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ののほんと生きてきましたが、[体の全て使い尽くしてしにたい]という歌詞(地元の朝/エレファントカシマシ)に共鳴し、人生の幕を引くときにはそうありたいと願うものの、果たして脳だけでも使い尽くせるのでしょうか...?

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A_Monの日記 [全194件]

お手伝い
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◆レシピ・ノート 19◆


喫茶室で見つかったノートのお話の続きです。




白樺の近くにはベンチがありました。

しかし、似たようなベンチは至る所にあるし、

ここと同じような雰囲気で、

木が欝蒼と茂っている場所もいくらでもあります。

なので、ここが今朝おばあさんと一緒に

朝食を食べた場所かどうかはわかりませんでした。

調査員はベンチに座って空を見上げました。

どうしようかなぁ・・・

頭の中でノートが占めていた場所に

ぽっかり穴があいたようでした。

どうでもいいというわけではないのですが、

ノートの研究よりも、もっと何か大事なことが

あるような気がしてきたのです。

でも、その「もっと何か大事なこと」が何なのかは

すぐに思いつきませんでした。




こうやってふらふらしてたら、

ノートを入れてある箱が開かなくなるかもしれないなぁ

そんな考えがふと頭をよぎると、

「そろそろ戻らなきゃ!」

という声が自分の中で聞こえてきました。

それを聞くと、今戻るのは嫌だなぁという気持ちになりました。

「おばあさんに会えないかなぁ」

独り言のようにつぶやくと、

「私に何の御用?」

いつの間にかテーブルをはさんで反対側に

あのおばあさんが座っていました。

調査員はびっくりして飛び上がりました。

本当にいきなり現れたという感じでした。

「え!あ!・・いつの間に・・・」

「いつの間にって、すぐ近くにいたのよ」

と、おばあさんは言ったものの、

人の気配は全く感じられませんでした。

「そりゃそうよ、隠れようと思えば隠れられるもの」

おばあさんはまた調査員の心を読み取ったように言いました。

「ここの森はそういう森」

「そういう森って?」

「そうねぇ・・・どう説明したらわかってもらえるかしら。

 つまりね、この森は私の古い友達で、私を守ってくれるのよ」

「・・・・」

「全く理解できないって感じねぇ」

おばあさんはそう言って笑いました。








さて、今回の引き出しは「お手伝い」



最近、息子は「お手伝い」に興味津津。

「こーちゃんは○○のお手伝いをしている」と

他人に吹聴したいのが、最大の動機のようですが(苦笑)

先日は、おとーさんの指導のもと、お皿洗いに挑戦。

本人は楽しかったようですが、おとーさんは疲れたようです。
 
 


食後の「お運び」はなかなか定着しませんが、

食べっぱなしは私がいやなので、

やらない時は、声をかけています。

上履き洗いは、本人が乗り気の時はいいのですが、

そうでない時は、

「濡らしただけじゃない!」

と、言いたくなるような状態です。




夏場は体操着を汚してくることが多かったので

お風呂に入る前に洗濯石鹸で洗わせていましたが、

石鹸の減り方のすごさに驚きました(笑)




先日、子ども用の靴洗いセットを購入しました。

ペースト状になっている石鹸と、ブラシのセットです。

石鹸はチューブ式なら使いやすいのに、

ボトルのような容器に入っているので、

息子の力では絞り出せず、

親が出してやる必要があります。

もっとも、子どもにやらせたら、面白がって

一度にものすごい量を使ってしまうでしょうね。




ブラシは十徳ナイフ(アーミーナイフ)っぽくなっていて

靴の中を洗う小さなブラシが折りたたまれています。

息子はこれが気に入っているようです。

小さなブラシを出すときには、

「シャキーーーン!」

とか言って、変身モードを楽しんでいるようです。

実際には、あまり使いやすくはないんですが。




実家では、食後の後片付けは子どもの仕事でした。

姉が洗って、私と妹が布巾で拭いて食器棚にしまいます。

その間、母は何をしていたのでしょう・・・???




