第7回 鈴木チヨ子さんに学ぶ「笑いで明る

第7回 鈴木チヨ子さんに学ぶ「笑いで明るく楽しい介護」


 祖母のふみが亡くなった時、偶然その場に立ち会うことになった鈴木チヨ子さんは「ふみちゃん、ふみちゃん起きて~どうしたの~」と叫んで祖母の顔を両手でさすりました。
 鈴木チヨ子さんは会津生まれです。「会津の実母の代わりと思ってふみちゃんと一緒にいるの」といって、たくろう所での介護とボランティアの手配師?、そして代表幹事として活躍されて10年目になりました。

 チヨ子さんはニコニコしながら、おじいさんやおばあさんのお話を引き出す役目をされています。特にFおいじさんとチヨ子さんの会話は、同級生同士の遠慮のない仲間の会話そのものです。ふたりの会話には誰も入っていくことができません。Fおじいさんが時々我がまますると、遠慮なく「ダメでしょ?Fさん?!」と注意します。Fさんも心得たもので舌を出して憎まれ口を一言はいて終わります。この自然な日常生活はやはり同級生です。

 チヨ子さんはこの数年膝を痛め、たくろう所にはチヨ子さん専用の簡易椅子(釣りの時に使用する椅子)があります。みんなとのお茶飲みや打ち合わせの時にこの椅子を使います。チヨ子さんご自身もたいへんなのですが……ご夫婦での海外旅行も年数回行かれます。英会話も学んでいるから通訳はほとんど必要ありません。この多忙な日々の中でも、チヨ子さんの気持ちと時間割の中ではたくろう所は大きなウェイトを占めています。たくろう所からは今日もチヨ子さんの笑い声が聞こえてきます。笑い声が明るく楽しい介護に変えています。
 
 11月23日記

 追伸 チヨ子さんのお孫さんはみちのくプロレスの大ファンです。福島県の大会や米沢大会に観戦されています。




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