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Mizumizuのライフスタイル・ブログ

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回転不足判定が厳しくなってきたのは、バンクーバーの2季前からだ。しかもあのころは、基礎点が1回転下のジャンプのものになり、GOEでもマイナスされるという、今から考えると信じられないようなルールがまかりとおっていた。

これをMizumizuは、「安藤・浅田には金メダルを獲らせないルール」だと断言した。この2人の天才の強みは、4サルコウ3アクセルという大技のほかにも、セカンドにトリプルループを跳ぶことができるという点にあり、いくらキム・ヨナ選手が大きさのある素晴らしいトリプルフリップ(当時)+トリプルトゥループを跳んで加点をもらっても、安藤選手が3ルッツ+3ループを降りれば、得点の上ではキム選手の連続ジャンプを上回っていたし、

http://www.isuresults.com/results/wc2007/wc07_Ladies_FS_scores.pdf

浅田選手の3フリップ+3ループがキム選手の連続ジャンプの得点を上回ることもあった。

http://www.isuresults.com/results/wc2008/WC08_Ladies_SP_Scores.pdf

基礎点を重視したルール運用がガラリと変わり、回転不足の大幅減点と質のよい要素を積極的に加点で評価するという「流れ」が出来てから、キム選手は非常に強くなった。「トータル・パッケージ」なんていう、今やすでに(あっという間に)死語になってしまった新用語が闊歩し、キム選手は、確率はよくはなかったが元来跳べていた単独の3ループさえプログラムから外してきた。ダブルアクセルを跳べば加点で3ループ並みの点がもらえるのだ。しかも、今と違って3回も入れることができた。こういう状況下で、「なぜ、わざわざ難しい道を行く必要があるのか」――それがキム選手の理屈だった。

この考えが、キム選手の五輪二連覇を阻む遠因になったのは明らかだが、ともかくもキム選手はバンクーバーで素晴らしい演技で金メダルを獲得した。とはいえ、銀メダリストにあまりの大差をつけた勝利、続くワールドでの精彩を欠いた演技への高得点に、ほとんどフィギュアの採点には関心のなかった一般人にも採点に対する疑問・疑念を抱かせる結果になった。

プルシェンコを中心とした「4回転論争」などもあって、ルールは慌てて改正される。ほんのわずかな回転不足が、その下のジャンプの失敗と同じになるという無茶苦茶な「バンクーバー特製ルール・2年限定バージョン」はなくなり、かわって「中間点」(基礎点の7割)という意味不明な概念が導入される。連盟の関係者は、「減点が緩和された」と説明したが、もともとなかった「中間点」を設けることには初めから賛否両論があった。

中間点には、そもそも問題が多い。新採点システムの「客観的な基準」の柱である基礎点を3人の技術審判の判定で「減じて」しまうことが適当なのかどうか。それについて十分に議論を尽くす時間もなく、とりあえずの「減点緩和」として導入した感じだ。今季、エッジ違反に対してもこれが適用されることになったが、これもとりあえずの「減点強化」に使われた感がある。

だが、それでは、GOEは元来なんのためにあっただろう? ジャンプの質を判断するためのもので、回転不足にしろ、エッジ違反にしろ、もともとはGOEで判断すべき範疇のことではないだろうか? 実際に過去はGOEで回転や踏切の正確さを反映させてきた。

GOEに反映させるだけでは、回転不足やエッジ違反の減点が少なく、したがって、なかなか正しい技術を習得するモチベーションにならず、選手はグリ降りや不正エッジをなかなか矯正しようとしないために減点を厳しくした、というのが聞こえてくるISUの理屈らしい。

それはそれで一理あるが、それならば一貫性のある、ブレのない、「正しい」ジャッジングができることが前提条件でなければならない。2014年の4大陸女子のジャッジ・スコアを見て、あれが今回の全日本と同じ基準で判定されたなどという強弁を誰が信じるだろう?

日本女子とロシア女子の「回り切る力」の差について言及したのはMizumizuだし、この現状を見て日本スケート連盟が焦るのも、わかる。だが、今回の回転不足の取りかたを見ると、世界に向かって「日本女子はジャンプがこ~んなに回転不足です。どんどん取っちゃってください」と宣言したようなものだ。

仮に技術審判が、すんばらしい「目」をもっており(プッ…失礼)、一切の政治的な圧力や私情に左右されない、神のごとき資質の持ち主だったとしても(ププッ…失礼)、判定に使えるカメラは1台で、場所によっては「盲点」になるところがある(つまり、よく見えない場所がある)のは、すでに佐野稔氏がテレビで、イラストを使って説明している。そして、カメラを増やせない理由は、テレビの生中継などもあり、スピーディな運営を求められているためだと話している。

ジャッジによって甘かったり辛かったりするのは、もう隠しようがない。それはジャッジの能力あるいは認識の違いがまず第一にある。それに加えて、カメラが1台という物理的な制約がさらに正確なジャッジングを阻んでいる。

今回の女子の技術審判の判定について、小塚選手が、批判・提言を行ったが、「スペシャリストやジャッジによって判定が全然違って」いるという現状を指摘したうえで、「詳細な基準」が必要ではないかと言っている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141229-00000106-spnavi-spo
(前日の記者会見での回転不足に関する発言について)選手が言うべきではないというのは分かっていますけど、一個人として、知識を持ち合わせた観客として見た意見です。回転不足(という判定)が女子では多く、それを気にしてタイミングを外したり、力んでしまい「女子ってすごいね、怖いね」と男子でも感じる思い切りのよさや勢いが、影をひそめたと感じています。(女子の選手は)回転不足を意識していると思います。パンクしたり、ステップアウトしたりというのは、間違いなく力んだり、高く上がって、いつもと違う感覚で下りているのは、男子のみんなと見ていても「パンクが多いね」というのは(話していました)。いつもの全日本の雰囲気だったり、勢いだったりを感じられなかったのは残念だったなと思います。