また、靴下も汚れがひどかったので、自分のものは

自分で洗うことになっていました。

妹が靴下を洗い始めた頃は、毎回すすぎが不十分で

石鹸成分がたっぷりのこっていたせいか、

つるしてある靴下の洗濯バサミをはずしても、

靴下はそのままピンと立っていました(笑)




中学生になると、お手伝いというよりは、

自分でやりたいようにやりたいという理由で

いろんなことをやっていた気がします。

黒い皮靴をピカピカに磨いたり、

上履きや館履き(カンバキ:体育館シューズ)を

真っ白になるまで洗ってみたり。




セーラー服のブラシ掛けとか、

24の車ヒダのスカートの寝押しなんてことも

一生懸命やっていましたねー




やはり、ええかっこしいというか、

他人(異性)の目を気にするというか、

そういう要素があったからこそ

モノゴトに真剣に取り組めたのかもしれません。

(・・・実際には誰も見てないんですけどね)

そして、Hちゃんとの結婚を決めている息子にも

この要素はしっかり受け継がれているようです。







Last updated 2009.11.18 20:31:09
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2009.11.11

あやとり
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◇◇抽斗図書館のご案内◇◇



◆レシピ・ノート 18◆


喫茶室で見つかったノートのお話の続きです。




リスはじーっと調査員を見ていました。

あれ?・・・逃げない?

調査員はゆっくりゆっくりリスに近づいていきました。

かなり近づいても、リスは全く動かないので、

調査員は戸惑いました。

自分は何をしようとしてるんだろう?と思いました。

別にリスを捕まえたいわけでもないし、

触ってみたいわけでもない。

何で近づこうとしてるんだ??




調査員が足を止めると、リスはパッと走り出しました。

そして調査員からちょっと離れた場所で

また止まって、調査員をじーっと見ました。

なんなんだ???

調査員が動かないのを見ると、

リスは後ろ脚で立ちあがりました。

そして、小さな前脚を「おいでおいで」というように

動かしました。

「???」

調査員が近づくと、リスはまたパッと走り出しました。




調査員は、リスが「おいでおいで」をしたのは、

たまたまそういう動きになっただけで、

別に手招きしていたわけじゃないと思いましたが、

どうもそうではなさそうでした。




リスは、調査員が追ってこないのを見ると、

ピタッと止まって立ち上がり、

「おいでおいで」をするのです。




何度かそれを繰り返すと、リスは、

調査員の顔をちらっと見て、

「もうやーめた!」

とでも言うように、近くの木にささっと登ると

枝から枝へ飛び移ってどこかへ行ってしまいました。




だいぶ建物から離れちゃったな・・・

周りを見回すと、白樺の木が目に入りました。

もしかして、この近くのベンチで

おばあさんと一緒にサンドイッチを食べた・・・?

白樺の木は敷地内のところどころに

まとまって植わっているので、目印にはならないのですが、

なんとなくそんな気がしました。









さて、今回の引き出しは「あやとり」


幼稚園からの帰り道、

「○クンねー あやとりでホウキつくれるんだよー」

と息子が言うので、

「おかーさんだって作れるよ! 

 おかーさんなんか、箒、二種類作れるんだから!」

(息子相手だと威張る母です・・・笑)

