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航のはは日記
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航のはは 日記 [全53件]

June 16, 2007楽天プロフィール Add to Google XML

『背番号18』 航のちち最後の日記  (114)

 

   今年の春 学校でクラスメイトに
   「野球を一緒にやろうって  また 言われちゃった」と 打ち明けてきた。
   航のちちは 聞いて聞かぬふり。
   そう 聖地のベルトを諦めきれないでいるからである。


   解ってはいる。既にムシには興味もないと。
   去年夏頃には 辞めたいと言い出していた。
   そんな中 強豪メンバーが揃う ムシグラでベスト16に入り 続くIMFでは 優勝し
    聖地では 3・4回目の準優勝をしてしまう。
   それでも野球をやりたい!という気持ちを持ち続けているようだ。

   迫る卒業の時期。
   「聖地で優勝したら引退しよう!」 と準優勝をする度に
   また 卒業できないと悩む航。
   決断をするのは 航のちちだけだった。

   本当は 航のちちのために戦っていてくれたんだと気付く時が来た。

   それは  野球部の体験入部。
   自分が見つけた仲間の輪の中に入って行ってしまう航が 元気よく 楽しそうにしている。
   今までは 指導するのは 航のちちの役目。
   遂に来る時が来た。他人である監督さんにあずけるときが。
   うちは男の子だけど 娘を嫁に出すって こんな感じ?
   ちちの不安をよそに 4時間の練習をこなしてしまった。
   「どうだった?」 「楽しかった!」
   野球を辞めるとは言わない。

   翌日から ちちが帰宅すると 「キャッチボールをしよう~」と
   「みんなに追い付く」と張り切っていた。翌日も  翌日も翌日も。
   練習嫌いじゃなかったのか?
   『背番号18 』  今は18番目の選手!上には沢山 追い越す者がいる。
   体験入部で気付いたんだろう。
    自分で探した事!
   今度はちちがついて行く番である。

    ムシキング大会に出場220回、優勝62+?勝、冠大会15冠、聖地準優勝4回
   たいした成績ではなかったかもしれないが 聖地でのエントリーは32名にこだわり、
   32名大会を中心とした大会、強者の集う大会、
   「試合が開始したら 自分で考えろ!」すべては聖地制覇のためであった。

   航のちちだけには 満足な成績であった。

   朝寝坊なちちのため試合をこなす事もできず100勝には遠く及ばなかった!
   ムシを始めた時にたてた目標は『聖地で優勝する!』
   その夢は叶わなかった。
    しかし 新たな夢に向かうことにするか~。
 
   最後は 航の思い出の地 IMFの会場、6月17日 ちびっこザウルスで卒業すると
   やっと航のちちが決断した。
   航よ お前のおかげで 全国に沢山の仲間ができた!
   夢も沢山みさせてもらった! 
   これからは 良い仲間と良い指導者に囲まれ めざせ!夢はBIGに!

   いつかは 夢を叶えてみせてくれよ!

   最後に 航のはは
   お前は最後まで必殺ふうじの意味も解らないムシ音痴だった。
   意味もわからず よく付いて来てくれたね!         
   しかし 一番の理解者でもあった!これからは 少し航のははにも...

 

   背番号18番目は 真のエースを目指すことにしました。

   ムシキングを通じて出会った方々 沢山の思い出 有り難うございました。

                                                   航のちち




Last updated June 16, 2007 08:41:41 AM
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June 15, 2007

☆航のははの独り言(17)  (2)
[ 航のははの独り言 ]  


       航のちちが 航平の気持ちに ‘揺るぎがない’と 思い知らされた日。

       あの時は 航のちちが ちゃんと息をしているか
       そっちの方が 心配だった。

 

       航平の気持ちを受け
       すぐには 処理しきれないでいる 航のちちに 私は 
           「パパ 航の気持ちはね・・・ 」
           「航平だってさぁ~ ・・・ 」
           「もう そろそろ決めないと・・・ 」
       と なおも 畳み掛けるように 話し掛けた。
 
