カテゴリ:未来の日
納骨の日のことをお話します。といっても誕生日なんですが…。
納骨と一周忌の法要は、25日の3時から行われました。 未来がお空に行った時間が3時17分。 同じ時間にと思い、その時間を予約しました。 前夜は徹夜の靴作りをしていました。 パパも参加して、二人で延々3時過ぎまでかかって、 ようやく納得のいくかわいい靴を作ることが出来ました。 そして、未来と最後の夜は、未来のお骨と一緒に、 去年の2月28日、最後の夜と同じように、 家族5人で仲良く眠りました。 眠ったといっても、私はほとんど眠れなくて… 未来のお骨を抱いては泣いてしまったり、 パパと私の間に置いては、パパの腕が当たりそうになるたび、 慌てて枕元にあげたり… と結局朝まで起きてしまい、 みんなが土曜日ということで、ゆっくり目の遅い朝だったから、 もう空が明るくなってしまってから数時間だけ、未来を抱いて眠りました。 一番最初に目覚めたのは子モアイ。 最初の一言は… 「なんで未来ちゃん、こんなとこで寝てるの?」 でした(苦笑) お昼は、みんなの大好きなお好み焼きを食べに行きました。 チビモアイは、あみちゃんと一緒。 どうしても連れて行くというので、仕方なくあみちゃんの外出も許可(笑) この日は結局、一日中どこに行くにもあみちゃんと一緒でした。 お好み焼きを食べて、お寺に持っていくお花としきびを買いにいき、 家に戻って、実家の両親と一緒に、お寺に向かいました。 珍しく母が、未来のことを気にかけてくれました。 靴を作ったので、靴を持たせるつもりだというと、 普段は未来にとあれこれすることを嫌がる母が、思いのほか喜んでくれて、 小さな靴を見て、可愛くできたねと、褒めてくれました。 骨壷に忍ばせた小さな靴。。。 未来は喜んでくれたかしら? 住職を待っている間、チビモアイが困った顔をして言いました。 「ママ、未来ちゃん、泣いてるよ・・・。」 これには言葉を失いました。泣いてるって…。そんなこと言われても…。 チビモアイは、何度も何度も言います。 「ママ、未来ちゃん、えんえんって泣いてるよ。 えんえんって言ってるよ。」 仕方がないので、チビモアイに向かって言いました。 「未来ちゃんにね、大丈夫よ、泣かないでって言ってくれる? 泣くことないんだよ、心配いらないよ、って教えてあげてくれる?」 チビモアイは、未来に向かって何やら言い始めました。 はっきり聞き取れなかったので、何を話したのかは分かりません。 ただ、大丈夫、泣いちゃダメ、と言っているのは聞こえました。 しばらくして、チビモアイがニッコリ笑って言いました。 「ママ、未来ちゃん、もう泣いてないよ。」 胸をなでおろしていると、住職がいらっしゃり、法要が始まりました。 あれから1年。。。 不思議な感じがしました。 去年は、泣き叫んでいた。パパと2人、ただただ未来を見つめていた… その時間・・・。 法要は、滞りなく行われ…とうとう未来のお骨を渡すときが来ました。 遠慮がちに、お預かりします、と言ってくれた住職。 どうしてもどうしても手放せず、固まったままの私。 そんな私を気遣って、母が少し時間を稼いでくれました。 未来のお骨はどこに納められるのか、費用はどれぐらいなのか、 そんなことを次々に聞いてくれ・・・ そしてパパが見つめる中、私は未来のお骨を住職へとお預けしました。 本堂から出るとき… 中央に置かれた未来の白い骨壷を見て、涙が止まらなくなりました。 ここに一人置いていかなければならないということ、 納得はしていたつもりだったけど、どうしてもどうしても辛くなってしまった。 靴を履くこともできず…ただただ未来を見つめ、泣いていました。 パパも父も母も…そんな私をそっとそのままにしてくれました。 何分そうしていたのか…母にそっと促され、靴は履いたものの、 やっぱりその場から動けない私。 パパがそっと近寄ってきて、私の腕をとってくれました。 パパは、どう納得していたのでしょうか。。。 パパの気持ちはどうだったのか。。。 私を見るパパの顔に、パパの気持ちが表れていて、 ますます悲しくなってしまいました。 我が子なのに、側にいられない。人様に預けなければならない。 お墓に入れるよりは、辛くないのかもしれない。 だけど… 未来の体を灰にした日の次に、悲しいと思った一日でした。 この手で育てたかった、ずっと手元に置いておきたかった。 この思いは、きっと一生消えることはないのでしょう。 あなただけこんなところに置いてけぼりでごめん・・・。 涙の中、ただただ未来に謝り、そっとお寺を後にしました。 毎月、未来には逢いに行きます。 納骨堂の意味が、子どもたちにはわからないから、 納骨堂のことを、未来のマンションと呼ぶことにしました。 未来の家賃を払いに、愛しい未来に逢いに、 月に一度は皆でここに来ようと、そう約束しました。 ここにはおじいちゃんもいるから…安心だよね、未来。 ごめんね。本当に本当にごめん・・・。 また、必ず逢いに来るから。 納骨の後、皆で精進落としをし、帰宅しました。 帰宅後、お風呂に入り、みんなでキティちゃんのケーキを食べました。 未来にケーキを買ったのだと話すと、母は嫌な顔をしました。 でも、そんなのはどうでもよかった。 子モアイとチビモアイとパパが、未来に歌を歌ってくれて、 1本のロウソクをちゃんと立てて、チビモアイがそっと吹き消してくれて、 それでみんなでケーキをいただきました。 大山牧場のケーキ。甘さ控えめで、おいしかったです。 お骨がなくなって、未来のスペースは本当に寂しくなりました。 今まで下の机に置いていた雛人形を上にあげてみたけど、 やっぱりお骨の存在感には負けてしまいます… もらったプレゼントなども全部上にあげたら、やっと華やかになりました。 ここに未来のお骨がないことにも、きっと少しずつ慣れていくのでしょう。 未来。新しいマンションの住み心地はいかがですか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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