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カテゴリ:舞台の記録
お目当てはずばり内野氏。井上作品は初めて。しかも本日千秋楽が初日・・・と、邪道の王道をいく客でしたが、非常に良席に恵まれました。
レミゼが散々だったんだから許して・・・。 この新国立劇場は、玄関もロビーもまあ《おハイソ》な感じで、うれしくなっちゃいました。で、この中劇場の客席は、シネコンみたいにぐ~っつと勾配がついているので、前の人の頭で見えないってこともない。ま、たまに、後ろの人がカバンごそごそさせると、耳元にダイレクトに響いてむっとなるけど。 客席と舞台が程よく近く、高さのバランスもいいです。平たく言うなら、『あ、今日はうっち~は私を見つめて歌ったわ~、うふ!』と、勘違いできる人が50人ぐらいは楽に日産できる感じです。 ************** プログラム中の折込(注:プログラムの製本には間に合わなかったものと思われる)の『作者の言葉』に 【古典は新作のように、新作は古典のように上演されるべきである】 というようなことが書かれてあり、ああそうか~と思いました。 別に目新しい題材や奇をてらった演出があるわけでもないけど、 きっちりした目線で、しっかりしたお話がある。 そして、それに沿って、出演者が過不足なく役を演じ、パズルのようにかちっとはまる。 あはあは笑ったところもあったけど、笑う前に《笑っていいの?》と思ったり、笑った後に《笑ってよかったの?》と思ったり。笑いの質にもいろいろあったりして、なかなか後引く感じです。 ・・・という建前はこれぐらいにして。 内野氏はハジケてました 。セクシーうっち~はどこへやら。 庭師の格好でご登場。もう私、頭が真っ白で笑うこともできませんでしたわ。 あのガニ股歩き。 あの江戸弁。 あのねじりハチマキ。 そして、あの(二本指を鼻の穴につっこんで、フン!)のクセ。 ・・・・閣下が!モンテ伯が!え~~っ!! 南原教授を軽~く超えてくれて・・・きゃ~あ!!うれしいわ!!いいわいいわ!! スパイっていうから、ちょっとそれっぽく登場することを想像してたら、いきなりこれだもん。 あとは本当にもう楽しく観させて頂きました。 《パジャマ》のところも《暗号歌》も楽しかったし。 軍服になったらちょっとはセクシー路線に転じるかと思ったらそれもナシ。 こんなに近くで内野氏を見たら、脳天に激震が走ってるはずなんだけど、《国枝》じゃ笑うしかない。 【爆弾の爆破】が予想外のことになって、《陸軍の爆弾が・・・ポン!》っていうのもツボ。 最後に《アメリカ軍》の役になって海軍役の三浦を踏みつけて笑ったりじゃれるところもすごくスキ!! でも、おバカなところばっかりじゃなくって、お歌はしっとり聴かせてくれるし。流石でした。 しかし、私のツボシーン、9月に思い出さないようにできるかしら?不安~。【ロープ降りのシ-ン】とかなんだかカブリそうだから、早めに記憶から消しておこう。 麻美れいさんはとってもきれいでした。ああいうオーソドックスでシンプルなお洋服、いいな~。でも、あのスタイルで着るからキレイなんで、凡人のアタシが着たら地味でさえない感じになるんだろうな。 平澤由美さんは、ジジの人とは思えないくらい清純な10代の少女でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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