それを聞いた息子は久々に「尊敬のマナザシ」。




こんな会話、すぐに忘れるかと思いましたが、

息子はしっかり覚えていて、

「ホウキの作り方、おしえてクダサイッ」

〜クダサイというのは、保育園時代から使っており、

「〜下さい」とは微妙にアクセントが異なります。




あやとりの箒には「普通の箒」と、

一瞬でできる「パンパン箒」があります。

普通の箒は、完成後、紐を引っ張ると「森の中の一軒家」になります。




黄色いアクリル毛糸を出してきて、あやとりの紐を作り、

早速、パンパン箒をやってみせると、息子の丸い目がまん丸に。

「やりたいやりたいやりたい!」




向かい合って座って、やり方を教えましたが、

左右が逆になるのでどうもうまくいきません。

なので、息子を私の前に座らせて教えました。

教えているうちに、ふと、

「自分はどうやってあやとりを覚えたんだろう?」

という疑問がわいてきました。




家に「あやとりの本」はあったけれど、

本で見てもよくわからなかったことを覚えています。

母に教えてもらったという記憶もないし・・・




四段梯子は、父方のおばあちゃんに教わりました。

小学生の頃だったと思います。

四段梯子とお手玉を教えてくれました。

大豆とピアノ用の乾燥材を使ってお手玉を縫ってくれました。

二種類のお手玉の感触は今でも覚えています。




おばあちゃんの手にかかると、あやとりの紐は

生き物みたいに指の間をなめらかに動き、

自由自在に形を変えました。

おばあちゃんは、四段梯子を完成させた後、

巻き戻しの映像みたいに、元に戻ることができました。

息を飲んで見つめていたことも、覚えています。




パンパン箒も、普通の箒も、四段梯子に比べたら

非常に簡単なのですが、息子の短い指では、

うまく紐を押さえることができないので、

すぐに外れてしまいます。

それが何度も繰り返されると、

だんだんイライラしてきます(苦笑)




不器用な小学生に辛抱強く四段梯子を教えてくれた

おばあちゃんは本当に偉大です!!

やはり、昔の人はスゴイです!

明治生まれの女性の忍耐力は、神の域です!




二種類の箒の作り方を息子に何度か教えると

「あとは練習!」

と言って、私は台所仕事に戻りました。

しばらくたつと

「できたーーー!」

と言って息子が飛んできて、誇らしそうに二種類の箒を

作ってみせました。




後日、実家に遊びに行った時には、息子は小学生の従姉の前で

箒を実演して「すごーい!」というおほめの言葉を

頂戴しました。

従姉はパンパン箒を知らなかったので、息子が教えていました。




きっと私も、あやとりが流行った時に、誰かに教えてもらったり

自分が教えたりして、できるようになったんでしょうね。

「すごーい!」と言われたい一心で、

技(?)を増やし、練習に励んだのでしょう。

だからン十年たっても、自然に指が動くのでしょう。(笑)











Last updated 2009.11.11 06:31:11
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2009.11.04

お布団
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◆レシピ・ノート 17◆


喫茶室で見つかったノートのお話の続きです。




「その方は、こちらに何度もいらっしゃってますか?」

「変えた直後に何度か続けていらっしゃいましたが、

 最近はお見えになっていないですね」

「そうですか・・・」

調査員はちょっとがっかりしました。

「最後にいらした時は・・・

 それが最後だとは思わなかったんですが、

 とてもおいしそうに召し上がっていました。

 またいらして下さるといいんですけど」

キッチンの方で鈴の音が鳴りました。

「失礼します」

スタッフは一礼してキッチンの方へいきました。




調査員は、ゆっくり紅茶を飲み、アップルパイを食べました。

あのおばあさんに何とか会えないかなぁ・・・

会ったら会ったで、会話になるかどうかわからないけど。

また一方的に言われちゃうかもしれないなぁ・・・




食べ終わると調査員は図書館の庭を歩き回りました。

ノートのことはちょっと忘れたい気分でした。

昨日まで、最大の関心事だったのに。

食事もそこそこに朝から晩までかかりっきりだったのに。

何だか気が抜けちゃったな。

これからどうやろうかなぁ・・・



ぶらぶら歩いていくと、歩道の真ん中にリスがいました。

「あ!」

自分でもびっくりするくらいの声が出ました。

木の枝を渡っていくリスを見たことは何度かありましたが

地面にいるリスを見たのは初めてでした。

リスはじーっと調査員を見ていました。

あれ?・・・逃げない?

