|
カテゴリ:Travel(タイ)
雑貨天国の呼び声も高いチェンマイ。
チェンマイの買い物ゾーンを、Mizumizuは大きく6つに分けてみた。 (1)毎日やってるナイトバザール(チャンクラン通り) (2)ワロロット市場(ナイトバサール地帯の北、早朝から深夜までやっているが、売っているものが時間帯によって違う。中心にある屋根のあるショッピングセンターは午後6時まで)。 (3)ターペー門の周囲のショッピングエリア(旧市街城郭の外) (4)ニマンヘミン通り(チェンマイの原宿。空港の北、旧市街から見ると西)。 (5)サンカムペーン通り(チェンマイの東の郊外。工場を擁した伝統工芸品の店が多い)。 (6)ウィークエンドマーケット(ターペー門を挟んだ旧市街城郭の内側で、日曜日の午後5時から真夜中まで開催)。 他にもあるのかもしれないが、とりあえず上の6つのゾーンの位置と売り物の傾向を把握しておけば、チェンマイのショッピングには困らないハズ。 さてさて、今日はまず、観光客なら絶対に行くであろうナイトバザールから。 「掘り出し物がある」などと書いてあるガイドブックもあったのだが、実際に行ってみての感想は、「バンコクとそうは変わらん」ということ。 Tシャツやタイシルクのクッションなどは、バンコクとまったく同じ品物が並んでいて、がっかりした。チェンマイのが安いということもない。日本でも、衣料品は田舎のが高いが、同じ理屈かもしれない。 珍しいものを置いてるのは、ナイトバザールのメインストリート、チャンクラン通りではなく、横道(路地)に入った奥の店。迷路のように続く小さな路地の店に迷いこんでみるのは楽しいが、ハッキリ言って、売ってるものはほとんどがガラクタ。珍しくてそこそこの品質のものは非常に少ない。掘り出し物なんて、ないと思う。あるとしたら、むしろチェンマイの一般市民も来る、ウィークエンドマーケットのほうだろう。 また、ナイトバザールは完全に観光客向けで、値段交渉(つまりは値切り)を前提として値づけをしているせいか、案外高い。 薄い銀製のしおりが、ナイトバザールで30バーツ、ターペー門近くのふつうの店で19バーツ、ウィークエンドマーケットで10バーツだった。 つぶさに見ると珍しいものも、ごくごくたまにあるが、ざっと見ただけでは、同じものがあちこちに並んでるだけのバサール… という印象だった。 その「どこにでもあるモノ」の代表がTシャツ。 上のほうにあるのが普通のプリントTシャツ。下の1枚が刺繍の入ったTシャツ。プリントTシャツは値段交渉後で2枚240バーツと260バーツ。4枚買ったのに3枚しか写ってないのは、1枚洗濯中だから(笑)。だいたい1枚350円ぐらいということだ。1度に4枚買えば、もちろんもっと安くしてくれるだろう。 刺繍のTシャツは2枚で440バーツ。ただ、この値段、ちょっと値切りすぎたのか、売り子の中国系のオバさんが、すごくイヤな顔をしていた(苦笑)。刺繍たって機械刺繍の荒いものだし、1枚660円でそんなに値切りすぎたとも思えないんだけど(再苦笑)。1枚しか写っていないのは、もう1枚が洗濯中のため。 タイのコットンTシャツは、値段のわりには着心地はいい。これまでお土産で買ったTシャツでワーストワンの称号を与えてあげたいのは、10年ぐらい前にNYのアメリカ自然史博物館で買った恐竜Tシャツ。コットンの質がこれ以上ないくらい最悪だった。コットンなのに汗は吸わない、すぐ(汗)臭くなる。洗っても乾きが異常に悪い… いったいあの粗悪なコットンをどこから入手していたんだろう(たぶん、中国だろうけど)。 そういった「先進国の観光地での粗悪なお土産」に比べたら、タイの露天で売ってるTシャツは、ずっと良心的。寝巻きがわりにホテルの部屋で気持ちよく使った。 そうそう、なぜかタイでは、白いTシャツより黒い(というか色つき、ということかもしれない)Tシャツのほうが高い。染める手間がかかっているということだろうか。日本人にはちょっとない感覚だと思う。 同じく、あちこちにある「石鹸のカービング(彫り細工)」。手前に空間があいてるのは… Mizumizuがお買い上げしたから。150バーツ(450円)を値切りなしで購入。このソープ・カービングの店では、必ず売り子が石鹸を彫ってるフリをしているが、あれはあくまで「フリ」であって、どこかで大量生産してることは間違いない。だって、どの店もみんな置いてるモノは同じだもん。 珍しいとまではいかないが、それほどたくさんは出回っていないタイシルク+コットンのキルトクッションカバー。 もちろんミシンキルトだが、縫製も露天売りのものにしては、まあまあで、値段も手ごろだった。