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イラクやアフガンの戦争に於ける報道に、死体の映像は殆ど無かった。
また阪神淡路などの災害でも多数の犠牲者がでているはずなのに、一切、見えなかった。 勿論、命の尊厳や人権があるから、或いは見てしまった者達の心的障害ということもあるので、ここではその是非については語らない。 ただ思うのは報道だけを見ていると、死というものが今ひとつ現実として感じられないということだ。 かっての時代には、死というものはもっと身近に在ったのではないだろうか。 亡国病と謂われた結核、そして戦死、大空襲による無差別爆撃、原爆。 今回の大地震と大津波による大災害は、その規模と原発の脅威もあり、現代社会の安全神話を打ち砕いてしまった。 多くの街々が、そして何万人という国民が、一昼夜にして壊滅した。 これは死体こそ報道されなかったが、惨禍は充分に伝わっていた。 かっての時代のように死がより身近となり、生活の意味が根底から変質してしまったのではないだろうか。
Last updated
2011.06.18 11:39:00
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