       それは 考える時間が必要だった航のちちを
       余計 追い詰めた。

       ある日の夕食。
       まだ はっきりした先が分からないで
       悩んでいる航のちちに
       「パパ これからのこと 少し考えた?」
       と また 聞いてしまった。
       あの日以来 私は 口を開くと こう聞いてしまっていた。
       すると 「考えてんだから ご飯の時 その話しは止めてくれよ」
       と 少し 語気強く 返されてしまった。

       私も これからのことが 決まらなくて焦っていたが
       それ以上に 焦っていたのは 航のちちの方だった。

       また ある時は
       窓辺でタバコを くゆらせながら 「ママは よく平気だね~」
       と言ってきた。
         〈そうだよ ママは平気だよ
          もう ずいぶん前から 覚悟しているからね〉
       そう 返事するつもりでいた。
       聞かれるまでは。

       でも 航のちちから 「平気だね」という言葉がこぼれた時
       「平気じゃないよ・・・」
       と答えてた。

       航の気持ちを 知ったあの日。
       いよいよ ‘引退’のことを考えると 
       何をしてても 泣けてきた。

       洗濯物を干してても 涙がこぼれた。
       茶碗を洗ってても 買い物してても 涙が にじんできた。
       お風呂を洗ってても 夕食の仕度をしていても
       いろんな思いが 涙に変わった。

       ただ 航のちちの前だけは 平気なふりをしていた。

       〈次の世界にも 何かが待ってるよ〉って顔してた。



       でも 本当は 平気じゃない。
       航のちちのことを思うと・・  航のちちの‘心中’を思うと・・・ 辛かった。
      
       大きな決断に 苦しんでいるのが よく解かってた。

       それは どれだけのものを 今まで費やしてきたか
       側にいて 私が一番 よく解かっていたから・・・  だから

       「パパ。 ママだって 平気じゃないよ・・・」って 答えてた。

       そしたら 急に 涙が込み上げてきて 
                                 パパの前で   泣いちゃったよ。


        
       
      




Last updated June 15, 2007 3:05:19 PM
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June 14, 2007

☆航のははの独り言(16)  (2)
[ 航のははの独り言 ]  


   私達の中で “引退”の言葉が出たきたのは
   昨年の夏ごろ。
  
   そのころから 私は 幾度となく
   “引退”のことを 航のちちに 持ち掛けていたが
   その度 航のちちは 答えを出さないまま
   でも 航平の “引退”の形をどうするか
   考えていたと思う。

   だから 今回のことが 
   突然のことのように 思われるかもしれないが
   決して そうではない。

   “引退”を意識しながら
   でも 航のちちの気持ちは 簡単ではなかった。


              春に 航平が進級してから
              少しずつ 周りが変わり始めた。
  
              私が 以前から活動している
              小学校の 〈読み聞かせボランティア〉には
              メンバーの中に お子さんが野球をやっている方が3人いる。
              ことある毎に 
              「野球入んなよ~」と誘われていたが
              「週末は ちょっと・・・」
              と お茶を濁していた。

              今年度になって PTAの役員に就くと
              また 野球をやってる方が3人いた。

              この ボランティア活動のお母さん達と
              PTAの役員のお母さん達は
              お子さんが 野球でつながってるわけで。

              すると 私の前で 面白い勧誘が始まった。

              航平と同じ学年のT君のお母さんが
              「ねぇ 〈読み聞かせ〉やってるの?
               じゃ Nさん知ってる?」
              「あ~ はい」
              「Nさんがね 航平君 野球に入れちゃえって言うのよ~」

              別の日 
              やっぱり 航平と同じクラスのK君のお母さんが
              「この間 T君のお母さんと
               航平君 野球に入れちゃえ 入れちゃえって言ってたの~」
             
              どうやら これは
              『航平君を野球に入れちゃえ作戦』 らしい。

              航平は 航平で
              「今日 T君と野球に入るって約束してきたからー
               もうすぐ オレ 野球 始めっから」
              と言ってきたり・・・

              また 何日かすると
              「野球部が なくなっちゃうんだって
               人数がひとり 足りないって・・・
               だから オレに入ってくれって言うんだよ
               もう 入ったほうがいいかな~」