値段は失念してしまった。2枚買って、多少値引いてもらった。 タイシルクのクッションカバーは、本当にどこにでもあるのだが、縫製がかなり荒いものもあるので、注意。 こちらは、案外珍しいモノの例。 Walking Buddha(遊行する仏)のレリーフ銅版。 同じ店で買った(これはたいして珍しくない) 小さな仏像。 こんなサイズの仏像にも、売り子のお兄さんが言うには、「バンコクのブッダ」「チェンマイのブッダ」で様式を変えているという。ちなみに写真は、「スコターイのブッダ」。 バンコクの国立博物館で見たときも、スコターイ仏が一番姿がいいと思った。 このナイトバザール、そこそこのものも多いが、「こんなもの売るの?」と思うものも多い。 ものすご~く雑な刺繍の入ったズボンを、しげしげ見ていたら、気に入ったと思われて、奨められてしまったことも… このヘタクソな刺繍を、本気で売り物にする気? と驚いていただけなんですが。 夜目で品物がよく見えず、勢いで買って失敗したものも… これが、「チェンマイでの最大の失敗買い物」と自認するイグサのランチョンマット。 去年バンコクのナイトバザールで竹のランチョンマットを買ってよかったので、今回も手ごろなのを買いたいと思っていた。 ナイトバザールで見つけたのが、上の1枚。イグサの編みこみなのだが、素材があまりに薄々で、モノは相当よくない。そのうえ、よく見たら、端のほうが汚れてるのが多い。 「だいじょ~ぶ! あなた、洗える!」 と売り子のインド人(カシミールから来たインド人と本人は言うのだが、顔は彫りが深く、肌は白く、といって白人ではない。肌の白いアラブ系みたいな顔立ち)のお兄さんが日本語でまくしたてる。 アンタが洗ってから売れよ! うんざりして立ち去ろうとしたら、 「4枚で300バーツ(900円)にするから」 と追いすがってきた。まあ、1枚200円ちょっとなら、使い捨てレベルだし、と買うことにして一番状態のいいのを選んだ… つもりが、よく見たら左から二番目のなんて、端に穴があいているじゃないの。虫にでも食われたんか? イグサの色もまだらに褪せている。 しかも、後日ニマンヘミン通りに行ったら、イグサと草木染の布を組み合わせた、素朴ながら雰囲気のあるランチョンマットを見つけてしまった。そっちのほうがずっとよかった… というわけで、まさに安物買いの銭失いの典型。 そうそう、チェンマイで最高にマズマズの料理もナイトバザールだった。 チャンクラン通りから1本入った場所にあるアヌサーン市場の、モロ観光客向けで白人しかいない店。 アヌサーン市場の食べ物屋で、「客の呼び込み」をしてる店には、絶対に入らないほうがいい。 ピッツァからタイ料理まで1軒で出す、なんてのも最低。 この2つの条件にモロに当てはまる店に入ってしまった。センミーならそうは外れないだろうと、Mizumizu連れ合いが、店の人にあるかどうか聞いたら、メニューにはないが作れる、とかいうつもりらしく、乾麺を出して見せてくれたのだが… 全身凍りました。 なぜかって? 腐っていたんですよ、乾麺が。 乾麺が腐るって、どういうこと? と思うでしょ。 乾麺の袋に穴があき、そこから水分が入り込んだのを、長いことほったらかしにしてたらしく、麺の一部が恐ろしく真っ黒のカビている。 そ、そ、それを使うの? 使いそうだな~。 「オ~! こっちならクサってな~い、マイペンライ!(←気にしない、大丈夫、といった意味らしい)」 かなんか言って… いまさら席を立つのもあまりに失礼だろうし、センミーはやめて、メニューにあるものにしよう、とパッタイとソムタムをオーダー。 これがそのパッタイ。見かけはそれほど悪くないでしょ? むしろ美味しそうだったりして。皿もきれいなのを使ってる。 しかし… パッタイなのに、変にすっぱい。日本でいえば、焼きそばがすっぱいようなもの。 「酸味がある」のではなく、「変にすっぱい」のだ。 なんで??? もちろん激マズ。大半を残した。 そして、そのあとお腹の調子が悪くなった… これが「チェンマイ最大のハズレ料理」だった。しかし、値段からすればたいしたことはない。30バーツ(90円)とかその程度。 繰り返し言います。「客引きしてる食べ物屋は、絶対に避けよう」。 アヌサーン市場でも、隅のほうでは、一品料理(センミーもあった)を出す、文字通りの屋台がある。そっちのほうがずっとマトモ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.08.06 03:36:30
[Travel(タイ)] カテゴリの最新記事
|