テーマ:最近観た映画。(40124)
カテゴリ:その他の映画('80&'90)
主人に誘われて、珍しくインド映画を鑑賞。 自分の興味ないものには絶対ついていかない私だけど、 このサタジット・レイの名前には聞き覚えがあったので 何か期待できるものを感じて・・・。 20世紀初頭のベンガルの民族運動を背景に 良家の出身で教養があり優しい夫、 夫の希望で教育を受け人間として目覚めていく妻、 そんな彼女の心を揺さぶる事になる民族運動の指導者のドラマ。 細やかな感想を書けないのがもどかしいけど ストーリー・役者・演出・カメラの全てが素晴らしい、 2時間20分の長さをほとんど感じない出来だった。 (クレジットによると 音楽の監修もサタジット・レイがしているらしいけど、 どんなだったか忘れてしまった。) インドの映画を見たのはたぶんこれが初めてだけど 妻のビマラ(シャティレカ・チャタージ)の容貌や物腰、 また彼女の家が目にも美しく、うっとりする瞬間がたくさん。 自分に目覚めたての女性の可愛らしさも、 愛くるしい表情によく出ていたと思う。 夫のニキルを演じたヴィクター・バナルジも高潔な様子が出ていて 役にぴったり! (なんとなくヤサオトコ風なところもあったけど・・・ 私の抱いている森雅之のイメージ??) ひとつだけ納得できなかったのは、どうしてビマラが 革命家のションディブ(ショーミットロ・チャタージ)にあんなにも 惹かれたのかという事ぐらいかな。 (私はあそこまで強引な男は嫌いだし、見るからに・・・だったので ここだけ不思議でした。 ま、好みは人それぞれという事で。) 主人もすっかり気に入ってこの数日後、原作本を探しに パリのあちこちをまわっていた(笑)。 ちなみにこのサタジット・レイ、どうして名前に 聞き覚えがあるんだろうと思ったら主人いわく、 よく映画関連の書籍で小津と並べられているらしい。 「なんでだっけ?」と聞くと (私はこれまでサタジット・レイを知らなかったので、 その辺の記述は読み飛ばしていた)、 「質の高さじゃない?」 だって・・・すっごいテキトーな答えだね・・ ・・スタイルも全然違う2人なのに。 (小津は小津でかなり好きだけど) 個人的にはサタジット・レイの方が小津映画ほどの癖がなく、 もっと多くの人に受ける気がするよ、私は。 ランキングに参加しています。 投票(をクリック)していただけると、嬉しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.08.27 08:35:16
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