調査員はゆっくりゆっくりリスに近づいていきました。






さて、今回の引き出しは「お布団」
 
 
だんだん寒くなってくるとお布団が恋しくなります。

お布団の中って、

どうしてあんなに気持ちいいんでしょうねぇ(笑)



 
夫は寒がりではないくせに、冬場はお布団と一体化してしまい

朝、起こすのに一苦労。
 



彼が遅刻するのは、本人の行動の結果なので、

別にどうでもいいのですが、

息子が園バスに乗り遅れたら一大事。
 
(自分で連れて行くにはめんどくさすぎる・・・苦笑)



 
夫はいつも帰りが遅くて、息子が眠った後に帰ってくるので

息子としては

「朝ごはんは、おとーさんと食べたい!」

という気持ちがとても強く、

「おとーさんと一緒じゃなきゃ食べない」

とか言い出す始末。



 
なので、どうしても夫を起こさなければならないのですが、

「布団ミノムシ」になってしまうので、

ミノから出さなければなりません。
 



そういえば、ミノムシのオスの成虫は

蛾みたいになって飛ぶのですが、

メスは成虫になってもミノの中にとどまるんですよね。
 
オスがメスのミノムシのところへ飛んできて

交尾して卵を産むそうです。
 
↑全然知りませんでした。

息子の誕生日に買ってあげた、

「21世紀 こども百科 大図解」を

パラパラめくっていて知りました。
 
子どもを通じて知ることってたくさんありますねー
  



今の季節なら、

布団ミノムシを引きずり出す側に回れますが、

もうちょっと経つと、私自身が布団ミノムシになります。

でも、誰も引きずり出してくれません(苦笑)

家族揃ってミノムシ状態。

このまま冬眠できたら、どんなにいいか・・・



地球温暖化で、

冬は間違いなく温かくなっているのですが、

身体が布団を求めているようです。

空が灰色で雪が降りそうな寒い日、

ずーーっとお布団でミノムシになっていたいです。





Last updated 2009.11.04 06:46:16
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2009.10.28

貝殻

◇◇抽斗図書館のご案内◇◇



◆レシピ・ノート 16◆


喫茶室で見つかったノートのお話の続きです。




調査員はスタッフに声をかけました。

「あの、紅茶の種類とかアップルパイの焼き方を変えましたか?」

「ええ。気がつかれましたか? それほど大きくは変えてないんですけどね。

 紅茶は淹れ方をちょっと変えただけです。茶葉は同じものですよ。

 アップルパイも、材料はそのままで、焼き方を少し変えました」

「どうしてですか?」

質問した直後に、非難がましい感じがしたかな・・・と思った調査員は

すぐに、

「あの、とってもおいしいので、嬉しいんですけど、

 ただ、どうしてかなと思ったものですから。

 何かきっかけがあったんですか?」

と、付け加えました。

スタッフは笑いながら言いました。

「面白いお客さんがお越しになりましてね。

 その方が紅茶の淹れ方とアップルパイの焼き方について

 ご提案されたんですよ。

 こうすればおいしくなる、という言い方ではなく、

 こうやると味が変わる、でもそれが好きかどうかは好みの問題

 とおっしゃっていました」

「それで試してみたんですね」

「ええ。スタッフ全員で試食しました。

 ここで昔から働いている司書にも協力してもらいました。

 全員一致で、やり方を変えた方がいいという結果になりました。

 こちらによくいらっしゃる方々にも試食していただきましたが

 非常に評判がよかったので、変えることにしました」

「お客さんってどういう人だったんですか?」

「とても元気のいい女性です」

それを聞いた調査員は、あのおばあさんかもしれないと直観的に感じました。

「お年を召した方ですか?」

「そうですね。でも、若いスタッフよりはるかに元気な感じですね」

やっぱり・・・!

「その方は、こちらに何度もいらっしゃってますか?」

「変えた直後に何度か続けていらっしゃいましたが、

 最近はお見えになっていないですね」













さて、今回の引き出しは「貝殻」
 
 
小さい頃は宝物がたくさんありました。

おもちゃの指輪、真珠に似たプラスチックの玉のネックレス、

貝殻のネックレス、学研の付録についてきた鉱石、

伯父さんにもらった化石や外国のコイン。
 
江ノ島で買ってもらった「貝殻パック」の貝殻。

九十九里浜で拾ってきた、完全な形をしている小さな貝殻多数。

コルクの栓がついた、小さいガラスの瓶に入った、桜貝と星砂。

これは仲良しの子からもらったお土産だったと思います。




こうやって書いてみると、貝殻がよっぽど好きだったんですね(苦笑)

