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ももも。のおスイス暮らし

北アイルランド

北アイルランド



湖水地方からスコットランド南部・ダンフリーズを経由して、ストランラーからフェリーで
北アイルランドのベルファストに降り立った。


ベルファストにはいい印象がない。
天気が悪すぎたのもあるし、アイルランドの情報を仕入れようと2泊したのに、
日曜日でインフォメーションは閉まっていたし、飛び込んだホステルはいまいちだったし。


ベルファストの後は、ジャイアンツ・コーズウェイを見るために北上した。
ベルファストの郊外に出ると、天気は悪いが、緑が増えてきて、落ち着く景色になった。


ポートラッシュからローカルのバスに乗り換え、海沿いを走り、
ウィスキー蒸留所で有名なブッシュミルズにやってきた。

この海沿いは崖になっていて、波も荒々しく、この崖っぷちにお城も立っていて、
私が想像したいかにも北アイルランドの寂れたイメージ通りだった。


  giantscauseway


ここでもたくさん歩いたが、突風で吹っ飛びそうだった。





北アイルランドの田舎は人が本当に温かかった。


ブッシュミルズを発つ朝、バス停で待っていると一人のおじいちゃんがやってきて、
どこに行くのか聞いてきた。
答えると、自分もそこに行くから。と、おじいちゃんは言った。

一緒にバスに乗り、おじいちゃんはいろいろ説明してくれた。


バスの終点・コーレラインからは、私はロンドン・デリーに行く予定だった。
電車の方が安いと思う、とりあえず駅員に聞いたらいいと、おじいちゃんはアドバイスをくれ、
そこでさよならをした。


切符を買うために窓口に行って聞くと、おじいちゃんの言うとおりだった。



電車の時間まで1時間、とりあえず待合室のいすに座ると、おじいちゃんがまた現れた。


「結局、どっちが安かった?」

「電車だったよ、ありがとう。」

「そうか、私も一緒にデリーまでお供するよ。」


北アイルランドの老人はパスを持っていて、電車・バスが只らしい。


待っている時間、おじいちゃんは近くのなじみの茶店に連れて行ってくれ、
マフィンと温かいミルクティーをおごってくれた。



北アイルランドで乗る初めての電車は、戦後を彷彿さす古さだった。
それが寂れた海沿いの村を通り抜けるのだから、旅情たっぷりであった。

おじいちゃんは私の持っているロンリープラネットと比較しながら、今ここだよ、と説明してくれた。


おじいちゃんとの旅は楽しかった。

ロンドン・デリーに着くと、おじいちゃんはバスに乗って、元の場所に帰っていった。



いい出会いだった。





ロンドン・デリーから又バスに乗り、オマというスペリン山地の懐にやってきた。
ここは比較的大きめな町だが、私のホステルは7km山手にあり、奥さんが迎えに来てくれた。

ここの宿はほんわかしていて、ヨーロッパを旅していて初めてだった、こういうタイプの宿は。
NZにはたくさんあったけど。


ここでも、毎日毎日よく歩いた。




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