              こんなに 野球部のお母さんに接してるのに
              人数が足りなくて 廃部になるなんて
              聞いたことない。

              プッ。 きっと 航平は吹き込まれたのだ。
              でも 航平に入って欲しい と思ってくれるのは 嬉しかった。

              そこへ来て 
              私は航平に 例の『メジャー』を与えていたから
              航平の野球への気持ちは
              どんどん 膨らんでいったことだろう。

              あとは  あとは 航のちちだけだった。


                    




Last updated June 14, 2007 6:16:39 PM
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June 12, 2007

☆航のははの独り言(15)  (2)
[ 航のははの独り言 ]  


    先日 自転車を転がし
    航平の学校の途中にある スーパーへ買い物に出掛けた。

    店内を歩き回った後 レジを通り 
    買い物袋に品物を入れながら スーパーの時計を見ると
    ちょうど 航平の下校時刻。

    【もう 通り過ぎちゃったかな? 今 どの辺だろ?】
    後ろを気にしながら 前へ進む。
    最初の曲がり角を 曲がると
    子供達の姿が見えた。
    【いた! いた!】
    
    下校時 いつも子供達に付き添ってくださる
    ボランティアの方も いらっしゃる。

    私は ボランティアの方に追いつき
    「こんにちはぁ いつもお世話になってます」
    と 声を掛けると
    「あー!! ビックリした! 後ろから 急に来るから 」
    と 驚かれてしまった。
    「いつも ありがとう ございます」
    挨拶しながら 【驚かしちゃって ごめんなさい】 である。

    ボランティアの方よりも 少しは離れて
    前を歩いている 航平たちは
    全然 私に気が付いていない様子。

    その方がいい。
    私を見つけると また 
    自分の荷物を自転車に乗せようとする。
    航平がそうすると
    みんな 「ずるーい」が始まって
    面倒なことになる。

    しかし 子供同士で じゃれ合いっこ しているうちに
    航平の視界に私の姿が入ったらしい。
    「おー かあちゃん  いたんかー」
    「あんたー 危ないよー まっすぐ歩きなー!」 
    喝を入れる。


    
     しばらく歩くと
    前の方から 近所の1年生が現れた。

    1年生は まだ 他の学年よりも 下校が早いのだ。
    その後ろに その子のおばあちゃんがいる。

    先に帰ってきた弟が おばあちゃんと一緒に
    お兄ちゃんを迎えに来たのだろう。
   
    しかし 何かに 立ち往生を喰らっている。

    よく見ると ヘビだ!
    ヘビが道端にいたのだ!

    それを見つけた 航平たちは
    ヘビに 石の雨を降らせた。
    「やめなさーい! いたずら すんじゃないよ!」 と私。
    ボランティアの方は 「噛まれちゃうぞぉぉ」 
    とニヤニヤしながら 一緒に 面白がってる感じ。
    おばあちゃんは 「私は ヘビが一番嫌い。 一番嫌い」
    を 何度も繰り返し その場で固まっていた。

    子供達は ひとしきり ヘビに悪さを働くと
    また 家に向かって歩き始めた。

    すると 航平が私の脇に ピッタリくっつき
    誰にも聞こえないように
    「ねぇ オレ 野球 入るんだよね?」
    と 聞いてきた。

    私は 一瞬
    まったく 突然の質問で
    へんな 間を作ってしまったが
    「うん それは航平が決めることだよ。
     航平の気持ちが固まれば すぐにでも入れるよ」
    と返事した。
    「じゃ オレ やる! もう 今度の練習から行くから!」
    力強く そう答えると 私の側を離れた。

    航平が “野球”をやりたいと言っている。
   
    私は これからのこと・・  これからのことを考えた。
   
   
     




Last updated June 12, 2007 3:26:29 PM
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June 11, 2007

☆航のははの独り言(14)
[ 航のははの独り言 ]  


