体験は脳を鍛える
毎日、毎日、自分の予測していなかったことは常におこる。誰かからほめられるような突発的な出来事はいくらでもおこってほしい。でも、仕事のクレームをうけたり、人間関係で悩んだりすることはできればさけたい。突発的なトラブルに対して、前向きに捉えることの多い人と、悲観的にとらえることの多い人がいる。茂木 健一郎氏は『「脳」整理法』(ちくま新書)のなかで、「脳は外界からの情報の入力がなければ、うまく働くことができません。外界からの情報を遮断すると、脳は必要に迫られて、幻覚を生み出しさえすることが知られています。(略)しかも、取り入れる情報は完全に規則的でも、ランダムでもなく、できるだけ偶有的なものであるほうがよい。」と述べている。日常を悩ます様々なトラブルも、日々自分の脳を鍛えてくれていると思えば、「脳の肥やし」(?)と前向きに考える材料になる。