116628 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ねぼすけの読書感想日記

ねぼすけの読書感想日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Calendar

Category

Keyword Search

▼キーワード検索

Archives

2024.04
2024.03
2024.02
2024.01
2023.12
2023.11
2023.10
2023.09
2023.08
2023.07

Profile

ねぼすけ2004

ねぼすけ2004

Recent Posts

Headline News

2010.04.18
XML
カテゴリ:書評

 梅田望夫(うめだ・もちお)「ウェブ時代をゆく -いかに働き、いかに学ぶか」(ちくま新書687、筑摩書房、2007.11)を読んだ。

 筆者の梅田望夫の書物は、ウェブの成り立ちから今に至る状況を論述した名作の「ウェブ進化論」(2006.3)、ウェブ時代に登場する重要人物の語録をまとめた名作の「ウェブ時代 五つの定理」(2008.3)がある。この本の内容は、表題のとおりウェブという「もうひとつの地球」のある新しい時代において、いかに学び・いかに働くかについて筆者の考える新しい時代に合った人生論・仕事論を述べたものである。

 とても共感を持ったのは、筆者の考える「大組織で成功できる6要素」の記述である。曰く、
・転勤など自分の生活や時間の使い方を他者によって規定されることを、未知との遭遇として心から楽しめる
・与えられた問題、課題を解決することに情熱を傾けることができる。その課題が難しければ難しいほど面白いと思える。
・Whatへの好き嫌いやこだわりがあまり細かくなくおおらかで、一緒に働く人への好き嫌いがあまりない。あっても苦手(嫌い)を克服することを好む
・これが今から始まる新しいゲームだとルールを与えられた時、そのルールの意味をすぐに習得してその世界で勝つことにまい進することに興味を覚える。
・多くの人と力を合わせることで、個人一人ではできない大きなことができることに充実感を覚えるチームプレイヤーである。
・巨大なものが粛々と動くことへの関与、貢献に達成感と充実感を感じ、長時間長期の組織へのコミットメントをいとわず、それを支える持久的体力に優れる。
・組織への忠誠心や仕事における使命感のほうが、個の指向性より価値が高いと考える。

 すべて大組織・大企業に働く人々にとって大事なことで、「個性が大事・好きなことをしろ・やりたいことをしろ」と教育現場で言われ続けた世代とは、全く価値観が違うとも言える。筆者は、明言はしてはいないが、こういった大組織向きの人に対してアドバイスしているわけではなく、ウェブ時代は「けものみち」を「一人で生きる」ことが望ましく、そのコツを本書で教示しているように思える。この点については、あまりにも煽動的で無責任であり、ウェブのみが社会の全てのような感覚には、同調するわけではない。だが、筆者はそれでもウェブ時代の生き方として、「勤勉の継続」が最も重要な資質であると指摘しており、この点については100%同意する。やっぱり、勤勉だよなと心から思う。

 色々と考えさせてくれる本ですし、特に就職(新卒・転職を問わず)について頭の中にある人にとっては必読の書のようにも思える。名著でした。(評価 星五つ:★★★★★)



ウェブ時代をゆく







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010.04.18 18:46:10
コメント(0) | コメントを書く
[書評] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.