ワクチン接種前や後で
春ですね~ワクチンの季節がやってきましたね~。皆さんのお手元にも、動物病院からお知らせ葉書が届いている頃でしょうか?ワクチンは両刃の刃、つまり接種の仕方次第で重篤な病気を防いでくれる頼もしい味方にもなりますが、思わぬ副反応でアレルギーを悪化させたり、最悪のケースでは命を落とすこともあります。(人用のワクチンでは劇症副反応で死亡例が出たりすれば、接種方法や製剤の見直し或は法改正へと繋がりますが、残念ながら犬猫用のワクチン事故についての法規制は???飼い主が賢く接種するよう心がけるしかありません)二つのワクチン(狂犬病予防と混合ワクチン)の接種時期が近い方もいらっしゃると思うので、気をつけておいた方が良いことの一部をご紹介しますね。1)狂犬病のワクチンと混合ワクチンは、同時接種はできませーん。2)ワクチン接種は、健康な個体のみが可能です。ちょっとお腹が緩いとか、湿疹が出ているとか、年をとって病気がちであるなど、免疫力が低下している時に無理をしないようにしましょう。3)前回ワクチンで少々副反応が出ちゃった(例:顔面が腫れる/ふくれる、元気が無くなる、お腹が緩くなった、下痢、嘔吐、湿疹が出た、等々)、というような場合は要注意。副反応は回を重ねるごとに強くなります。4)牝は、ヒート(生理)の時は接種を避けましょう。ヒート中はやはり免疫力が落ちています。5)恐がりさんや他の犬猫とのお付き合いが苦手な子は、集団接種より病院での個別接種がお勧めです。問診も丁寧ですし、苦手な場面でのストレスは免疫力を下げる大敵ですから。レスキューレメディなど、フラワーレメディを使ってストレスを和らげるようにすると尚良いと思います。6)幼犬、シニア犬の場合、本当に必要な場合に接種しましょう。特に、ショップで仔犬仔猫を買ったその足でついでにワクチンも打ってもらおう、というのは全くのNG!ガラスケースの中でいつも人目にさらされて過ごす毎日はかなりストレスがかかっています。それが急に飼い主さんが現れて環境激変となると、蓄積したストレスに更に新しくストレスが加わっている状態になります。小さな体に、過剰なストレスがかかると危険です。(例えば、新しく犬猫を家族に迎えたら、2、3日して急にお腹を壊したり湿疹が出たという事があります。それは、仔犬/仔猫も新しい環境に慣れるのに一生懸命で、ふと気が抜けた時にドッとつけが来たという事なのです)わんにゃんの新しい家族を迎えた時は、ゆっくり様子を見てあげて下さい。7)接種直前/直後のシャンプーは避けましょう。ワクチンを打つとシャンプーはしばらくしないでと言われるから、とワザワザ接種前日にシャンプーやトリミングの予約をされる方がいますが、これは真逆です。シャンプーやトリミングは結構体力も使うしストレスになる場合もあります。シャンプーやトリミングは接種の1週間前くらいに済ませておく/1週間以上たってからすることをお勧めします。8)病院で接種したら、すぐには帰宅せず20分程度は様子を見ましょう。劇症の副反応(アナフラキシーショック)は、接種後20分程度のうちに起きるケースが多いのです。アナフラキシーショック(急性下痢や嘔吐、痙攣、泡を吹く、倒れるなど)が出たら、一刻も早い手当てが命を救います。また、帰宅後に顔が腫れるなどの副反応が出た時も放置せずに、すぐに病院へ行きましょう。9)接種後約2週間はまだ免疫が着いていないことをお忘れなく。ワクチンを打ったらもう何処へ連れて行っても大丈夫、と思われがちですが、体の免疫系が反応して抗体を作るまでには時間がかかります。体内で忙しく反応している期間はむしろ免疫力は落ちている時期。普段よりも丁寧にケア(例えば、肝臓に良いご飯やビタミンC, E, Aを多く含む食材を与える等)しましょう。もちろん、接種直後は激しい運動などは控えてね。10)ワクチンには単体から多価、生と不活化など種類があります。必要かつ適切なワクチンを選べるよう、獣医さんに説明を求めましょう。例えば、レプトスピラという人畜共通感染症のワクチンは、副反応が強いのですが一方で有効期間は短いのです。原因となる細菌は数百種以上と言われていますが、ワクチンで予防できるのはそのうち4つの血清のみ。治療薬として有効な抗生剤があります。レプトスピラの細菌は水辺や山野に多いと言われています。近年の温暖化現象で北上傾向を指摘する人もいます。パピーワクチンは、2種からあります。(生ワクでは単体もあり)予め病院に在庫があるか問い合わせてみると良いでしょう。(病院によっては、多価しかおいていない場合もあります)よく、多種類の病気を予防する可能性がある多価ワクチンが良い、と信じている方がいるのですが、多価になればなるほど体への負担が大きいことも考慮して下さい。愛犬愛猫との生活スタイルを振り返ってワクチンのリスクとメリットを天秤にかけ、利益が大きい方を選ぶと良いのではないでしょうか。11)接種の間隔を考えましょう。混合ワクチンの接種は任意です。アメリカではワクチン接種のガイドラインとして3年ごとの接種を勧めています。抗体価を測定して免疫が下がっている病気についてのみ接種する、という方法もあります。以上、あれこれ書いた事は、本当はインフォームドコンセントを得るよう獣医さんから直接説明してくださるとか、ワクチン接種の葉書に書いておいて下さると良いのですが。。。まあ、春は病院も込みますし。空いている時に、ゆっくり問診を受け納得してから接種するようにすれば安心ですけどね。【シルエットプリント半袖T】日本テリア A-1《カラー地》ふっふっふ、共同購入で安くなっているのよ、今!ついに買ってしまったあ~楽しみ♪