荻田先生のはずっと前に【ウィンターローズ】を観ただけで。
難解だったけど、ダンスで展開されてて「解釈は見た方のご自由に」という感じ。
楽しませていただきました。
今回もそういう感じを期待していたのですが、この勝手な期待が裏目に出てしまったのです。
以下、 辛口感想です。ご了承ください。
プログラムの先生のお言葉では
「東山義久」と云う役者さんを「ジェームズ・ディーン」と云う役者さんになぞらえて浮かび上がる妙を味わう
・・・ことを意図されたと。
そうなのですが、
なぞらえるためには、「東山義久」と「ジェームズ・デイーン」と、
両方をみっちり知ってなくちゃならないということで。
だから、東山ファンじゃなくて、ディーンの映画も観てないと
・・・・これはかなりツラいのではないか、と???
にわか勉強よろしく、ジェームズ・ディーンの出演作等を観ておいてよかった。
そうじゃなかったら、おいてきぼりだったと思う、私は。
特に、最後の「ディーン」。
ピア・アンジェリさんとか、カザン監督のこととか。このおかげです。
で、おいてきぼりにはならなかったけど、作品として楽しむことはできなかった。
延々と続くナレーション。説明的なシーン。とにかく長い・・・、
二幕後半は、集中力がどんどん低下して
そして・・・・これで終わるの????というよくわかんない幕切れ感。
・・・ と、いろいろ吐き出しましたが
「東山義久ストーリー」にみえる場面もたくさんあって、ファンには贅沢なものなのかも。
それは企画の一番の狙いかな。
ストプレの演技は、私は好きでしたよ。
役に入って苦しむところや、高校の先生(峰さん)とのシーン。
ちょっとした、セリフ。
もーーね、これは今さら言っちゃあ失礼なんだけど、「しあわせの~」のころからみたら、
・・・・ ほーーーんと すーーーごいなぁぁと、感動!
ダンスは、一幕で舞風さんを車に乗せるところがいいなぁ。
こういう舞台では、舞風さんのように、可憐でやさしい存在は大事なのね。
あと、良知くん!
「Dance Symphoney」のときはあんまり印象になかったけど、
なんていうか、勢いと自信があって、いい感じ。
ベテラン勢がしっかりするなかで、パワーが光ってみえました。
二幕のプレイトーは、印象的。
テンションがどんどん落ちるなか、ここで舞台に戻されました。
キャストの皆さんは熱演だったと思います。
観るのもぐったり疲れたけど、こういうハードそうな舞台を務め上げるのも大変なことでしょう。
帰り、戸井さんがブログで書いてた櫻屋さんの鯛焼きを買いました。
いい甘さの餡を二つの鯛がサンドイッチのようにはさんでて、素朴でおいしい。
戸井さん、ありがとうございます
企画・プロデュース:栫ヒロ 脚本・演出:荻田浩一
音楽:玉麻尚一 振付:港ゆりか
キャスト:東山義久 舞風りら 朝澄けい 良知真次 佐野大樹 原知宏 平澤智 戸井勝海 峰さをり