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カテゴリ:書評
著 者=岡村久和 書 名=図解ビジネス情報源 最先端ビジネスがひと目でわかる スマートシティ 発行所=アスキー・メディアワークス 発行年=2011.10 評 価=★★★☆☆ 日本IBM社のスマーターシティ推進部長の語るスマートシティ情報である。著者のスマートシティの定義は、「既存の社会の仕組み(インフラなど含む)にデジタルやIT技術が融合した仕組み」と、いかにもIT業界人が言いそうな不完全な定義である。各地でスマートシティのプロジェクトが始まっており、その分野については、著者によると「安全・安心」「環境・エネルギー」「交通」「ヘルスケア・医療」「行政サービス」「教育」だそうだ。その他にも、防災や景観、観光、産業立地など色々あるとは思うが触れられていない。 読めば読むほど、説明に理由や理屈なしの薄っぺらな論旨であり、怪しげな「スマート化」は、もしかするとIBMそのものが元凶ではないかと疑ってしまいそうになる。ただ、良い点も一部にはあり、さすが一流のインテグレータだけあってモデル化は秀でており、スマートシティ開発モデルは、1.グランドデザイン・2.コミュニティ設計・3.ファイナンス・4.EPC納入・5.保守運営管理のステップで定義されるとのこと。特に最初のデザインの際に、目的ありきでなく人々の暮らしをどう変えたいか・どのような問題を解決したいかを徹底的に議論することが大事との指摘は、傾聴に値する。 【楽天ブックスならいつでも送料無料】スマートシティ [ 岡村久和 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.11.23 23:13:23
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