英語と日本語
先日書いた「外国商通ことばつけ」は横浜商組頭取 増田万吉 という署名いりです。これは当時の辞書です。ペリー来航以降、いわゆる黒船瓦版といわれるものが数多く出版されたようです。その中のひとつ「北亜墨利加合衆国人上官肖像之写」参謀長アダムスの肖像の横に「アメリカ言葉」が、「相州浦賀表へ上陸行歩之図」にも「アメリカことば」がのっています。ところがここに書かれているのは、でたらめが多いそうです。父 ヲヲランペー 母ヲメランぺー 夫婦 パカンバア ・・・・ 私は、「外国商通ことばつけ」の分からないところを、別のものと照らし合わせれば、解明できるかも知れないと思ったのですが。 ところで武州金沢藩「亜墨利加船極密之書」の中に「アメリカ読み」という英単語聴取帳があります。解読された方の資料を読ませてもらいました。 鋏が セエリス scissors 手が ヘエン hand サジ スコップ scoop 質問者はサジの図を提示して「何と申すか?」と尋ね、答える方は、大きさを理解せず所謂スコップと取ってしまった。・・・ こんな記事は興味深い。この数日 「ことばつけ」の一覧表作成にかなり時間を使いました。次回の例会24日の「寺子屋」で不充分ですが披露するつもりです。