗!という想いをした。 【百聞は一見にしかず】 百聞は一見にしかず!まずはYouTubeに分かりやすい動画がある。下記を見て欲しい。「わいわい文庫のマルチメディアDAISY図書をWindows10パソコンで読む方法」 https://www.youtube.com/watch?v=aEvx7bPuRW0 この動画には次のような分かりやすい紹介文がある。 「マルチメディアDAISY図書は、本文の文字・画像が音声と同期している電子図書です。 わいわい文庫は、公益財団法人伊藤忠記念財団が製作したマルチメディアDAISY図書の愛称で、全国の学校、図書館、医療機関などの団体に無償で寄贈されています。 わいわい文庫はCDディスクで提供されていて、Windowsパソコンで音声読み上げするためのアプリ【Dolphin EasyReader Express】もインストールされています。」 次回はこのDAISYシステムをもう少し詳しく紹介する。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.08.06 10:56:19
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