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ももも。のおスイス暮らし

再会

再会



南島を一周し、再び南島の北に戻ってきた。
そして私は、旅のすばらしさ・地球の美しさを教えてくれたオーナーに
旅の報告がしたくて、ネルソンを再び訪れた。

私の旅はそれはそれは感動で満ち溢れ、幸せな気分でいっぱいだった。
予約のために電話した時も、オーナーは私のことを覚えていてくれて、
早く彼に報告がしたくてたまらなかった。


でも、いざネルソンに着いてみると、オーナーは休暇をとって留守にしていた。
そして、そこで住み込んでいたマヌが宿を切り盛りしていた。
マヌも大好きだったので、マヌの笑顔に又会えて、とてもうれしかった。
相変わらず、この宿はほっこりしていて、おうちに帰ってきた気分だった。

オーナーは翌日の昼頃帰ってくるらしい。
私は今回一泊のみ、翌日の朝10時にはネルソンを発ち、
ピクトンでフェリーに乗り、北島に帰ることになっていた。

すれ違いだ、残念。
そう思って、オーナーに手紙を書いて、マヌに託した。

マヌがバスターミナルまで送ってくれて、

「7月に私の誕生日があるから、ももも。も来てほしい。」

「うん、きっと行くよ。」

そう言って別れた。



バスでピクトンに着き、フェリーのチェックインを済ませ、
さあ搭乗までの時間何をしようか、と思っていた。

すると、私の前に知っている姿がいた。



会いたかったオーナーだった。



オーナーはいつものように両手を広げて、大きな大きなハグをくれた。

「え?なんでここにいるの?せっかくネルソンまで会いに行ったのにー。」

「ごめん、ヨットのクルーズの誘いがあって、休暇を取ることにしたんだ。」


私がほんとーにいい旅だったよ。と言うと、

「わかるよ、顔つきが全然違う。」と言ってくれた。


そして「ネルソンに戻りたい。あなたの宿で住み込みをしたい。」と言うと、

「いいよ。いつだい?」とあっさり言ってくれた。



別れ際にオーナーが言った。

「今日はイルカがよく見れるから、よく着こんでデッキにいな。」と。



彼の言うとおり、たくさんたくさんイルカを見た。



そして、オークランドでの用事を済まし、
再びネルソンに舞い戻り、住み込み生活をスタートさせた。


季節はもう冬だった。




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