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2005.12.18
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エイジ『エイジ』 著:重松清


重松清って人は、少年を描くのが、上手だねぇ。
『疾走』の時もそうだったけど、
中学生くらいの男の子の行動だとか思考だとか、
確かに自分たちも通ってきた道だけど、
遠くに忘れてきた感性が、いきいきと描かれている。

そしてそれを読みながら、懐かしさなのか何なのか、
じんわりとくるものが、あるんだよねぇ。


何てことないちっぽけなことに、
毎日毎日死ぬほど悩んでたことを、思い出したり。

その時は、まるでこの世の終わりだ、と思ったことも、
今思えば、笑っちゃうほど、かわいいことだったり。


オトナ世界の苦悩に比べれば、その頃の悩みなんて、
ほんと、ばかばかしくって、取るに足らないことだけど、
その頃は、それが全てで、精一杯で。

そんなちっぽけなことで悩んでた頃は、
幸せだったなぁ、なんて思ったり。


お調子者の友達、バスケ部の同級生、
クールなクラスメイト、物分りのいい両親、
ゆーじょうだとか部活だとか片思いだとか家族だとか、
そして、通り魔事件とか。

悩んだり、ふてくされたり、投げやりになってみたり、
逃げ出してみたり、ちょっと頑張ってみたり。

子供と大人の狭間で揺れ動く、ほんとに短いけれど、
きっと大事な、瞬間。


校区内での通り魔事件の犯人が、
同じクラスの子だと判明した時。

それぞれの心に、色んな波紋を投げかけるが、
クラスメイトやマスコミが騒ぐ中、主人公「エイジ」は、
彼の気持ちが、分かるような分からないような、
被害者の気持ちも、分かるような分からないような。

だって俺は、アイツじゃないもん。

でも自分も、「その気」がないとは言い切れないし、
いつかどこかで、「その気」が爆発してしまうかもしれない。


架空のナイフを、誰かの背中に突き立てることを、
想像するエイジ。
それは、エイジだけに限ったことではなくて、
この年頃の、誰でも抱いている感情なのかもしれない。

でも『疾走』と違って、エイジには、
まるでホームドラマのようだけれども、
暖かい家族があったことが、普通の少年が、
普通の少年のままでいられた、最大の理由かも。

またそこも、やっぱり「家族」って大切なのかなぁ、
なんて考えさせられたり。


しかし今の時代、犯罪の被害者や加害者と、
同級生だったり同じ学校だったり、という確立って、
私たちの頃より、断然増えてるよね。

校門の前にマスコミが押し寄せたりなんて、
私たちが子供の頃は考えられなかったけれど、
今の時代、簡単に「少年A」の同級生に、
なっちゃいそうな気がする。


ほんとこんな世の中、まっすぐに育つ子の方が、
希少な気がした、一冊でした。



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【参考】
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最終更新日  2005.12.18 12:28:13


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