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おはようございます。
昨日の続きでフィンランドの教育事情。 一つ補足しておくと、「教員は修士号レベルから」との規定は、94年の制度改革からだそうです。それ以前がどうだったのかは不明。 フィンランドの教育制度については、きちんと調査・コメントされている方が多いので(例えば昨日紹介したサイトなど)、そちらを参考にするといいでしょう。 ↑の理由もあって、個人的に付け加えることはないとは思っています。自爆しそうだし(笑)。 だけど教育は将来の投資で、その効果は現在実施されている制度内では分からないのではないかな。 フィンランドで大幅な教育制度改革がなされたのが、94年。ちょうど新制度移行から10年ぐらい経ちますね。 そしてその制度で育った生徒らが今現在、丁度、大学生だったりします。 そう、新制度による「教育の効果」を推し量るにうってつけの現場に僕はいるじゃん! ということで、以下は独断のフィンランド大学生の学力(?)について。 ■ 眼鏡 いきなりどうでもいい項目から(笑)。まあフィンランドに来ての第一印象。メガネ君、メガネっ娘がかなり多いです。日本人に比べてコンタクトレンズ装用率が低いのかもしれないけど、どちらにしろ近眼が多いんでしょう。勉強によるものと断定するわけではないけど。 ちなみに僕もど近眼。テレビの見過ぎなんです・・・やっぱ、勉学との因果関係ないじゃん(がくっ)。 ■語学力 これは文系だけかな。4ヶ国(フィン語、スウェーデン語、英語、ドイツ語)は話せる人が多い。あとフランス語、スペイン語、ロシア語、エストニア語とかも操れる学生もいます。 フィンランド人が言う、「外国語が話せる」って真実だったりします←なんでわざわざこんなこと書くかというと、はったりに近い「数ヶ国語ペラペラ」の留学生がいるわけですよ。例えば偏見を承知で、ラテン系の学生。 フィンランド学生は、「僕は英語が駄目だから・・」と最初に断りつつ、ペラペラだったりします。嘘つけ、この野郎!とか思います。 あと語学学習に人気が集まりますね。この点は日本と似ているかな。かなりマイナー言語のクラスでも数十人とか登録してくるんです。ちなみに大学の日本語クラス、20人程度の定員に当初80人以上の授業登録者です。他にもスロバキア語やハンガリー語とかも定期的に実施されています。エスペラント語もあります。 下衆な話、語学って時間を費やす割に、「カネ」にならないんですが、それを承知で履修するのは、教養への関心が高いのか。 ■筆記試験 めっぽう強いですね、こいつら。やはりいい意味、鍛えられているのでしょう。大学の定期試験で、1科目(大体2単位)で連続4時間の筆記試験があります。僕なんか毎回終盤へとへとになるんですが、フィンランド人はケロッとしてます。 選択で余分に単位がとれることもあると、それも筆記試験でこなしたりします。つまり同じ4時間の試験時間で、僕は1単位分獲るために格闘している間、向こうは3単位分の課題をやっているわけです。 付け加えると、(最近、落ち込む主因なんですが)これだけ試験量をこなしていて成績も僕より良かったりするんですよ。凹みます。 ■要領 上に関連して。結局、そつがないというか、勉強の要領がいいと感じます。これは批判でも揶揄でもなく、羨望です。勉強に関して無駄な動きがない。ぶれない。 ■小粒? くやしいんで最後に少しチクリとやると、学生全体で型にはまっているかも。極端なアホは見掛けないけど、ものすごい天才もあまりいない。例えば、そういう型に対する「反抗」なのか、アウトローな学生もいるけど、僕に言わせると、それも「反抗」というスタイルをそのままパクッっているだけ。あるいは無理している。個性じゃないな。 無駄にみえる「どぶ板」とかは嫌がるだろうね。例がちょっと変だが、 「よし、2単位与えるから、いまからムーミンの着ぐるみを着て、町中でアンケート調査をやって来い!」 との課題に、「それはちょっと・・・」の反応が返ってきそう。 僕なんか、「ぜひやらして下さい!」。カブリものとか大好きなんで。こんなことで単位がもらえるなら、なおさらだ。 でも社会に出ると、こういうことって多くない?フィンランドは違うのかなあ。 まだつづく、かな。 === 7時起床。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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