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Mizumizuのライフスタイル・ブログ

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2008.12.15
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カテゴリ:Figure Skating(2008-2009)

あたかも「安藤・浅田には勝たせないぞ」という意思をもって作られたかのような、今季からの回転不足厳密化ルール。

過去2試合、4回セカンドに3回転ループを跳んで、認定されたのは1回だけ。安藤選手を世界女王にしたのはトリプルルッツ+トリプルループの高難度ジャンプだが、この3ループが認定されないとなると、安藤選手は大きな武器を失うことになる。

4Sに挑んだ安藤選手のグランプリ・ファイナルのフリーもまさしくこのルールの餌食になってしまった。

安藤選手には実は、4回転以上にクリアしなければいけない課題があったのだ。プロトコルを通じて繰り返しジャッジから警告されてきたこと。それはフリップ。今季安藤選手はフリップが常に回転が足りず、ダウングレードされたり、そこまでいかないくてもGOEでさかんに減点される。

それが非常に厳しい判断であることは過去にも書いた。肉眼では「これが回転不足?」と思うようなフリップですらダウングレードされた。

トリノ前、安藤選手は今と同じような状態に陥った。あのときはルッツ。今回はフリップ。だが、(特に安藤選手の場合)フリップとルッツはセットでもある。グランプリ・ファイナルのショートでは、課題のフリップはちゃんと決めて5.5点の基礎点に対して加点がついて5.9点をもらった。ところが、得意のルッツで転倒。

では、フリーは? ショートでコケたルッツはもちなおした。だが、またもフリップでダウングレードされたのだ。

安藤選手の見た目の出来の印象と出てきた点の落差には驚いた人も多かったと思う。不完全ながらも4回転を降り、2A+3Tも入れて、大きな失敗はなし。それでも、非常に全体的に不安定で、得意の3+3も3+2にしてしまったコストナー選手にも、連続3+3ジャンプはシーケンスだけだったロシェット選手にも負けたのだ。

テレ朝の「捨てっぷり」も露骨だった。あれだけ4回転で煽っておきながら、認定されず、順位もでないとなると、安藤選手はほとんど無視。伊藤みどりだけが、「すごいことですよ」と褒めてくれていた。

安藤選手のフリーのプロトコルは惨憺たるものだ。NHK杯での長洲選手を彷彿とさせるダウングレードの血祭り。ジャンプ全部の評価を引用してみよう。右の点数はGOE後の実際の獲得得点。

4S(<) 2.9点

3F(<) 1.16点

2A+3T(<) 4点

3Lz+2Lo(<)+2Lo(<) 5.9点

3Lz 6.8点

3Lo 6.3点

2A 4.05点

わかりますか? この救いようもない評価のひどさが。安藤選手は2つ入れた連続ジャンプがことごとくダウングレードされて、(加点をもらった)2A、3Lzの単独ジャンプより低い点になってしまったのだ。

これがまったく正当な理屈のとおらない「ダウングレードの恐怖」なのだ。しかも今季から乱用ともいえる厳しさでジャンジャン引いてくる。安藤選手の2A+3Tの3Tも見た目ではまったくわからなかった。モロゾフもガッツポーズしていたから、リンクサイドのプロのコーチでさえ「決まった」と思ったということだ。

だが、伊藤みどりも言っていたように、「スローで見るとちょっとだけ足りない」のだ。言われてみれば、3Tは確かに降りてから氷の上でエッジがちょっとだけ回っていたかもしれない。それを「ハイ、4分の1回転以上足りません」と言ってすぐにダウングレードする。

一番の武器だった3Lz+3Loを回避して3Lz+2Loにしたのに、その2Loでさえ引かれたということは、セカンドの3ループ認定などもはや論外。

4サルコウも、あれは安藤選手としてはかなりいい出来だった。ところがスローで見ると、ハッキリ「回りすぎた3回転でしかない」ことがわかった。そう、ダウングレード判定というのは、たとえば4回転の回転不足を「回りすぎた3回転」と見なしていることから行われている。ダウングレードしたあとにGOEでも減点するこというのは、この「回転不足の4回転は回りすぎた3回転、だから3回転の失敗」という定義からきているのだ。

しかもそれをあっちこっちから撮ったスロー再生のカメラでチェックしている。つまり、肉眼で見てる練習では「決まっている」と思っている(ことに女子の)大技の大半が、実は回転が足りていないことに目をつけて狙い撃ちをしているような採点なのだ。

安藤選手の4サルコウ、浅田選手・安藤選手のセカンドの3ループ、中野選手のトリプルアクセル――この大技を、練習中に同じように複数のカメラで撮ってチェックしてみるしかない。おそらく、どのカメラのスローで見ても完璧に回りきって降りてきている回数は・・・10回に1回もないのじゃないか。

浅田選手のトリプルアクセルだけは文句ないはずだ。あの完璧な着氷には、誰も文句はつけられない。だが、それ以外はほとんど全滅だろうと思う。

つまり、そこまで完成度を高めなければ武器にはならないということだ。ハッキリ言ってしまおう

安藤選手の4サルコウはもう、ムリだ。

このまま意地になって挑戦しつづけても、かつての恩田選手のトリプルアクセルと同じ運命になる。

ここまでハッキリ言い切ってしまうのは、安藤選手がかかえる「4回転以外のジャンプの問題」があるからだ。

トリノ前もそうだったが、安藤選手は4回転に取り組み始めるとほかのジャンプがダメになるのだ。今季もそれが明確になった。

フリップでさかんにダウングレードされ、フリップに注力すると今度はルッツで失敗する。2A+3Tは、かつてもシーズン途中から入れようとして失敗。今季も3Tが認定されなかった。「完璧に回りきっておりてきていない」ということだ。いくらジャンプの才能のある安藤選手でも、2A+3Tはそんなに簡単にモノにはできない。とくに、今のようなクレイジーともいえる認定の厳しいルールのものでは。

