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カテゴリ:ブルシット時事・国際関係学
アサヒ・コムより 「鎌と槌」はカギ十字と一緒 エストニアが使用制限検討 2006年12月02日14時43分 バルト3国のエストニアで、旧ソ連の国旗に使われた「鎌と槌(つち)」のマークを、ナチスドイツのカギ十字同様「旧占領者のシンボル」と位置づけて公の場での使用を制限する法案が検討されており、ロシアの激しい反発を招いている。 ロシアにとって第2次大戦での対ナチスドイツ勝利は輝かしい歴史。しかし、この時期にスターリンとヒトラーの密約の結果ソ連に併合されて独立を失ったバルト3国にとっては屈辱の記憶で、歴史認識の溝は埋まりそうにない。 問題の法案についてエストニア法務省は、国民間の敵意をあおるような形で過去の占領者のシンボルを使うことを禁じる内容だ、と説明する。 しかしロシアでは、国営イタル・タス通信が「戦争記念碑や兵士の墓碑が違法と見なされることになる」と伝えるなど感情的な報道ぶりが目立つ。ラブロフ外相は1日「道徳的に許されない」と批判。下院のコサチョフ外交委員長も「歴史を書き換えようとする試みだ」と述べるなど、波紋は広がるばかりだ。 鎌と槌 まあ早晩、こういう動きは出てくると思ったけどね。 以前にも書いたが、エストニアは1918年に独立後、ソ連→ナチス→ソ連と立て続けに占領されて、そのたびに多くの犠牲を出してきた。独立当初あった総人口をいまだに回復していないときく。 エストニア国民の感覚としては、悪はソ連>ナチスなのか。2度の占領と、第2次大戦後、冷戦期の長期にわたる支配が記憶に新しいから。 やっかいなのは、エストニアにはロシア系マイノリティもいて、総人口の30%近くを占める。彼らにしてみれば複雑だろう。 ★ 話がそれるが ナチスやヒトラーに例える論調や運動を最近よく目する。 小泉前首相とかよくやられたね(笑)。まあ日本だけじゃなく、世界的にもそう。 はっきり書くが、ナイーブ(無知)すぎる。 大抵、ナチスドイツで比喩する連中は、ナチス以上ともいわれる共産主義下で行われた巨悪・蛮行を知らないことが多い。 また北朝鮮やアフリカのダルフール紛争など、まさに今起こっている「ホロコースト」問題に目をそむけている。 それから意外なのは、その例えの元にあるナチスドイツの歴史すらまともに理解していない。これは僕も勉強不足を認める。だがそれでもきちんとした反論できないのはなぜ? ナチス=悪のシンボルの例えは、思考停止だろう。「歴史を学べ」もよくスローガンになるが、歴史的にみて、状況が変わるといの一番でナチスを礼賛しやすいのがこういう人たち。 彼らにヒントを与えると、これからはスターリン、毛、ポルポトあたりでレッテル張りするのが新鮮だろう・・・無理か(笑) 【追加】 思想を抜きにして言うと「鎌と槌」のデザインはカッコイイ♪ また旧ソ連国歌(現在はロシア国歌)もかっこいい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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