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<きのうから続く>
ファントマシリーズ第ニ作は、イタリアが舞台。前作に比べて多少、ジューヴ警部のギャグもトーンダウン、エレーヌ(ドモンジョ)のセクシー度もやや控えめ、ファンドールのアクションも危険度が下がったように見受けられるのは残念ながら、そのかわりというのか、この第ニ作では、007並みの(??)スパイ御用達小道具が活躍…… するような、そうでもないような? まぁ、それに、ジャン・マレーの変装&コスプレは案外楽しめる。 まずは、ジャン・マレーお得意の老けメイク。背中を丸くして(なにか入れてるよう)、髪はぼさぼさ、浮世離れした老学者の雰囲気をよく出している。ローマでこの学者がホンモノを含めて3人になってしまい、まったくワケわからない。 第ニ作のファントマ変装のヒットは、この東山紀之風の忍者コスプレ(ん? 東山紀之はまだ生まれてないか?)かも。全体としては忍者ルックなのだけど、じゃらじゃら下げた銀のアクセサリーは思いっきり洋風。妖しげな眼張りがスゴイ。50歳超えて、本当によくやる。 これはニ作目で一番セクシーだったドモンジョのコスプレ、いや仮装パーティの衣装。全身スケスケの思いっきりの良さ。えらいぞ! ドモンジョ! ただ、残念ながら全体としては衣装の露出度は前作に比べて落ちている。結構、ガッカリしたりして(苦笑)。 このセクシーな衣装の恋人に、「モン・シェリ~!」とこれまた超コケティッシュな高い声で抱きつかれても、「あとあと」と引き剥がして、ファントマを追いかけるファンドールの行為はもはや犯罪的では? ちなみにこの衣装のマネをしているとしか思えないのが、明智小五郎シリーズ『天国と地獄の美女』での叶和貴子だった。 天国と地獄の美女 江戸川乱歩の パノラマ島奇談(DVD) ◆20%OFF! 何気なく『美女と野獣』風の装飾があったりする。 こちらは、007シリーズに先駆けたと、(ごく一部の)マニアの間で評価の高い空飛ぶシトロエン。 煮えたぎった溶岩さながらのセット。なぜいきなりこんなものが出てくるのか、まったく不明。でも、これも『天国と地獄の美女』が完全にぼったくっていた。 ラストはやっぱり、ファンドールとジューヴのランデブー。今回はパラシュートなしで飛行機から落ちてしまったジューヴをファンドールが助けに行く。ここで音楽が突然、まるでミシェル・ルグランの『華麗なる賭け』を彷彿とさせるようなロマンティックでムーディなものに変わり、 「ナンなんだ、この音楽??」 と、観客がボーゼンとなるワケなんだな。そして、空に舞い上がったとたん、ただの翼のついたちゃっちいミニカーに変わったシトロエンがFINの文字を描く。 ま、結論は、論評するのもバカバカしいくらい、キュートな作品ってことで…… ちゃんちゃん ファントマ 電光石火(DVD) ◆20%OFF! ・ファントマ 電光石火@映画生活 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.05.14 14:57:15
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