キム選手の2A+3Tは、認定されてはいるが、実はMizumizuはちょっとだけ3Tがアヤシイと思っている。だが、認定されているということは4分の3回転以上は回っているとジャッジが判断しているということ。彼女はジュニア時代からあれをやっている。その長い間かけて培った完成度に、シーズン途中から挑戦してもそんなに簡単には追いつけない。

このまま4Sの完成を目指して練習を続けるということは、身体的に限界に近づいている安藤選手にさらに負担をかけるだけでなく、別のジャンプをボロボロにする。その結果は? 4サルコウだけは(もしかして)回りきっておりてきても、そこで体力を使い果たし、他のジャンプの高さがなくなってダウングレードされ、トリノ惨敗の二の舞だ。

心情的には伊藤みどりと同じく、「4サルコウに挑戦して、降りた。安藤選手偉い!」と言ってあげたいのだ。だが、それでは身内同士の情緒的な馴れ合いになってしまう。

高度なジャンプを完成させたくて、それを目前にしながら断念した選手は多い。実はアルベールビルで金メダルを獲ったクリスティ・ヤマグチ選手も真剣にトリプルアクセルに取り組んでいた時期があったのだ。そのためにヤマグチ選手は男子選手に混じって強化合宿までやっている。現実に彼女は、「もうちょっとで降りられる」ところまで来ていた。仲間の男子選手は、「大丈夫! すぐにできるようになるよ」と言ってくれたという。だが、最終的には彼女はみずから、自分の限界を見極めた。「私は結局、トリプルアクセルを完成させることはできなかった」とヤマグチ選手はのちに語っている。

そして、今のルールは、必ずしも図抜けたジャンプの才能がなくても、勝てるチャンスを与えるルールなのだ。これは、怪我ととなりあわせの大技への挑戦を抑制し、選手生命を守ろうという主旨でそもそもは取り入れられた。昨シーズンからの「厳密化」はいわば、運用の基準を変えたにすぎないのだ。

世界のフィギュア界が「確実な技だけを認定する」方向に行っているのに、日本人はまだ大技信仰から抜け切れないでいる。「認定してもらえば高得点が期待できる」と言って、完璧におりきれていない大技に試合で挑戦しつづけるなど、「ばんざい突撃」と同じなのだ。

安藤選手はセカンドの3ループ、そして夢の4サルコウ。この2つの大きな翼を、ルールの厳密化によってもがれてしまったのだ。今回のフリーは4サルコウの認定だけに賭けたといってもいい。最初に4サルコウを入れ、3ルッツからの連続ジャンプは2ループにおさえた。

それでも、結果は予想を上回る最低の点数。さすがのモロゾフもここまで厳しいダウングレード判定には衝撃を受けただろう。Mizumizuもだ。

だが、冷静に考えれば、安藤選手のフリップに問題があることは、過去の2試合ですでにプロトコルをつうじて指摘がされていたのだ。そして、フリップを決めればルッツがダメになるという現実もあった。

モロゾフは本当は、この4サルコウ以外の問題点をすべてクリアにさせてから、4サルコウを入れたかったはずなのだ。それでこそ大技のアドバンテージが発揮される。そして、おそらく、安藤陣営としては、今季かなりの手ごたえをもっていたはずだ。初戦ショートのモロゾフ&安藤選手の試合後の顔つきは、「やった!」という充実感にあふれていた。ところが、思いもかけないセカンドの3ループのダウングレードとフリップへの厳しい評価。どちらもビデオでスロー再生しないかぎりは、気がつかないほどの小さな弱点だ。それを狙い撃ちされ、大きな減点にされている。

2戦目でも問題は解決されなかったし、グランプリ・ファイナルではショートでの3ルッツで失敗してメダルが難しくなった。だから、逆にここで4サルコウを試そうということになったのだろう。今回の順位は問題外。4サルコウがどのくらい決まるか、そしてそれが認定されるかどうか。

安藤選手は集中して4Sに臨んだ。見た目の出来はそんなに悪くなかった(というか、成功したと思った)のに、プロトコルでの評価は最悪だった。未完成(あれで未完成と判断されるということだ)の大技を入れると、他のジャンプの高さが出なくなり、回転不足を連発する。一番悪い結果が出た。

安藤選手は4S以外のジャンプに問題をかかえているだけではない。スピンにレベル3とレベル2がある(レベル4も2つある)。ステップはレベル2。現在のルールでは、この弱さを強化すべきなのだ。

1つ素晴らしい点もある。肩を痛めて脚上げが難しい状態で、フリーではスパイラルでレベル4を取った。加点はなく、減点してきたジャッジが2人いる(浅田選手にもいるが、「なんとか落としたいジャッジ」が2人いるということだ)が、それでもスパイラルでグラつくときがある安藤選手が、きちんとそれを修正した。

<文字数オーバーしたので続きは明日>

追記:今、TBSの番組で、みどりちゃんがまた間違った解説をしていた。キム選手のエッジの間違いは「ルッツ」ではなく「フリップ」に対してついたものだ。みどりちゃ~ん、間違ってますぅ!

100年に一度のジャンプの天才みどりちゃんは、実は大昔にもNHKで「ルッツとフリップの説明」を逆にして、字幕で訂正されたことがある。アハハ。またやってくれました。さすが、フィギュア界のナガシマは違う。






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最終更新日  2008.12.15 19:43:21
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