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テーマ:タイ(3305)
カテゴリ:Travel(タイ)
バンコクではトゥクトゥクは明らかにメータータクシーより割高。
だが、ときどき道端で主に白人を捕まえて、「xxに行って、xxに行って、40バーツ」などと交渉しているトゥクトゥク親父を見かける。 話しかけてくるトゥクトゥク親父は一切相手にしなかったのだが、今日の午後シーロム通りを歩いていたら、見た目はかなりお人よしそうなトゥクトゥク兄ちゃんが、「シーロム・ショッピング・センター、10バーツ」と言ってきた。 ショッピング・センターではなく、スコターイというホテルに行きたかった(オリエンタルとくらべるために)ので、「スコターイ・ホテル、10バーツ?」と聞いたら、うんうん、と頷き、「ショッピング・センターのあと、ホテル」と言ってくる。「ホテルだけ」と返すと、「ショッピング・センターに行けば、ボクがガソリンのクーポンがもらえるんだ。10分でいいから見てよ」とのこと。 なるほど、そういうタイアップね。なら別にいいよ、と乗り込んで出発。ところが、兄ちゃんはホテルともショッピング・センターとも違う、あさっての方向に走り出す。まあ、友だちの店か何かかな、と思ってそのまま乗っていると、着いたのは、名も知らぬ裏通りのジミ~な店。どこがショッピング・センターやぁ。 暗い店に入ると、ようやくそこで店の中の灯りをつける。薄汚れた古い店。店員は日本語をしゃべる。そっか、日本人をカモってるぼったくり店か。 1Fは宝石、2Fはシルク(??)製品というありがちな構造。宝石は質屋流れのような超オールドファッションのイケてないものばかり。オリエンタル・ホテルの洗練されたジュエリーショップを見慣れた眼では、到底鑑賞する気にもならない。 2Fには、やはり日本語を話すおばちゃんが待ち受けていて、「奥さん、これ、安い」と二の腕をつかんで離さない。力が強いのなんのって。明らかに中国製のダサダサのシルクの洋服を適当に見て(それなりに会話した)、1Fに戻ると、おじいさん店員が怪しさを炸裂させた笑顔で、「社長さん、これ見て」と連れ合いに声をかける。 ちょっと目を惹いたブルートパーズのペンダントヘッドがあったので、「いくら?」と聞くと、 「値段は見ないほうがいい。話しましょう」 だって! ここまで素直に怪しいってのも、いまどき珍しいのでは? おじいさん、アンタ、そろそろ引退だよ。もうその手は時代遅れ。 連れ合いと爆笑してしまったら、アセったのか、値札をぴらぴら。そこに書かれた数字は、17500バーツ!! うそーー。ファセットカットはちょっと凝っているが、宝石を留めてるツメの金はあきらかに安物。18金じゃないでしょ。 あまりに呆れ果てたので、後ろも見ずに店を出た。 「ちょっと、待って! しゃっちょうさん! 奥さん!」 と、やっとかかった獲物を逃すまいと必死にショーケースの向うで叫ぶおじいさん。 無視して外に出ると、トゥクトゥク兄さんが待っていた。 「クーポンもらった?」 と聞くと、「うん」と答えて出発。ちゃんとスコターイ・ホテルまで連れて行ってくれた。お兄さんのほうが現実をわかってる。あんな店に連れていったって、買う日本人はいないんだろう。ただ、彼としてはクーポン目当てなんで、むしろこっちに頼んでる感じ。 とはいっても、ショッピング・センターなんて嘘言ってるし、店は怪しさ全開で、場所もわからない閉鎖的な空間。鍵もかかるから、閉じ込めようと思えばできる。女性は絶対に乗らないほうがいいだろう。 スコターイ・ホテルもバンコクで指折りの高級ホテル。スリーポインテッド・スターのオーナメントが輝くシルバーのセダンがずらりと並び、"The Leading Hotels of The World"のエンブレム・プレートが誇らしげに掛かる最高級ホテルのエントランスに、超ウルトラ・ボロボロのトゥクトゥクで乗りつけ、5バーツ硬貨を2枚だけ渡して降りた。(爆笑) 33円で20分ほどのトゥクトゥク・ライディングはわりと楽しかった。運ちゃんがやはり、相当なお人よしタイプだったのも幸いしたのだろう。 スコターイ・ホテルはネットの写真では、えらく素敵に見えた。だが、実際に行ってみたら、オリエンタルの敵ではなかった。 ティー・ルームを覗くと、アフタヌーン・ティーしてるのは日本人女性ばっかり。一瞬日本に戻ったのかと錯覚した。ジャパニーズ・ガールはなんでこんなにもバンコクのホテルのアフタヌーン・ティーが好きなのか?? タイは洋菓子はダメだよ。東京のほうがずっとレベルが高いって。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.07.24 23:32:52
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