＊モナミ＊ SMAP･映画･本

『プラダを着た悪魔』


一流大学を卒業し、ジャーナリストを目指して、
NYへとやって来たアンディ（アン・ハサウェイ）。

しかし就いた職業は、一流ファッション誌、
“RUNWAY”の編集長、ミランダ・プリーストリー
（メリル・ストリープ）のアシスタント。

オシャレにとことん疎い彼女は、
それが次へのステップになればいい、
という程度に考えていたのだが…。


ファッションなんて興味ない、
私はジャーナリストになりたいの！
と言っていた、もっさい女の子が、誰もが憧れる、
一流ファッション誌『ランウェイ』で働くことに。

そこは、最新のファッションに身を包んだ、
流行に敏感な人たちが働く場所。

最初のうちは、服なんて関係ないと、
自己流（それもかなりダサい）の服で働くも、
いくら頑張っても、悪魔のような編集長に、
何をやっても認めてもらえない。

この格好がいけないの！？と一念発起、
デザイナーの助けを借りて、綺麗に変身する。


やっぱり人は、見た目よね。
綺麗だからどうの、ってんじゃなくって、
その場に合った服装、というのが必ずあるハズだし。

ランウェイで着ていた服は今度は逆に、
新しく就職した新聞社では、浮いちゃうだろうし。

何より自分のモチベーションが、上がる。
自信がつく。

もちろん、服装ばかり一人前で、
中身がなけりゃ意味がないのだけれど。


またアンディの変身の仕方が、ハンパない。
あまりファッションに興味のない私でも、
彼女の一人ファッションショーには、ワクワク

しかも、もともとが美人だもの。
ヘアもメイクもばっちし決めればモデル並の姿に、
同僚も嫉妬する。


しかしこの、悪魔の編集長。
『101』の、クルエラ・デ・ヴィルと張るぐらい、
ゴージャスな衣装で登場し。

嵐の中、飛行機を飛ばせだとか、
ハリーポッターの未発売の本が欲しいだとか、
無理難題を押し付けて、それをこなして当たり前。

もし万が一ミスでもしようものなら、
まさに悪魔のごとき叱責が。


こんな上司でなくてよかった、
仕事しない社長でよかった、って思ったけれど、
でも彼女が恐れられているのには、
それなりのちゃんとした理由があり。

彼女がスタッフたちに無理難題を吹っかけるのは、
彼女の才能に、みんなが納得しており。

ふんぞり返って、ただ苛めているだけじゃない、
みんなもそれを分かっているからこそ、
彼女の要望に必死になって応えようとする。

そうやって働けるって、幸せなことかも…。


そして仕事が順調になってきたのとは反比例して、
ボーイフレンドとは雲行きが怪しく。

女が仕事を頑張れば頑張るほど、男は離れていく、
という典型。

ステップアップすればするほど、すれ違いの生活、
近寄ってくる男たちも、一流ばかり。

やっぱり美人は、得だよなー。
その美貌のお陰で、首がつながったんだし。

私だったら、仕事も男もステップアップしたい、
って思うけれども、アンディはそうじゃなかった。

確かに、恩着せがましくしつこく迫ってくる男は、
イヤだけど。


悪魔にも、妻として母としての苦悩があると知り、
心を通わせていく…というよくあるパターンながら、
メリル・ストリープのスッピン演技に、拍手。


がむしゃらに頑張ることも必要だけど、
それだけじゃダメ。
人の心を掴む仕事をしなくちゃ。

と思った、映画でした♪


オリジナル・サウンドトラック


『プラダを着た悪魔』
著：ローレン・ワイズバーガー

【参考】

　プラダを着た悪魔　公式HP

映画ﾚﾋﾞｭｰ