カテゴリ:カテゴリ未分類
鋼のような筋肉。 北島三郎も顔負けのパンチパーマ。 そして「サザエさん」のアナゴさん以上の唇を持ち合わせる、 中央アフリカ出身のクラスメート。 その名を『アルゼルモ』。 齢22歳。 そんな彼の今日を、俺、マルメンLIGHTSが追った。 とある授業中。 先生 : 「それでは今から先日の中間テストの答案を返しますので、 名前を呼ばれた人は取りに来てください。」 クラスメート全員答案を受け取り、答え合わせをし、 そして10分休憩へ・・・。 「おい、○○君、お前何点だった?」 ○○君 : 「72点だけど。」 「72点か、う~ん・・・もうちょっと勉強しろ!」 ○○君 : 「・・・。」 「おい、△△さん、何点だった?」 △△さん : 「92点だけど。」 「92点?!やるじゃないか!次は100点目指せ!」 △△さん : 「・・・。」 「おい、マルメン、お前は何点だった?」 マルメン : 「84点だけど。」 クラスメート1人1人の点数を”和久さん(踊る大捜査線)”並みの根気で、 細かくチャックしていくアルゼルモ君。 アルゼルモ君 : 「おぅ~なかなか!継続は力なりってやつだな!」 (この上から目線は自分の点数に相当自信があるのか?)っと思いながら、 アルゼルモ君に聞いた。 マルメン : 「アルゼルモ君は何点だったの?」 聞きにくい事をよくぞ聞いてくれた、っと言わんばかりの眼差しを クラスメートからうけるマルメン。 そして男性からの告白の言葉を待つ女性のような眼差しを クラスメートからうけるアルゼルモ君。 「あん?俺か?」っと言いながら、教室の入り口までゆっくり歩いていき、 そして勢いよくドアを開け、振り返りこう言った。 アルゼルモ君 : 「俺の点数、 お前らに言うまでもない!」 全員思った。 (お前誰やねん!っていうか、点数悪かったな!) ・・・10分休憩が終わり、授業が再開された。 先生 : 「では教科書30ページを開いて・・・え~、△△さん 読んでください!」 「はい!」っと答え、流暢な英語で本読みをする△△さん。 先生 : 「はい、そこまで。上手に読・め・・ま・・・。」 「良いね!」 ドスの聞いたアルゼルモ君の声が教室に鳴り響いた。 先生 : 「ア、アルゼルモ君、何が良いの?」 アルゼルモ君 : 「あん?何がって、○○さんの本読みだよ!」 先生 : 「そ、そうね、上手ね。」 アルゼルモ君 : 「おぅ!○○さん、お前、英語の才能あるぜ! なかなか良い発音してる。もっと勉強すりゃ、もっとうまくなるぜ!」 全員 : 「・・・。」 先生 : 「そ、そうね、○○さんはすごく上手ね。 でもアルゼルモ君も上手よ!」 お世辞を言う先生に対して、「ふん、まぁ~な!」っと、 完全肯定のアルゼルモ君。 先生 : 「じ、じゃ、次、アルゼルモ君、続き読んでくれる?」 アルゼルモ君 : 「あん?俺か? う~ん・・・ 今日は、 調子が悪いからやめておく!」 全員 : 「・・・。」 全員思った。 (だから、お前誰やねん!っていうか、本読みの自信ないな!)
|
|