今、手元にあるのは、二つだけです。

中野の不思議な雑貨屋さんで買った、まっ白な大きめの巻貝と、

10年以上前に外国人のヒーラーさんからもらった、

すべすべした茶色い丸い貝殻。

宝物?と訊かれたら、YESと即答できませんが、

それでも、私にとっては大事なものと言えるでしょう。




巻貝を買ったのは、今年の初めでした。

不思議な雑貨屋さんのお店の隅っこには、

ちょっと古びた感じの、趣のあるガラスのショーケース置いてあり、

巻貝は、ほかの貝殻と一緒にこの中に飾られていました。

白い巻貝は一つだけで、他の貝殻は同じ種類のものが複数ありました。

この時にヒーラーさんにもらった茶色い貝殻のことを

ふっと思い出しました。

10年以上前のことなのに、なぜか鮮明に思い出したのです。

(ヒーラーさんじゃなくてチャネラーさんだったのかな?)




セッション中のテーブルには、石やら貝殻が入ったきれいなお皿が

置かれていました。

石はパワーストーンだったのかもしれません。

水晶玉のようにまん丸に加工してありました。

セッションが終わると、ヒーラーさんが、

「目をつぶって、この中から好きなのを選んでください」

と言って、お皿を差し出しました。(通訳付きでした・・・笑)

私は目を閉じて、お皿に手を乗せました。

最初に触ったのが茶色い貝殻でした。

色とりどりの透明な球体にも惹かれましたが、貝殻を選びました。

「貝殻というのは同じものはありません。世界に一つだけ。

 あなたも世界に一人だけ。同じ人はいません。

 だから自分を大切にしてください」

ヒーラーさんは、こんな感じのことを言ったと思います。

当時は、自己否定の傾向がものすごく強かったので、

その言葉に、いろんな感情が一気に湧き上がってきて

号泣してしまいました。




一つしかない巻貝を見た時、この日のことを鮮明に思い出しました。

貝殻一個の値段としては高いですが、購入しました。

茶色い貝殻は、箱の中にしまいこんでいたので、

箱から出して、白い巻貝と一緒に黒い器に入れて

窓際に飾りました。




白い巻貝を買ってきてしばらくは、息子がずっと欲しがっていました。

あげたところで数日で飽きると思ったので、

「大きくなったらあげるね」

と約束しました。

あの子は、小学生になっても、貝殻に興味を持つでしょうか?

貝殻をもらう約束なんて、もうキレイに忘れてるかな?

来年の夏には、キレイな貝殻が拾えるような

広い砂浜がある海に連れて行こうと思います。








Last updated 2009.10.28 06:30:29
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2009.10.21

お味噌汁

◇◇抽斗図書館のご案内◇◇



◆レシピ・ノート 15◆


喫茶室で見つかったノートのお話の続きです。




注文した紅茶と金色のアップルパイが運ばれてきました。

紅茶の香りは、やはりおばあさんの紅茶に似ていました。

飲んでみると、味もよく似ています。

でも、どこか違う・・・

具体的にここが違うとは言えないけれど、

違うということだけは、確かでした。




アップルパイを食べようとした時、

こんなに金色だったかなぁ?と感じました。

ここでアップルパイを食べたのはいつだったか?

でも、こんな色じゃなかったような気がする。

もっと落ち着いた茶色じゃなかったかな?

紅茶も、違う種類だったんじゃないかな・・・




記憶をたどろうとしましたが、

ふわふわしていて、輪郭が定まらない夢のカケラから、

夢全体を思い出そうとしているような感じでした。

アップルパイも紅茶も、言葉から連想できる範囲の

イメージしか浮かんできません。




窓の外に視線を向けた時、前回ここに来たのは、

肌寒い雨の日だったんだと思い出しました。

寒かったから、あったかいものとか、

甘いものが食べたかったんだ・・・

あれは何月だったんだろう?