    今度の水曜日には 遠足がある。
    それまでには 良くなるだろう。
    と 考えていたが
    月曜 火曜と お腹の調子は良くなかった。

    遠足 当日。
    食欲も戻らないので お弁当は少な目にして 持たせ
    「体調が 悪くなったら すぐ 先生に言うように」
    と言って 送り出した。

    空は 今にも泣き出しそうな 曇り空。
    【どうか 雨に降られませんように・・】
    と 航平が帰って来るまで
    お天気ばかり 気にしていた。



    そろそろ 航平が帰って来る。

    すると 航平が鼻歌を歌いながら 帰って来た。
    ひと目で “絶好調!” だと分かった。

    私の顔を見ると 開口一番。
    「ママァー お弁当足りなかったよー!」

      【おー お腹も良くなったんだ!】
    「あー ごめん ごめん。  雨に降られなかった?」
    「ん~ 降ったよ~ でも 平気ぃぃ」
      【多分 降られてないんだ】
    航平は いつも適当な返事なので 
    そういうことなのだと すぐ 解かった。
    「楽しかった?」
    「うん。 おやつが余ったから 食べよう」
      【本当に 適当な人だ】

    この日から 航平の体調は すっかり 良くなった。
    そして 体調が戻った航平は
    しばらく 食事が摂れなかった 反動か。
    すごく 食べるようになった。

    「航平 ご飯食べるようになったな~」
    航のちちは 毎食のように 
    この言葉を口にしている。
    
    
    




Last updated June 11, 2007 2:56:32 PM
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June 06, 2007

☆航のははの独り言(13)  (2)
[ 航のははの独り言 ]  


   学校からの 電話で すぐに迎えに行き 早退させ
   翌日は 学校を休ませた。

   休んだその日は 熱が出ることがなかったので
   次の日は登校させ 下校後 スイミングへも行かせた。

    しかし どうも お腹の調子が悪いらしい。
   食欲がなく お手洗いへ 行ってばかりいた。

   土曜日は ママ友達から 〈野球の試合がある〉と 聞いていたので
   家族で見学へ行こうと 出掛けてみた。

   ところが いつになっても 
   グラウンドに それらしい姿の人達が 現れない。

   実は 〈試合がある〉 というのは
   ママ同士の会話の中で ちょっと 小耳に挟んだもので
   きちんと 時間と場所を確認したものではなかった。
   詳しく聞くと 〈野球に入んなよ! 入んなよ!〉
   と盛り上がってしまうので こっそり 見に行きたかった。

   しかし こうしていても 仕方がないので
   ママ友達へ連絡することに・・・
 
   すると 試合は今日ではなく 明日だった!

   航のちちと 航は
   「おかしいー と思ったよー!」 とブーイング。
   大変 失礼しましたぁー。 である。

   今日は いつもの練習場にいるというので
   どうせ もう ママ友達にバレバレだし
   練習場へ顔を出すことにした。

   グラウンドへ着くと 〈おぉぉー やってる! やってる!〉
   高い 緑のフェンスの中 
   子供達と何人かの大人たちが
   いくつかのグループに分かれて 練習をしていた。

   監督さんらしい方に 見学を申し込むと
   中へ通していただいた。

   すぐに 航平のクラスメイトが 航平に気が付き
   「あっ! 航平だ!」
   「あっ 航平!」
   「航平!」 
   と 声が上がった。
   航平は 少し照れくさそうに 体をクネクネさせている。
   
   練習の様子を見ていても
   航平は飽きてしまうし 航平の友達の気も そぞろなので
   「一緒に 参加させてもらったら?」
   と 航のちちと 私 どちらからともなく
   「ほら 行ってこいよ」 「やってきたら?」
   と 声を掛けた。
   もぞもぞしている航平をよそに
   「あの~ 体験できますか?」 
   と体験までさせていただくことにした。

   航のちちと 航平の様子を見ていた。
   同じ学年の子供達とは
   同じクラスだし 放課後の遊び仲間だし
   何も違和感がないらしい。
   でも 肝心の野球の方は 全然ダメ。
   航のちちは 「大丈夫かね あれは」 と呆れてる様子。
   でも 本人は 楽しそうである。

   先ほどの監督さんらしい方は
   やはり 監督さんで
   「今日は5時まで 練習する予定でいますので
    また そのころ 迎えに来てくださればいいですよ」
   と 言ってくださった。
   私達は 航平を預け そうすることにした。

   しかし しばらくすると
   航平はこのところ 食欲がなく
   朝から ほとんど 食べ物を口にしてないことに気が付いた。
   飲み物は持たせたのだが・・・
   それに 今日は真夏日になると言っていた。
   大丈夫かな・・・
   航のちちと 私は 少しばかり そのことを気に掛けていた。

