このところ、パリの名店の東京支店のスイーツには失望させられること多々。やはりパリの味はパリでということかもしれない。
そこにいくと、いつも賑わっている日本人パティシエの店は、値段も法外でなく、商品もフレッシュで、納得できる。
近隣の人気店で、秋になると楽しみにしているスイーツが、「
アテスウェイ」のモンブラン。
フォークを入れると、中にはモンブランの頂を覆う雪のような真っ白なクリームが。
このフォルムを見るとMizumizuは、新薬師寺の伐折羅大将の髪を思い出す。
こちらも秋を感じさせる、マロン風味のサントノレ。
「アテスウェイ」のサントノーレはマロンクリームがとても柔らかく、これは少し形の崩れた状態。フォルムからいえば、むしろこちらのほうがモンブランのよう。
オーナーがブルターニュで修業した縁で、ブルターニュ地方の菓子も充実している。
東京女子大の目の前という立地は、駅からは不便なのだが、ロマンチックで少しセンチメンタルな流行歌の歌詞にありそうな世界。
「アテスウェイ(願い事がかないますように)」とは、ブルターニュのかもめが飛び交うサンマロの海で、修業時代のオーナーが、くしゃみをするたびに厨房仲間がかけてくれた言葉だという。
彼の願いはかない、「東京女子大の前のオシャレなパティスリー」は、今日もお客がひきもきらない。