(回転を)全部認めろとは言わないですけど、詳細に基準を決めるといったことがあってもいいのかなと。ジャッジやスペシャリストによって、判定が全然違ってくるようなことは考え直してもらえると……。みんなが引きこもったような感じはなくなっていくのかなと思います。全日本のみんながはつらつとした演技が、男子が終わった後の女子で見たいと思います。

(リスクのある発言では?)個人として言うと、ジャッジに評価してもらう者として、言うべきではないとわかっています。誰かが言わないと変わらないと思いますし、それが「よし」とされる世界ではよくないと思います。最年長ですし、誰が言うかといえば、僕しか言える立場の人はいないのかなと思います。意見して文句を言うのではなく、話をして切り捨ててもらってもいいと思います。受け入れられても、切り捨てられてでも、とにかく耳に入れて考えてもらうだけでも十分だと思い発言しました。


こうしたことを公けの場で口にするということは、小塚選手はもう現役に未練はないのだろうなと寂しい気持ちになると同時に、現役の選手が口にせざるを得ないほど、選手にとってはひどい状況だということだろうとも思う。

もちろん、詳細なガイドラインを策定し直し、ジャッジを訓練してより一貫性のあるジャッジングをしていくというのは理想的だが、そもそも猫の目のようにくるくる変わるルールで、運用上の問題を解決するために、そこまでの時間とコストを割く意味があるのか。さらに「意味がある」というコンセンサスができたとして、それが現実に実行・実施できるのか、という問題はどうしても残る。

今だって明確な基準はある。4分の1に満たない回転不足なら認定すべきなのだ。「ソチ五輪は厳しかった」とMizumizuは書いたが、若干の回転不足なら認定されている例もある。

たとえば浅田選手のフリー。

https://www.youtube.com/watch?v=qzUtlORMOxo

冒頭のトリプルアクセルは完璧に決めたようにも見えるが、この動画のスロー再生を見ると、やはり若干降りてから回っている。このトリプルアクセルはなぜ認定されたのか?

若干足りないものの認定の範囲だと技術審判が判断したのかもしれない。だが、カメラの位置が悪くて回転不足が見えなかったのかもしれない。

あるいは、もう浅田選手はメダル争いから脱落しているから、「政治的な判断」で厳しく取られなかったのかもしれない。これがソトニコワ選手やキム選手と金メダルを争っていたら、あ~ら不思議、きっちり回転不足判定されて、得点がさらに伸びず…なんて結果になっていたかもしれない。

回転不足判定には常にこうしたグレーの部分がつきまとい、恣意的な運用だけでなく、ある種の政治的な意図をもった判定を行うことも可能になっている。「4分の1」という一見明確なラインが、逆に判定を不透明なものにしているのだ。実際にそれがなされているかどうかということよりも、客観性を重んじる新採点システムの理念を鑑みたとき、こうした「グレー」な部分は、なるたけ排除するように努めるべできはないか。

Mizumizuとしては、アンダーローテーション判定を着氷時だけでなく離氷時から厳しくチェックして取り締まりたいというなら、それはそれでやっていいと思う。なんなら「4分の1」ラインも撤廃していい。ただし、それによって「基礎点」はいじるべきではない。技術審判がアンダーローテーション判定し、演技審判がGOEにそれを反映させる。GOEは最終的に必ずマイナスにすべきとしてもいいし、現行の3段階の加点・減点評価を5段階ぐらいに増やして細分化してもいい。GOEがプラスの方向にもマイナスの方向にも3つしかないというのは、あまりにざっくりとしすぎていないだろうか?

もともと新採点システムは拮抗してくる選手の技術を客観的に細かく評価するために作られた。コンマ何点のレベルを上げるために選手は努力を積み重ねている。だから、回転不足やエッジ違反でも、判定による減点で大きな差はつけないが、細かく正確に差がつくという方針を貫けばいいのだ。

それはつまり、07/08シーズン以前の状態にいったん戻すということを意味する。そのうえで、GOEで細かく評価していく。基礎点は今のように3回転と4回転の差を広げる必要はなく、なんなら3回転の基礎点を上げて、4回転に接近させてもいい。現行ルールの2回転と3回転、3回転と4回転のジャンプの基礎点の差の大きさが「ハイリスク・ハイリターン」となって、得点の大きな波にもつながり、選手間の実力差以上の点差が開きすぎるという弊害にもなっている。

現行のダウングレード判定は、「2分の1」不足というルール基準より実際には厳しく取られている感もある。ここは運用でダウングレード判定をもう少しゆるく取るようにする。「明らかに」2分の1足りないジャンプというのは、基本誰が見ても「大いなる失敗ジャンプ」と映るから、その下のジャンプの基礎点になるという今のやり方で問題はないと思う。

こういうルールなら、判定のブレがたとえあっても、点数に過剰に反映されることはない。選手間に大きな差はつきにくく、勝負も「点が出るまでわからない」おもしろいものになるだろう。

誰も困らない公平なルールだ。困る人がいるとしたら、勝つ選手をあらかじめ決めておきたい誰かだけ。

だから、順位操作がわりあい簡単にできる余地のある今のようなシステムは、維持されるだろうなと思う次第。





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最終更新日  2015.01.14 22:47:52



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