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バイオリニストのチムは大きな、
かしの木の村に住んでいます。 それはそれは大きな木でした。 あさひがのぼるころ しずかにしずかに コンサートは はじまるのです。 暗い地平線が 明るくなってくると、 序章がはじまります。 白い雲が流れます。 オレンジ色の光が きらめきはじめると、 仲間のバイオリニストも 起き出します。 「リリリリ・ラララララ」 「ロロルルリリリリ」 「ルルリルルリルルリ」 さあ、 大平原でシンフォニーが はじまりました。 コンダクターはヘルムでした。 「リリリリ・ラララララ」 「ロロルルリリリリ」 「ルルリルルリルルリ」 「ルルリルルリルルリ」 大きな かしの木が 赤く、燃えたつように 光っています。 やがて太陽が 空高くのぼるころ ぢりぢりと大地をこがします。 その時、 シンフォニーは ぴたりと止みました。 暑い日中 バイオリニストたちは お休みタイム。 あちこちで グーグーグー スヤスヤスヤノ ピーヒャララ グースースーノ ピーピーピー スヤスヤスヤノ グーグーグー さすがに音楽家たちは お昼寝タイムも グースーピーノ ピーヒャララ 夕方になりました。 しずかに しずかに 夕べのコンサートが はじまりました。 「リリリリ・ラララララ」 「ロロルルリリリリ」 「ルルリルルリルルリ」 コンサートマスターは スーンです。 空には 白い月が こうこうと かがやいています。 こよいは 二人の歌手 モンテブラザース がさえわたっています。 その時 月の光がライムカラーに 変わりました。 流れる雲が 月をかくして オーケストラは終演です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.05.14 22:24:49
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