精進、精進!
先日、神奈川県および神奈川労働局主催の「紛争自主解決支援セミナー」に行ってきました。約200名位の会場は満員で、企業や士業の方々の関心の高さが伺えました。会場のキャパの関係で、一部申込み者の参加をお断りしたようです。個別の労働紛争が増加する中、平成13年から「個別労働紛争解決促進法」が施行されました。神奈川県における平成16年度の相談件数は約44,000件、うち個別紛争となったものは約11,500件となります。一月に平均約1000件の個別紛争が行われている計算となります。とても多いと感じます。景気後退、終身雇用の人事制度の見直しによる解雇や労働条件の低下といった問題が多くなってきたことが大きな要因と思われますが、そういった背景の中、労働者の意識の変化も大きいことなのでしょう。労働者にとって一度変わったこの意識は戻ることはない、と考えると今後も一層増していくことが予想されます。あわせて、今年4月より「労働審判法」が施行されることを考えるとより関心が高まることでしょう。(ちなみに労働審判制度とは、訴訟の前に裁判官と労働関係の専門家により柔軟な解決を図るための判断をするという新しい制度です。)企業においては、リスクマネジメントとして労働問題のトラブル未然防止に向けた取り組みを万全にするべきと強く感じます。「うちは中小企業だから・・・」ではなく「中小企業だからこそ」何か起きてからでは失うものが大きすぎるのでは。私も今後さらに研究を重ね、より皆さんのお役に立てる存在になれるよう精進して参りたいと思います!