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2008.12.01
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カテゴリ:カテゴリ未分類
投資信託で資産運用を行う投資家は、投資目的やリスク許容度に応じて何種類かのファンドを組み合わせて運用している人が多いと思われる。しかし、一旦ファンドを購入した後は、ファンドへの投資配分がどう変化しているかを定期的にチェックしている人は意外に少ないのではないだろうか。ファンドは価格が変動する株式や債券に投資しているから、昨年のように相場が大きく変動すると、投資配分が偏ってしまう可能性がある。

そこで、当初想定したリスクレベルに戻すために、当初の投資配分比率を越えている部分のファンドを売却し不足している部分のファンドを買い増すという「リバランス」を定期的に行うことがよいと言われている。

しかし、実際にリバランスを行うことは、口で言うほど簡単ではない。まず、現実の投信ポートフォリオでは、ファンドを売却すると売却益に対し、10%の税金(現行)がかかる。一方、ファンドを買付けるときは販売手数料をとられる。したがって、リバランスを行うと、税金と販売手数料分だけ資産が目減りすることになる。このため、頻繁なリバランスはコストがかさむので避けたほうがよい。また、パフォーマンス向上の観点からも、短期に売買したのでは値上がり益を十分に獲得できないうちに売却することになるので好ましくない。

定期的なリバランスの時期が来ても、当初の配分比率から著しくかけ離れていなければリバランスを行わないというのも現実的な対応といえる。たとえば、当初の配分比率から5%以上乖離した時だけリバランスを行うことにするのである。こうすれば無駄なリバランスを避けることができる。また、配分比率が高くなったファンドを売却するのではなく、新規資金を追加投入して最も配分比率が低下したファンドを買い増すという方法もある。これならば、売却時の税金による資産の目減りを避けることができる。

ただ、いずれの方法をとるにせよ、買い増すファンドは、現在は不振であっても長期的には有望と期待されるファンドでなければ買い増しをする意味はない。極端にパフォーマンスが見劣りするならば、リバランスするよりもそのファンドを売却し、別のファンドに乗り換えた方がよい。その意味でも、まず、ポートフォリオを定期的に点検することが重要だ。その上で、リバランスを実行するかどうかを決めればよい。


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金融アナリスト 新藤正悟
(楽天マネーニュース[株・投資]第18号 2008年1月11日発行より)
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最終更新日  2009.03.09 13:10:29



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