のんびり老犬ハスキーの日々

「今回が最後って訳じゃないから、また来年ね」
　そう約束してた。

　でも、その約束した彼女は先日、いきなり危篤状態になり
そのまま、この世を去った。



　「来年ね～ヾ(＠^▽^＠)ﾉ」　

　それは当たり前に、当然訪れ、必ず守られるはずの約束だと
ばかり思っていた。
　

　危篤状態の友人のそばで、声をかけることができた。
　体や他の所は反応を返せない状態でも、耳だけは最後まで
働いてると聞いていたから。
　返事はないけど、でも私の声が・言葉が不安な友人の心に
寄り添えればいいな・・・と願いながら。

　私も、いつ「意識はあっても言葉を話せなくなったり・反応
できず、体を動かすことができない状態になることになるか
分からない。
　だから

　「ありがとう」と「大好き」

って言葉だけは、「いつ言えなくなるか分からないから、大切な
言葉は相手に伝えて置かなきゃ絶対に後悔するって痛いほど
感じた事があるからこそ、それがあるからこそ最近は素直に伝える
ようになれたんだよ。
　だから、『あの時の苦しさ』のお蔭で大切さに気づけたことに感謝
しなくちゃね。
　だって、それが彼女と話した最後になってしまったんだから。



　ド天然ボケで、思ったことを飾らない簡単な言葉で素直に表現
する彼女。本人は本を全く読まないからボキャブラリーが少なくて
と恥じていたけど、様々な分野の本を読んできた私には、どんな
美辞麗句や選び抜かれた言葉や文より、彼女という存在の発する
「一生懸命な一言・一言」が温かくて、どんな名文より心に沁み
こんできてた。
　それに本人は全く気がついていなかったが、非常にユニーク
な娘だったので、普通のメールででも、毎回噴き出し笑いさせ
られていた。

　遊び友達はそれぞれ居ても、素のまんまを見せて付き合える
友達は『少数精鋭』だったので、、、
　最初、真面目な話をしてたはずが必ず脱線して、途中で笑い
になってる、そんな彼女の存在がいないのが苦しい・・・

　そして、今まで悲しい時に抱きついていたフワフワで太陽の
香りがする背中がないのが苦しい・・・