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南部への旅![]() 南部への旅 ~いざ北の王国へ。まだ見ぬ隣国「南部」を旅して~ ★序章 南部。岩手県北と青森県南を指す言葉。 北出羽の隣にあるのに、まだ私は行ったことがなかった。 行ってみたい、それが私を旅にいざなった・・・・ ★秋田 ![]() この駅名標はいやというほど見たかもしれない。 前日に食料を買い込みんだ。 今回の旅はお金がないので青春18で行くことにした。 秋田始発、5時54分の奥羽本線上りに乗車した。 羽後境のあたりで秋田新幹線に抜かれて、 大曲についたのが、6時42分。 そこから田沢湖線に乗り換えた。 角館で大半の学生を降ろし、仙岩峠を越える。 仙岩峠とはなんぞや・・・? 文字通り「仙北」と「岩手」を結ぶ峠である。 田沢湖線最大の難所。 「いよいよ南部だ・・・・!!」 ★盛岡 雫石、小岩井、大釜と大勢の乗客の中で、 非常に息苦しい。 とりあえず、なんとか盛岡に到着できた。 ![]() しっかし、10年ぶりに列車で盛岡駅に降りた。 スタンプを押して、いわて銀河鉄道の改札に行く。 3月18日は、新駅(青山駅・巣子駅)が開業するということで、 「新駅開業乗り放題きっぷ」を発売していた。 ジャスト1000円で盛岡~目時(青森県三戸)まで、 乗り降り自由ということである。 実際、盛岡~二戸間が2030円なので、 相当お徳である。 そういう理由で、この日は地方3セクとしては、 ありえないほどの人でいわて銀河鉄道はにぎわっていた。 8時55分、盛岡出発。 青山駅から物凄い乗客が入ってきた。 すると、隣に座っていた若いウーマンが、老夫婦に 「もしよろしかったらどうぞ」 といって席を譲った。 それだけではない、そんな声が車内に溢れかえったのである。 となりのおじいさんが別のおばあさんに席を譲る。 秋田では有り得ないことである。 いつだったかの番組やっていたが、 「岩手県人はお人よし」 というのである。盛岡の町の真ん中で、 その番組のスタッフが実験ということで、 大量のりんごをコケた振りをして、地面にバラまくと、 盛岡の人々は全員、そのりんごを拾っていた。 岩手県というところは、助け合いでなっていると思った。 でも、まだ二戸まで長いし、私は席をたたなかった。 (前におじいさんがいるというのに・・・) なんとヒドい奴だろう。みなと奉行って・・・ 岩手県人の志を私は素直に見習わなきゃなぁ・・・ と思ってしまった。 ★二戸 すし詰め列車で二戸(にのへ)に着いたのが、10時6分。 「二戸には九戸城がある」 とりあえず、観光案内所を探そうと思って、 うろうろしたが見つからない。 仕方ないので、商工会議所に無断侵入してパンフレットをもらった。 ![]() ・二戸市中心部 正直言ってなーんもないところ。 ただ、史跡紹介は十分にある。 ★九戸城跡 ★小繋駅 帰りは九戸政実が通ったであろう花輪線で帰ることにした。 接続を考えてふと小繋に立ち寄ってみることにした。 ここに一冊のノートがある・・・ この小さな小繋駅にようこそ立ち寄ってくださいました。 これと云う名所も旧跡もありません。 何も取り得のないところです。 唯、周囲山々のみどり素朴な人情だけは他のどんな所よりも劣っていないと自負致して居ります。 どうぞごゆっくり緑の山々ときれいな空気をご満喫ください。 旅の途中の方、お体にご留意なさって車には気をつけてご無事に旅を終えられることを心よりお祈りします。 岩手県二戸郡一戸町小繋 このノートの序章にある文を引用した。 これこそ、小繋駅の命のノートである。 ![]() 「岩手県二戸郡一戸町小繋(こつなぎ)は、岩手県北部の山間地にある。 IGRいわて銀河鉄道の盛岡駅から、北へ9つめの駅。奥中山高原駅の次が「小繋駅」である。 8年前、誰かが駅の待合室に、ノートを置いていった。そのノートに、駅前でお店を営む立花和子さんが、「何もないところだけど、休んでいってください」と書き込んだ。 すると、訪れる旅人が、そのノートに悩みや苦しみを書き込むようになった。立花さんは、そのつど励ましの言葉などを書いた。そして、このノートを介してやがて大きな「心の交流」が広がっていった。 この話が新聞に載った。脚本家の板倉真琴さんは、立花さんとノートに会いたくなり、小繋にやって来た。2003年、板倉さんは立花さんと会い、その人柄に打たれた。 小繋の自然や人情も美しかった。次第に板倉さんは、立花さんの半生と、心の交流を映画にしたいと考えはじめていた・・・。」 (映画『待合室』・板倉真琴監督応援サイト・命のノートより引用) ついに心のノートは映画になった。題して『待合室』という。 (詳細は待合室公式サイトまたは、映画『待合室』・板倉真琴監督応援サイトをご覧ください) ふつつかながら、ふらっと途中下車した私も、駄文ながら、命のノートに少しだけ記させていただいた。 はじめて盛岡より北にやってきました。私は秋田の人間ですが、なぜか「待合室」の存在を知っていました。「こつなぎ」ということでどういうわけか不意に降りてしまった自分。ふとノートをぱらぱらめくり書かせていただきました。皆それぞれの人生。駅ノート。いや命のノートというのは我々が現代において何かを失ってるものなのでしょう。だから、このまま命のノートを続けていってもらいたいです。今度、南部に来る機会があったら、絶対に小繋駅にやってきます。2006.3.18 13時30分 北出羽物語(HP)管理人 佐藤 命のノート。私が書いたおかげで最悪なモノになってしまったかもしれないが、心温まる、旅の思い出に一時間ノートを読んでも思わず心があつくなってしまうかもしれない・・・ ![]() 「なせばなるのじゃぁぁぁ!!!・3月18日の日記より引用」 ★花輪線 小繋を後にした、私はいわて銀河鉄道を南下。 好摩(こうま)という駅にたどり着いた。 登場したのは石川啄木。 ![]() 霧深き好摩の原の 停車場の 朝の虫こそすずろなりけれ 啄木 なぜこうも私は石川啄木と縁が深いのか? 釧路も函館も行っている。 別に、特に行きたいと思っているわけではない。 当たりがいいのか。 エロ本読んでるタクシー運転手や、 いちゃついてる高校生がいる。 そんなわけで、ここから花輪線に初乗り。 ![]() ![]() ![]() ![]() 秋田県に入り、大館に着いた。 2時間30分もキハに揺られた。 ![]() 鶏めしを買って家路についたのが20時25分。 あーぁ疲れた。 しかし、これで旅は終わりではない。 明々後日からまた再開される。 経費 青春18きっぷ 2300円 乗り放題きっぷ 1000円 小繋駅入場券 140円 朝食(パン・お茶) 168円 昼食(二戸駅でうどん) 370円 夕食(鶏めし) 850円 お土産 (南部美人・煎餅汁) 1792円 好摩駅でコーヒー 160円 合計 6780円 以上。 |