讃岐人フランス奮闘記

はぁ・・・今日は疲れました。肉体的にも、精神的にも。
今日は７時間の授業の後、上司に無理を承知で特例を認めてもらうために交渉に行ってまいりました。
結論から言うとOKしてくれました。
話の分かる上司でよかった（感涙）。フランスに来てからずっと上司運は最高なんですよね。今の職場には感謝こそしても、不満は全くなくありがたい限りです。
この感謝の気持ちをしっかり仕事でお返ししたいと思います。

先週でもよかったのですが、交渉事は差し支えなければ”大安吉日の午後”と決めているのでカレンダーを見て今日に決めていました。
朝、湯沸かし器のフタがキレイに閉まっていなくて久々に２cm弱の火傷なんかをしてしまいましたが「今日は大安だからいいことあるに違いない」と思っていました。
授業でも生徒さん同士の揉め事なんかもありましたが（問題が後を引いていると言えば引いているのですが・・・）「いや、きっといい日に違いない」と思っていました。

上司からOKをいただき、胸を撫で下ろしながらお手洗いに向かいました。
普段授業をしている建物と上司がいる建物は離れています。
上司がいる建物から我が家は４５分ぐらいかかるので地下鉄の構内にトイレのないパリはここで行っておかなければなりません。
要塞の様な職場・・・出入り口から上司の部屋まで正規のルートで行くと相当時間がかかります。
同僚（業務担当）から隠された近道（抜け道と言ってもいいぐらい）を教えてもらっていました。この抜け道で人とすれ違ったことはありません。他の教員は知らないようです。
その途中にある人っ子一人いないトイレ。
リュックを洗面台近くの台に置き（人っ子一人いないので誰も盗る人はいな～い！）トイレに。
ドアを閉めるときに「なんか変だな・・・」とは思ったのですが、閉めて用を足し、いざ出ようと思うと・・・取っ手がありません！！！
私が閉めるときに手にしていたのは鍵の部分でした。
いくらあがいてもドアは全く開きそうにありません。
「おーい、おーい」と叫んでも”シーン”（泣）。誰も通る訳ありません。
教務室や教室にいてお手洗いに行く際には貴重品の入ったカバンは置いて、手ぶらで入るのですが、この時は幸い貴重品の入ったバッグを持って入っていました。携帯電話があります！！
誰にでもは頼めないので仲のいい年配の女性に電話しました。（その建物の職員名簿を手帳に入れていてよかった！！）
「私、ある時間からは電話取らないのよ。特に誰か分からない携帯は。」と言っている彼女、取ってくれません（汗）。
次にその近道を教えてくれた男性の同僚に祈るような気持ちで電話をしました。
「アロー？（もしもし）」が聞こえた時は嬉しくて泣きそうでした。（実は相当心細かったんですよ）
ミント「助けてー！さっきからトイレに閉じ込められてるのー！！」
同僚「どこのトイレだ！？」（たくさんあるので）
ミント「前に教えてくれた近道の脇にあるトイレ！！」
同僚「OK！すぐ行くよ」
気付いてよ、間違えないでよ、と祈りながら待っていると名前を呼ぶ声が
初めに私が入っていたトイレのお向かいのトイレを見に行ったようです。
「そっちじゃないわ～、廊下の反対側のトイレよ～！」と叫ぶ私。
外から開けてもらった時には彼に飛びついてしまいました。

携帯がなかったら？間違いなく誰にも気付いてもらえず一晩、下手したら翌日も１日中トイレに閉じ込められていたんですよ。怖い話・・・。
彼も「これはありえないぐらい大事（おおごと）だ！」と息巻いていました。
あと少し遅かったらみんな帰っていたんですよね・・・。ゾゾゾーッ

うちの職場は去年書庫に二日閉じ込められて出て来られなかった人（三日目に気付いてもらえた）、職場内に閉じ込められて警察に電話した人、非常ベルを鳴らした人などがいますから笑えませんよ。（←通行パスを忘れて移動すると出たドアがオートロックになったりして来た道に戻れず廊下と廊下の間に閉じ込められたりします）

今後はトイレに行くときも必ず携帯を持参して行こうと心に誓ったミント（人間）でした。

メタボだけど色男のミント君
体だって柔らかいんです！（でも・・・どこ舐めてんの）