*モナミ* SMAP・映画・本
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『マイナス50℃の世界』 著:米原万里 小中学生向け科学シリーズとして刊行された、 米原万里の処女作が、大人の鑑賞に耐える本として、 再び日の目を見ることになった。 加筆修正をするとともに、写真家・山本皓一さんの、 現地カラー写真を新たに加えた。 真冬のシベリアは大河が自動車道になる、 高層建築の基礎は塩水で造る、など、 極寒の驚くべき生活が明らかになる。 読んでるだけで、鼻の奥がツーン…としてきそうな、 マイナス50℃の世界って…。 想像すらできないけど、確実に私は住めない。 住めないどころか、行けない。 居られない。 だけども、そこで普通に暮らしている人がいる。 地球上で一番寒い、北極よりも南極よりも寒い、 極寒の地、ヤクーツクで。 人間って強いなぁ、って、ほんと思う。 何もこんなところに住まなくてもよかろうに、 と思うけれど、その寒さに適応して、工夫して、 暮らしている。 吐く息が瞬時に凍り、睫も凍る、というのは、 聞いたことあるけれど、居住霧という、 人や車が出す水分が瞬く間に凍って、 それが街を覆ってしまうとは、知らなかった。 凍解を繰り返す永久凍土の上にビルを建てるため、 その基礎を固めるには、塩水を流し込めばいい、 って、なるほどそうか…?と驚き&納得。 あまりに寒すぎるから、人も車も、氷の上でも滑らない。 なぜなら、摩擦熱ごときでは、氷が溶けないから。 理科や科学の授業で、聞いたことがあっても、 実際にそうなんだ、と身をもって体験した著者。 バナナで釘を打てるほどではないだろうけれど、 プラスチック製品は、一瞬のうちに凍り、割れるという。 常識を覆す極寒の体験談と、霧に煙る幻想的な写真に、 一度行ってみたい、とちょっと思ったけれど、 本で満足しておくべきだ…と思い直した、一冊でした。
【参考】 ◆米原万里の著書は→
メイキング・オブ・マッドマックス 怒り… 2015.07.24
『家族の言い訳』 著:森浩美 2015.02.07
『あなたに褒められたくて』 著:高倉健 2015.02.05
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