いつの間にか男性は席を立っていて、

スタッフがお皿を下げに来ていました。

「あの・・・」

調査員はスタッフに声をかけました。

「あの、紅茶の種類とかアップルパイの焼き方を変えましたか?」









さて、今回の引き出しは「お味噌汁」
 
 


寒くなってくるとお味噌汁が飲みたくなります。

お味噌汁は、体が温まるので、昔から好きでした。

お味噌のコマーシャルに、

 ♪しんしゅういち しんしゅういち おみおつけ♪

というのがあったので、味噌汁の別名が、

「おみおつけ」だと思っていました。

そして、雑学本か何かで見たので、おみおつけの漢字表記は、

御御御付だということも知っていました。




今回、この文章を書くにあたってネットで調べたら、

おみおつけと味噌汁はどうもイコールじゃないらしいです。

諸説あるのかもしれませんが。

味噌汁というのは、料理に添えるスープみたいな感じで、

おみおつけというのは、中の具を味わうモノらしいです。

豚汁みたいに、具がゴロゴロたくさんはいっているのが

おみおつけということになるようです。

キャベツがたくさん入ってる味噌汁が好きなのですが、

これはおみおつけになるのでしょうか???(笑)
 
 
 

実家でのご飯は、必ずと言っていいほど、

味噌汁かおすましがついていました。

スタンダードは豆腐とワカメ。

長ネギが嫌いだった私は、ここに長ネギが入っていると憂鬱でした。

ワカメと油揚げ、ワカメと玉ねぎ、ワカメとじゃがいも、

ワカメとキャベツ、ワカメと白菜という組み合わせも多かったです。

かぼちゃとワカメというのもありましたね。

天ぷらの翌日は、ワカメと揚げ玉の味噌汁が出てくることもありました。




次いで登場回数が多かったのは大根。

大根とワカメ、大根と油揚げ、大根と揚げ玉。

夏場はナスの味噌汁もありました。

でも、私はナスはピーマンと一緒に味噌で甘辛く炒める方が好きです。

(ナスの最高の料理は、八方だしでいただく「揚げナス」ですが)




なめこのお味噌汁も登場回数が多かったと思います。

登場回数は多くないものの、

出てくると嬉しいのは貝のお味噌汁でした。




おすましも多かったです。

溶き卵を流すのがお手軽なので、一番多かったですが、

刻んだミョウガに溶き卵を絡めた具のおすましも多かったです。

これの別バージョンでニラ+溶き卵というのもありました。




薄切りにしたゆで卵、かまぼこ、ほうれん草というおすましは、

ひと手間かかっているせいか、これが出てくると嬉しかったです。

三つ葉のおすましがおいしいと思うようになったのは

高校生くらいだったかもしれません。




大学生の時、ルームシェアをしていたのですが、

同居人は関西の人で、この時初めて「白味噌」に遭遇しました。

実家では、父親の兄が定期的に味噌を送ってくれていたので、

スーパーなどで市販の味噌を買うことはありませんでした。

なので、白味噌に接する機会がなかったのでしょう。

甘い味噌というのは、当時の私にとっては、ちょっとした

カルチャーショックだったかもしれません。

その後しばらくは、白味噌を使っていました。




結婚してからは、お味噌汁は作ったり作らなかったりです。

あれば嬉しいですが、忙しい時などは、

「一品増えると、手間と洗い物が増える」などと考えてしまうので

ついつい省略してしまいます。




でも、だしを取ってまじめに(?)作ったお味噌汁は

やっぱりとってもおいしいので、寒くなってきたら、

怠けずに作ろうと思います。










Last updated 2009.10.21 06:35:20
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2009.10.14

