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*モナミ* SMAP・映画・本

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2007.04.12
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テーマ:本日の1冊(3685)
カテゴリ:


『リアルワールド』 著:桐野夏生


高校三年の夏休み。
隣家の少年が母親を撲殺して逃走。

ホリニンナこと山中十四子は、
あろうことか携帯電話と自転車を、
逃げる少年、ミミズに盗られる。

そしてテラウチ、ユウザン、キラリン、
仲良しグループの4人の少女たちが、
ミミズの逃亡に関わることに。

遊び半分ではじまった冒険が、
取り返しのつかない結末を迎える。



表の顔と裏の顔を、巧みに使い分ける女子高生たち。
仲良しグループに属しながらも、その友達にも、
秘密なことがあることに、優越感を感じる年頃。

どこかに属さなければ居られないのに、
自分はどこか違っていたい、という、相反する感情。

腹を割って付き合う間柄が羨ましくもあり、その一方、
彼女たちには、本当の自分など理解できるはずもない、
という高慢な感情もあり。


しかしそれを表に現せば、たちまちグループから、
外されてしまうことも、知っている。


しかし、秘密を抱えていることと、その優越感を、
知られてないと思っているのは、自分だけで。

自分が、他の友人たちの秘密を嗅ぎつけているように、
友人たちも、自分の秘密を嗅ぎつけている。

ただそれを、見せないだけ。
なぜなら、表面だけの付き合いだと、
お互い感じていると、知っているから。


隣に住む同じ年の男の子が、母親を殴り殺し、
逃亡しながら自分たちに連絡してきても、
大人にはそれを告げない。

大人を全く信じていないだけではなく、
母親殺しの殺人犯と関わっている、ということが、
彼女たちの優越感を満たすものでしかないのだろう。


人と違っているのは、不安だ。
でも、自分は人と違うと思いたい。

そういう感情のバランスをどこで取るか、
それはこの年頃だけでなく、大人になった今でも、
計りかねているかもしれない…と改めて感じた、
一冊でした。



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よろしくお願いします♪


【参考】
◆桐野夏生の著書は→ 楽天ブックス


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最終更新日  2007.04.12 19:50:12


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