西荻には、何かが好きで好きでたまらない人が作った店というのが多い。
「
西荻牧場 ぼぼり」もそのひとつ。
牛乳のおいしさを生以上に味わうことのできる、ぼぼりの「牛乳アイス」は、大量生産では決してできない。簡単に作ることもできないだろう。どの材料をどのくらい、どういうふうに使うか、このアイスを完成させるには、さぞや紆余曲折と長い時間が必要だったはずだ。
口当たりはしっとりというより、さっぱり。一瞬シャーベットを含んだかのような錯覚にもとらわれるが、やはりアイスだ。口の中で冷たいかたまりが、はかなく溶けると同時に甘みが追いかけてくる。ふつう、アイスはコーンで食べるMizumizuだが、ここではカップで、混じりけなしのアイスの味だけを楽しむことが多い。

牛乳アイスのほかには季節限定の「いちごみるく」も試してみる価値がある。小さくて硬そうな生の苺(有機栽培だそうで)を、その場でつぶしながら牛乳アイスと混ぜていく。粒々の食感の残る生苺のフレッシュさと牛乳アイスの甘さの相乗効果で、美味しさは倍増。
次回はマンゴーを試してみたいな。ここで牛乳アイスが放つバージンホワイトの魅力を振り切るのはかなり大変なんだけど。

店内には、アイスのほかに、ハチミツやオリーブオイル、果てはお米まで置いてある。どれもオーナーが「美味探求」の精神で見つけ出したエコなプロダクトだという。
棚にはなぜか、ノーベル物理学賞受賞者の小柴東大名誉教授の写真がある。有名芸能人でないところがシブイ。小柴氏は「いつ結果がでるのかわからない。成功するかどうかもわからない。すぐにお金になるわけでもない」基礎科学に取り組むことの大切さを常に説いている。
う~ん、なんだかその精神、対象を「科学」に限らなければ、西荻にぴったりくるような気がしてきた。
夜10時まで開いているのもオトナには嬉しい。
お客の年齢層も高めで、わりあい(青年とはいえない)男性客も多いのが、ホンモノの証拠だと思う。
最終更新日
2007年06月21日 00時42分37秒