ピンポイントplus

　神山高校1年B組の折木奉太郎（おれき ほうたろう）は姉が所属していたものの、部員不在で廃部寸前な古典部に入部。
　学校生活の中でおこる謎を次々と解決していく、第19話




ある日俺がマイクを持ち、本日は晴天なり、と言ったとする。それを聞いた者はこう思うだろう。折木君はマイクのテストがしたいのだなと。しかし別の者はこう思うかもしれない。今日は晴れていると主張したいのだなと。
どちらの推論も理にかなっている。どちらが正解かを言い当てるのは運としかいいようがない。
　


古典部の部室に奉太郎と千反田。
千反田は奉太郎の毎回の推理に感じるが、奉太郎は推論の達人といわれることに戸惑う。

職員室から校内放送
「１０月３１日、駅前の巧文堂で買い物をした心当たりのあるものは至急、職員室の柴崎のところにきなさい」

奉太郎がたよりにならないことを示すために、この放送が何を意味するのかを推理してみることにした。



　呼び出された生徒Xはなぜ呼び出されたのか。
　Xは犯罪をおかした？ではなぜ？放送をきいて素直に出頭する状況とは？
　今日は11月1日なのに、なぜ「昨日」といわずに10月31日といったのか。
　Xは謝罪文をかいた。小学生向けの文房具を売る店にいった理由は
　Xは偽造一万円札を？ではどうやって手に入れたのか。

　見事に推理した奉太郎、しかし何のためにはじめた推理だったのか、奉太郎は覚えていなかった。


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