   良い時間になったので グラウンドに戻って来た。
   なんとか みんなに付いていったようだ。
   いささか 顔色が良くないが 気力はあるように見えた。

   みんなとの別れ際
   他のコーチ達に 「また 来週待ってるからな」
   と 声を掛けられていた。
   航平は 上手に返事を返せなかったが
   多分 嬉しかった と思う。

   車に乗り込んでも
   「もう 行きたくない」 とか
   「やっぱ やりたくない」 とか 
   そういう言葉は 一言もなかった。
   何か 泣き言でも言うかと思っていたのだが・・・


   しかし やはり 体調が万全ではなかった。

   お風呂に入り 夕食に少し手を付けると
   「気持ちが悪い」 と言い出した。
   そして 寝床へ入ったかと思うと すぐ
   「パパ ダメだ」 と言って
   慌ててトイレへ駆け込み 戻してしまった。
  
   ちょっと 無理をさせてしまった。
   明日は ゆっくり 休ませなくては・・・
   
   
   




Last updated June 11, 2007 3:09:17 PM
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June 01, 2007

☆航のははの独り言(12)  (2)
[ 航のははの独り言 ]  


    私は このブログを書く時 だいたい図書館へ出掛ける。
    そして 学習室を借りる。

    先日 いつものように 学習室でペンを走らせていると
    私の席の前に ひとりの女性が座った。
    後ろ姿しか 分からないが
    髪が長くて 女の子らしい服装で まだ若い子らしい。
    〔そうだよね ここを利用するのは学生さんだよね。
     学生さんが 私を見て(うわっ おばさんだ)って感じるだろう〕

    しばらくすると 私は集中力が 途切れてきた。
    ボーッと 前の学生さんに視線を置くと
    彼女のバックに見覚えが・・
    〔あれ? あのバック 見たことある! あれ? さっちゃん?〕
    そう思ったら 彼女の後ろ姿から 目が離せなくなった。
    〔あれ? そうだよね? ん? 違う?〕
    答えが出ないので 私は席を立つふりをして
    彼女の横を通ってみた。

    すると 彼女は声を出さず 顔だけで〈ここは図書館なので〉
    「あーっ」 と立ち上がり
    私も こそこそ声の一番でかい声で
    「やっぱりぃぃ!」 と言った。

    さっちゃんは 子供さんが3人いるママさん。
    一番上の子は 航平と同い年で 一番下の子は 幼稚園。
    でも 『もう一度 勉強したい』 と言って 
    学校へ通っている 歴とした 学生さんだ。
    とても 3人の子供さんがいるママには見えない
    かわいらしい女性だ。

    「さっちゃん 勉強?」
    「うん 来週までにレポート出さなくちゃいけなくて・・
     あ! ところで今日はどうしたの?」
    「あー 私? 私は えーっと ん~とねぇ」
    「勉強?」
    「あっ いや  そんなんじゃないよ~」
    その場では 答えられなかった。
    でも お昼には切り上げて 一緒にランチしょう ということになった。

    ランチしながら 実は ブログをやっていることを話した。
    「へ~ 毎日書いてんの?」
    「うんん。 毎日なんて とても・・ 
     私は 下書きしないと 文章書けないから。
     一日分書くのに 2.3日掛かるんだよ」
    「え!? じゃ あそこで下書きしてたの? 二度手間・・だよね・・」
    「二度手間?  ・・ん~ そうだね」
    二度手間どころか 何度でも書き直す。
    でも 苦じゃない。
    文才もないし 不器用なので 時間も手間も掛かるが・・
    嫌いじゃない。

    今日も 下書きしに 図書館へ来たのだが・・

    【ブー ブー・・】  バックの中で携帯が震えてる。
    携帯を開くと 航平の学校からだ。
    慌てて外へ出て 問い合わせる。

    「航平君が 熱を出したので迎えに来てもらえますか?」
    「はいっ。 すぐ行きます」
    そういえば 今朝 「気持ちが悪い 」と言っていた。
    私は 〈怠け病〉 かと思い。
    「学校へ行きなさい」 と送り出してしまった。
    悪いことをしてしまった。

 




Last updated June 01, 2007 2:44:49 PM
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