065172 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

明日のリョウ

明日のリョウ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Recent Posts

Headline News

April 29, 2012
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類

鋼のような筋肉。



北島三郎も顔負けのパンチパーマ。



そして「サザエさん」のアナゴさん以上の唇を持ち合わせる、
中央アフリカ出身のクラスメート。



その名を『アルゼルモ』。



齢22歳。



そんな彼の今日を、俺、マルメンLIGHTSが追った。





とある授業中。



先生 : 「それでは今から先日の中間テストの答案を返しますので、
名前を呼ばれた人は取りに来てください。」



クラスメート全員答案を受け取り、答え合わせをし、
そして10分休憩へ・・・。



「おい、○○君、お前何点だった?」


○○君 : 「72点だけど。」


「72点か、う~ん・・・もうちょっと勉強しろ!」


○○君 : 「・・・。」


「おい、△△さん、何点だった?」


△△さん : 「92点だけど。」


「92点?!やるじゃないか!次は100点目指せ!」


△△さん : 「・・・。」


「おい、マルメン、お前は何点だった?」


マルメン : 「84点だけど。」



クラスメート1人1人の点数を”和久さん(踊る大捜査線)”並みの根気で、
細かくチャックしていくアルゼルモ君。


アルゼルモ君 : 「おぅ~なかなか!継続は力なりってやつだな!」



(この上から目線は自分の点数に相当自信があるのか?)っと思いながら、
アルゼルモ君に聞いた。



マルメン : 「アルゼルモ君は何点だったの?」



聞きにくい事をよくぞ聞いてくれた、っと言わんばかりの眼差しを
クラスメートからうけるマルメン。



そして男性からの告白の言葉を待つ女性のような眼差しを
クラスメートからうけるアルゼルモ君。



「あん?俺か?」っと言いながら、教室の入り口までゆっくり歩いていき、
そして勢いよくドアを開け、振り返りこう言った。



アルゼルモ君 : 「俺の点数、



















お前らに言うまでもない!」



全員思った。


(お前誰やねん!っていうか、点数悪かったな!)



・・・10分休憩が終わり、授業が再開された。


先生 : 「では教科書30ページを開いて・・・え~、△△さん
読んでください!」


「はい!」っと答え、流暢な英語で本読みをする△△さん。



先生 : 「はい、そこまで。上手に読・め・・ま・・・。」



「良いね!」



ドスの聞いたアルゼルモ君の声が教室に鳴り響いた。



先生 : 「ア、アルゼルモ君、何が良いの?」


アルゼルモ君 : 「あん?何がって、○○さんの本読みだよ!」


先生 : 「そ、そうね、上手ね。」


アルゼルモ君 : 「おぅ!○○さん、お前、英語の才能あるぜ!
なかなか良い発音してる。もっと勉強すりゃ、もっとうまくなるぜ!」


全員 : 「・・・。」


先生 : 「そ、そうね、○○さんはすごく上手ね。
でもアルゼルモ君も上手よ!」


お世辞を言う先生に対して、「ふん、まぁ~な!」っと、
完全肯定のアルゼルモ君。


先生 : 「じ、じゃ、次、アルゼルモ君、続き読んでくれる?」


アルゼルモ君 : 「あん?俺か?





う~ん・・・





今日は、





調子が悪いからやめておく!」



全員 : 「・・・。」



全員思った。



(だから、お前誰やねん!っていうか、本読みの自信ないな!)








今日のアルゼルモ君 ver.5 <後編>に続く →










お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  April 29, 2012 06:08:54 PM


Calendar


© Rakuten Group, Inc.