金木犀
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◆レシピ・ノート 14◆



喫茶室で見つかったノートのお話の続きです。



調査員は必死になって走りましたが、

おばあさんらしき人影は、

あっという間に見えなくなりました。

あきらめきれず、またうろうろしていましたが、

やはり見つかりません。

走り疲れて、近くのベンチに腰を下ろすと

ため息をつきました。

木の葉がザワッと音を立てて揺れました。

風が吹き抜けていきます。

空を見上げると、雲がゆっくり動いているのが見えました。

これから、喫茶室に行ってみよう・・・

立ち上がって歩き出してから、

何も持たずに飛び出してきたことを思い出しました。

ノートもペンも持っていません。

一旦戻ったほうがいいかな・・・

その時、耳の奥で

「たまには、自分の感覚に覚えさせてごらんよ」

と、おばあさんの声が聞こえたような気がしました。

じゃあ、このまま行ってみよう。

調査員はそのまま喫茶室に向かいました。




喫茶室の重厚な印象のテーブルに着くと

いい香りがしてきました。

調査員の席から少し離れたテーブルに座っている、

初老の男性が飲んでいる紅茶の香りのようです。

おばあさんの紅茶によく似た香りです。

でも、ちょっと違う感じがしました。

その男性は、とても美味しそうな

金色のアップルパイを食べていました。




喫茶室のスタッフが注文を取りに来ました。

「あの方と同じものを」

スタッフは、調査員の視線の先の男性の席を

ちらっと見てから

「かしこまりました」

と言って一礼して立ち去りました。










さて、今回の引き出しは「金木犀」



金木犀の香りが漂い始めました。

私が子どもの頃は9月中旬くらいから咲いていたはずです。

やはり地球は温暖化してるんですね。




なぜハッキリ覚えているかと言うと、

小学校3年の時に、学校の階段から落ちて、

右足を捻挫したのですが、

その時に、実家の庭に金木犀が咲いていたからでした。




落ちたのは9月20日。

落下の瞬間、右足首の外側を打ちました。

骨折しなかったのは幸いでしたが、

内出血がひどく、足の甲まで変色していました。




母が呼び出され、学校の近くにある整形外科へ行きました。

手当てしてもらい、そのまま帰宅。

足が痛いなぁと思いながら、庭を眺めていました。

庭の湿った黒っぽい土の上に金木犀のオレンジ色の花が

満天の星のように散らばっていました。




怪我の記憶と結びついているものの、

金木犀の香りは大好きだし、

ちいさな星みたいなかわいい花も大好きです。

手書きだったら、おそらくさらっとは書けないであろう

「金木犀」という字も好きです。




金木犀の花の時期が年々遅くなる中、

数年前に姪っ子と散歩した時に、金木犀を見つけたので

「金木犀だよ。いいにおいだねー」

と言ったら、

「おトイレのにおいみたい」

と言われて、ショックでした・・・




人工的な強い香りに頻繁に接していると、

インパクトのある香りに対しては

「トイレのにおいっぽい」

という印象になってしまうのでしょうか???

ちょっと心配になりました。




実家の庭にあったからなのかもしれませんが、

金木犀、沈丁花、梔子(クチナシ)の香りが好きです。

小さい頃の嗅覚の記憶は、香りの好みというか

「このにおいは自分にとって心地よい」

を決定する要因になるような気がします。




そういえば、台所の窓の下にスズランがあったのですが

こちらの香りの記憶は薄いです。

スズランの香水があるくらいですから、

とてもいい香りだったと思うのですが。

濃い緑の細長い葉に、一列に並んだ真っ白い丸い花。

スズランの絵は、どんなに下手でも

スズランだとわかってもらえるので

かなり頻繁に描いていたような気がします(笑)




こうやって思い出してみると、

自宅の庭から影響を受けている部分って

かなりあったんですね。

環境の影響は大きいんだなぁと、改めて実感しました。






Last updated 2009.10.14 06:39:04
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2009.10.07

