カテゴリ:本
松本清張の、「影の車」を読んだ。
値段、三百数十円だった。 きっと、母が昔買ったものを、実家から持ってきてしまったんだと思う。 これ、ちょっと面白いので、止まらず一気に読む。 以前、ドラマになったこともあるから、その残像と妄想が膨らむ私。 短編小説がいくつか一冊になっている。 昔読んだことがあるけれど、結構前の時代背景なんだって、(やっと)気づいた。 昔はとにかく怖かった。 この深層心理が。 今の感覚では、松本清張もあるじゃないか、という深みにおぼれてしまいそうな感じ。 子供の行為や思いが恐怖を感じるという男の心理が、その時代には新しい感覚だったんじゃないかという感想。 重い物語。 男の気持ちがこれまでに盛り込まれているって、松本清張の心の裏の話? なんか、暗号文みたいな感想になってしまったけど、「昔読んだ本を読み返して、思い返す」というのにうってつけ。 長編ものだと、途中で飽きてしまうかも、という私には、退屈する暇がない本だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月11日 23時39分38秒
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