カテゴリ:ケガ&健康マメ知識!
「背中が痛い」と来院される患者さんの中で・・・ 「わし、すい臓ガンかね?」と質問されることが時々あります。
どこにあるの? みぞおちから少し下がった辺りの、胃の後ろ側にある臓器で、横長の形をしていてそれが横たわった状態にあります。
右側が広く太くなっていて「膵頭部」と呼ばれ、十二指腸に接しており、左側に行くほど細くなっています。 左側部分を「膵尾部」と呼び、膵頭部と膵尾部の間を「膵体部」と呼びます。
長さ15~20cm、幅3~4cm、厚み2cm位、重さ120g程の比較的小さな臓器で、淡い黄色をしており、ブドウの房のような形をした組織が集合してできています。
膵臓では膵液を作ります。 その膵液は、すい臓の中にある管(膵管)を通って十二指腸に流れ込み、糖質・タンパク質・脂肪の3大栄養素を分解する働きをします。 またすい臓からは糖分をエネルギーに変えるホルモンを分泌しています。 簡単に言えば・・・ 食べた物を消化し糖分をエネルギーに変えるという役割を担っています。 だから、膵臓の機能が低下、停止すると、体に栄養が補給されずエネルギーが生産されなくなってしまうということになるのです。
それでは、ここからが、すい臓ガンのお話です。 すい臓がんで比較的初期の段階であらわれる自覚症状は・・・ 特長的なものは・・・ほとんどない・・・ あえていうならば・・・胃の周辺から背中に掛けての重苦しさや痛み、食欲不振や便通が不安定になることなどがあります。 しかし、そんな症状は「すい臓ガン」に限ったものではないし、これらの症状で「すい臓ガン」を疑って病院を受診する人はいないでしょう。 また、すい臓ガンの一つの目安として、血糖値が上がったり糖尿病が発症したりすることが挙げられています。
初期症状が乏しい!!!というのがすい臓ガンです。 ガンの中での死亡率が高いのが肺ガン、次に胃ガン、大腸ガン、肝臓ガンと続き、膵臓ガンの順位になっているようです。 ガンは「早期発見」によって、根治に繋がることも多くなり、一昔前よりは格段の医療進歩をしています。 そういう意味でも、身体にの異常症状があった場合はもちろんですが、「定期検診」などの検診全般は万能ではないかもしれませんが、有効だと考えられます。
接骨院にて「背中が痛い」という自覚症状に対して、内臓関連の疾患と、どう鑑別するかということです。 接骨院には当然のごとく、検診、検査なるものはできません。 すべてが問診にかかっています。 いろいろな質問をし、症状を聞き出し、そして「鑑別」をしていきます。 詳しく書けば、延々となってしまいますので・・・
1.夜間痛があるかどうか!? 2.静止時痛があるかどうか!? この2つは、夜中に痛くて目が覚めるであるだとか、安静にしていても猛烈に痛むことがあるか!?ということです。 運動器疾患でも急性初期の場合は夜間、静止時痛があることはありますが、それが1週間以上続くということは基本的にはありません。 よって、1.2の痛みがある場合は、内臓からの背部痛、腰部痛であるのではないか!?という想定にはいります。
4.微熱がある。継続している。
○「すい臓ガン=背部に痛みがでる場合もある」
絶対!!!はありませんが、問診を丁寧にすることによって、鑑別できるものが多いと推察します。 接骨院で対応できるか!?できないか!?を考え、対応できないものについてはしかるべき病院にご紹介させていただくということになります。
症状とは「信号」です。 信号無視しても無事なことはありますが・・・とても危険です。 身体からの信号は、キチント察知して!!!
以下、「宮迫接骨院オフィシャルホームページ」&「接骨院共同運営サイト」もよろしくお願いいたします。
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Last updated
2014.01.13 08:29:39
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