直きっちさん@楽天広場の娘さんが
近頃カーペンターズ(The Carpenters)が好き、らしいので。
...と言いつつ、お子ちゃまにはまだ理解できない曲を(笑)
(心の中の)十代向けな感じが多いカーペンターズの楽曲の中で
例外的に大人な雰囲気ですね。
ジャジーな曲調も、歌詞も。
仮面夫婦という言葉がありますが
それを応用すれば仮面恋人、かな。
ラブラブだった感情がどこかへ行ってしまい
別れた方がいいんじゃないかとも思うけれども
そこまでの踏ん切りはつかず
表層的な恋人関係を続けている。
...そんな詞の世界ですね。
『Now & Then』(1973年) 収録ですが
シングル化はされていません。
試聴(HMV)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/569891
歌詞の和訳
http://plaza.rakuten.co.jp/miyajuryou/3015#masquerade
オリジナル(作詞・作曲も)は
レオン・ラッセル(Leon Russell)。
「Superstar」(1971年) 「A Song For You」(1972年) も彼の作品です。
他のソングライターには無い独特の陰影を
カーペンターズの世界に与えていますね。
『Carney』(1972年) 収録。
この曲をさらに有名にしたのは
ジョージ・ベンソン(George Benson)によるカバーです。
60年代からジャズ・ギタリストとして高い評価を得ていた彼が
ワーナー移籍を機に
ボーカルもフィーチャーした路線に転換
移籍第1作
『Breezin'』(1976年) は
ビルボードのポップ・R&B・ジャズの各部門で同時に1位という
史上初の快挙を成し遂げ
同年度のグラミー賞でも
最優秀レコード(シングルカットした「This Masquerade」)
最優秀ポップ・イストゥルメンタル
の2冠を獲得。
チャートが示す通り
ソウルフルで、しかも洗練され、なおかつ大衆性もあるという
彼しか築けないポジションを確立した1作ですね。
試聴(ワーナー)
http://wmg.jp/artist/georgebenson/WPCR000010897.html