*モナミ* SMAP・映画・本
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『5IVE』 突然止まったエレベーターに閉じ込められた、 見ず知らずの男女。 閉ざされた空間で、次第に狂気を帯び始める人間たち。 ホラースリラーっぽいパッケージのためか、 『CUBE』だとか、『SAW』だとかと、 比べられているようですが。 そういうのが好きな人には、 「詐欺だ!」と悪評判のようですが、 こういうのに弱い私は、結構手に汗握ってしまいました。 基本的に、好きじゃないんだよねー。 スリラーとかサスペンスとか。 『SAW』だって、見てないし。 じゃぁなんで私、これ借りたんだろ?(謎) あでも『CUBE』は、好き。 好きな男と一緒に見たから(爆)。 その特典の、『ELEVATED』ぽいのかと思ったら、 全然違ったけれど。 地震で止まってしまったエレベーターに、 閉じ込められた4人と、お腹の中の1人。 臨月の妊婦に、心臓発作を起こした掃除婦に、 ゲイのメッセンジャーに、電話を止めないビジネスマン。 外の世界は、ちらっと映るけれども、 ほとんどは狭い箱の中。 この狭い中で、死にそうな老女を尻目に、 ビジネスの話に熱心で、救急電話すらかけさせない男。 生きるか死ぬかなのに何やってんだ!? と腹が立ったけれど、でも彼にとっては、 この仕事が上手く行くか行かないか、というのは、 心臓発作と同じくらい、命の瀬戸際だったんだろうな。 そして老女の死体と一緒に閉じ込められたエレベーターで、 それぞれが、生死について、考える。 もうすぐ死ぬと分かってる、エイズのメッセンジャー。 もうすぐ命を生み落とそうとする妊婦。 そして仕事が反故になり、捨て鉢のビジネスマン。 彼がそんな人間だったから、失敗したのか。 それとも、そんな人間だったけれども、失敗したのか。 死んでしまっては、どうでも同じだけれど。 自身で頭を打ち抜いた男の横で、妊婦が産気づく。 流れる血と、羊水。 今にも息を引き取りそうな男と、 今にも生まれそうな赤ん坊。 男の死をみとった後は、出産の手伝いと、 自身の生死について考える暇もないほど、 他人の生死に振り回される、メッセンジャー。 生きる希望のなかった人でも、 人が死んでいく様を見せられたり、 人が生まれてくるところを目の当たりにしたら、 頑張って生きなきゃ、と思うのだろうか…なんて、 パッケージからは想像もつかないことを考えた、 映画でした。 でもやっぱり、自分で頭を打ち抜くのは、怖いぞ。 しかも、即死できてないし。
♪本日のBGM
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