鼓笛隊
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◇◇抽斗図書館のご案内◇◇



◆レシピ・ノート 13◆



喫茶室で見つかったノートのお話の続きです。


調査員は誰かベテランの司書に相談しようと思い、

椅子から立ち上がりました。
 
ノートはこの建物から持ち出すには、

また箱に入れなければなりません。

開かなくなったらいやだなぁ・・・

しかし、席をはずす場合も、箱に入れなければなりません。
 
調査員は何度かページをパラパラさせて

紅茶の香りを味わって、心を落ちつかせてから

ノートを箱に入れ、蓋をしました。

そして、一度深呼吸をしてから、蓋に手をかけました。

蓋はすんなり開きました。

大丈夫なのかな・・・

今朝はどうやっても開かなかったから、

蓋を閉めるのが怖くなってきた・・・

もう一度蓋をしめ、もう一度開けてみました。

問題なく開いたので、調査員はまた蓋をしめました。

いろいろ知っていそうなベテラン達の顔を思い浮かべながら

誰に相談しようかと考えながら、外に出ました。




静かな庭を横切って、本館に入ると、

喫茶室に行ってみようという気になりました。

そういえば、このノートが喫茶室のどこから出てきたのかは

自分の目では確かめてなかった・・・

調査員は廊下を歩き始めました。

ふと窓の外を見ると、さっきのおばあさんらしき人影が

木々の向こうの遊歩道を歩いているのが見えました。

「あっ」

調査員はあわてて、外に飛び出しました。

そして、全速力で遊歩道まで走りましたが、

人影ははるかかなたを歩いていました。


あのおばあさんはめちゃくちゃ足が速かった・・・・










さて、今回の引き出しは「鼓笛隊」



息子の「幼稚園最後の運動会」が終わりました。

年長さんの種目の一番の目玉はやはり鼓笛隊です。

お揃いの衣装を身につけ、堂々と演奏します。

息子の担当は小太鼓。

実はこれは「その他大勢」なんですが(笑)




7月の七夕祭りの時と比べると、

だいぶカッコよく打てるようになりました。

ただ、途中でいきなり打つのをやめて

背中ポリポリしていましたが・・・

それでもまだ5歳だと思うと、すごいなあと思います。

総指揮者は女の子。

とっても可愛い真っ赤な衣装を着ていました。

きっと一生の思い出になるでしょうね。




私が鼓笛隊をやったのは小学校5年生の時でした。

確か5年生の2学期か3学期にどの楽器をやるかを決め

練習を始めたと思います。

デビューは6年生になってからでした。




小学校の鼓笛隊での「その他大勢」は縦笛。

これはちょっと嫌でした。

総指揮・副指揮は運動神経がよくて人望のある子。

これはかなりハードルが高い。

バトンは、可愛い子。

自薦もOKですが、到底その勇気はありませんでした・・・

アコーディオンはピアノが得意な子。

ピアノは習っていたけど、

アコーディオンを弾きたいという子は

かなり高レベルのピアノのテクニックの持ち主だったので

ここもちょっと無理。

大太鼓、小太鼓、シンバルという打楽器系は

男の子が基本という暗黙の了解がありました。

バトンは女子しかできなかったので、

打楽器は男子だったのでしょうね。

男子がバトンまわしたっていいと思うし、

女子が打楽器だってカッコイイと思いますが、

ン十年前ですから、そういう風潮はなかったのでしょう。




残るはテナーパイプかベルリラ。

ベルリラというのは持ち運べる縦型の鉄琴です。

澄み切った音は非常に美しく、素敵な楽器でしたが

小心者の私は間違えた時の恥ずかしさを勝手に想像して

ベルリラも無理だと思いました。

それ以上にこの楽器は重量があるので、

ある程度体格がいいか、力持ちの子じゃないと

厳しいと思います。




で、結局テナーパイプにしました。

木製の大きな笛で、縦笛の親玉のような感じですが

低音で目立たない音色で「吹いてるフリ」でもOKな感じでした。




レパートリーは校歌、君が代マーチ、4曲メドレー、

宇宙戦艦ヤマト・・・こんなもんだったでしょうか。

通常は普通の服、イベントの時には体操着での演奏でした。

息子の幼稚園のように「衣装」があれば

もう少しモチベーションが上がったんじゃないかなぁと思います。




鼓笛隊の総指揮をやっていた男子の家が

実家の近所にあります。

今年のお正月に久々に彼に会いましたが、

びっくり・・・

貫録たっぷりで、当時の面影が全然なかったのでした。

営業部の課長さんで、多忙な日々を送る3児の父ですから

小学生の時と印象が違って当然なのですが、

こうなるまでの変化の経緯を見ていないので、

「玉手箱OPEN!」という感じがしました・・・(笑)




もっとも先方も、びっくり・・・!!だったでしょうねー






Last updated 2009.10.07 06:42:48
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 momosato@なつかしいぃ〜〜〜!!このお話、国語の教科書に載ってました...
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