 『大独身』 著：清水ちなみ
「OL委員会」なる独身女性たちの、赤裸々白書（笑）。
色々なQ＆Aと、それぞれの年代、20代後半から、
50代前半までの女性たちから寄せられた、「独身観」。
「独身観」というか、「なぜ結婚しないのか」
「なぜ独身なのか」と常々浴びさせられる質問へ、
それぞれの胸の内をぶちまけたものを集めてみました、
とでも言うのでしょうか。
当然、同じ独身、同じ年代だからといって、
全部の人の考えに、同じように共感できるわけでもなく。
でもその中で一番共感できたのは、45歳の、ある人。
以下抜粋。
「自分の世話だけで面倒なのに、相手の面倒まで
見ていられるかという気持ちが、一番強い。
変なところで完全主義者なので、結婚したら
家事に子育てと考えただけで面倒になる。
先の先まで考え、対策を備えないと安心できない
性格のせいもあると思う。
プライドが高いと友人に言われたことがあるが、
自分をさらけ出して甘えることができない」
これを書いたのは私か？
と思ってしまうくらい、「そうなんだよ～！」と、
思ってしまいました。
要するに一言で言えば、「めんどくさい」ですかね。
完璧を求めたいけど、できないから、
それだったら最初からやるめぇ、と。
努力しないくせに、完璧主義者（爆）。
本書でのQ＆Aを、私も答えてみました。
私に興味のない方は、すっ飛ばしてくださって結構です。
1、「結婚しろ」とうるさいのは誰？
特に頭に来ているエピソードをどうぞ。
誰も言いません。
伯母（母の姉）が未婚で、いわゆる独身貴族を、
謳歌しているので（ロシア旅行に連れてってくれたり）、
親戚も誰も、何も言いません。
父方は、父が一人っ子なので、
内心家が絶えることは心配かもしれないけれど
（大層な家でもないが）、父の実の父も母も早くに亡くなって、
今の祖父母は血の繋がりがないので、言いません。
そう思うと、環境に感謝、ですかね。
たまに、結婚している友達に、「どうして結婚しないの？」
と聞かれることがあるけれど、「どうして結婚したの？」
と聞くと、口を閉ざす程度です。
2、独身であることで仕事上、
影響があることがありますか？
いてもいなくても、関係ないと思います。
残業や出張や転勤があるわけでもないし。
休みも少ないので、独り身でよかった、と思います。
3、自分が子供を育てるとしたら、どう思う？
ネグレクトか、ものすごい教育ママになると思う。
馬鹿なのは、自分の子だから仕方ない、という風には、
許せない。
あと、かわいくない子は、絶対やだ。
「自分の子はかわいいよ～」なんてのも、イヤだ。
万人が見て、「かわいい～～～！」と言ってくれるような
（我が身は棚に上げ）自慢の子じゃないと、いらない。
だから、生むならハーフ。
要するに、見栄っ張りということですな。
4、自分の将来を考え、何かしていることはありますか。
ありません。
習い事も、自分を高めることもしてません。
貯金もありません。
年金払ってるくらいです。
だって、「将来を考える」なんて、そんなおこがましい。
明日、いや今夜にでも死んじゃうかもしれないのに？
運良く死なずに明日を迎えられたら、明日また考えます。
5、結婚って何だと思いますか？
何でしょうねぇ…？
自分が意志薄弱なことを認め、
「この人を養います」「この人の子を産みます」と、
法的に契約を結び、世間に知らしめる制度？
だって、「一生この人を愛します」なんて、
ほんとにできるのならば、
何もわざわざ契約なんか結ぶことないし。
できないから、契約書にハンコ押して、
万人にも知らしめる必要があるのだろうと。
もちろん私は、法に背くことになるだろう、と、
最初から分かっていることを、進んでしたりはしません。
6、「私の人生は○○である」と題して、またその理由は？
「私の人生は、行き当たりばったりである」
高校に入ったのも短大に入ったのも、
最初の会社に就職したのも、今の会社に入ったのも、
全て自分の意思ではなく、なんとなくなっちゃった感じ。
でもその中で適当にやってこれてるので、いいかな。
7、保険はどんなものに入っていますか？
また不安な点は？
ニッセイの終身＋女性特約。
とりあえず、入院は繰り返しているので、
1日5000円（女性特約3000円）の給付金は、
ありがたいですね。
欲を言えば、1日目から出るのがよかったけれど、
入った時代にはそんな保険はなく、
そんな保険が出てきた頃には、入れない体になってました。
8、手に職はありますか？
ありません。
英検だとか簿記だとか、一応持ってますが、実務経験がないので、
使い物になりません。
英語科卒なんて、何の役にも立ちませんね。
看護系とか教職系に行けばよかった。
でも、奉仕の精神が皆無なので、それもムリか。
9、自分が持っている物の中で、一番高価な物は何ですか？
それはどうやって手に入れましたか？
平成5年に、5年ローンで買ったキャロル。
もうとっくに減価償却も終わったけれど、廃車にするのも、
結構な金がかかりそうなので、まだ乗ってます。
あとは、自分で買った宝飾品一揃いかな。
一番高いのは、ルビーの指輪20万円。
10、お金、家、仕事などについての、
不安や備えなどを教えてください。
お金は不安だけど、漠然と不安に思っているだけで、
備えも蓄えもしてません。
家は、ローンも済んだ親の家なので心配なし。
築25年くらいなので、リフォームの心配くらいかな。
あれ？？
でもこれって、相続税とか、いるの？
うーん、それは不安だ…（出て行かない気マンマン）。
仕事は、収入少ないけれど、全部お小遣いなので、
十分です。
徒歩5分だし、定時で帰れるし。
潰れさえしなければ。
11、見合い、結婚相談所に現れた「こんな男、こんな世話人」
また、出席した結婚式で、こんなことありました。
お見合いも相談所も、経験したことありません。
お見合いは、一度くらいしてみたかったけど、
する気もないのにそれは、やっぱり失礼だよねぇ。
結婚式は…最後に出たのはいつだ？
友人たちよ！
結婚式してくれ！
披露宴に出たいよ～。
お料理食べたい！
綺麗な服着たい！
たまにはハレを、味わいたい！
男は、もう期待してない。
12、結婚してもいいと思った人がいたのに、
なぜその人とは、結婚に至らなかったのですか？
若すぎたため（私23、相手20）、親が反対した。
今となっては、親に感謝。
あの時、若気の至りで結婚してたら…と思うと、
ゾっとする。
まぁ、こんなところでしょうかね。
私が「大独身」である一番の理由は…なんだろう？
結婚するには意思がいるけれど、独身でいるのには、
特に意思なんて、必要ないしなぁ。
私の人生、何においても、「よっしゃ一発やってやる！」
という気概が、欠落しているようです。
だから、今の怠惰で自分中心の生活を改める必要がなく、
かつ、生活水準を上げてくれるような人に請われれば、
なんとなーく気づいたら結婚してるかも、しれない。
そんな男は、いないって。
ゆえに、私は、独身なのである（爆）。
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【参考】
◆その他、清水ちなみの著書は→ 
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