*モナミ* SMAP・映画・本
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『ミス・ポター』 ヴィクトリア朝の封建的な空気が残る、 1902年のロンドン。 上流階級の家庭に育ったベアトリクス (レニー・ゼルウィガー)は、子供の頃からの夢である、 絵本を出版しようとしていた。 主人公は、青い上着を着た愛らしいうさぎ、ピーター。 しかし出版社に持ち込むも、断られてばかり。 ある出版社では、新人編集者ノーマン (ユアン・マクレガー)に、彼女を押し付ける。 しかし彼はべアトリクスの絵に魅了され、 2人で制作した絵本はたちまちイギリス中に、 知られるようになった。 いつしか愛し合うようになる2人だったが、 彼女の両親は、身分違いの結婚を許さなかった。 才能があるって、ほんといいなぁ。 才能さえあれば、30過ぎて独身だろうと妄想してようと、 誰も何も言わないだろうに(爆)。 しかし、女の幸せとは同級の男と結婚し子供を生むこと、 仕事を持つなんて卑しいことだと思われていたこの時代に、 次々と縁談を断り、こともあろうに、自分の描いた絵を、 絵本として出版しようとした女性、ベアトリクス・ポター。 その風当たりは、今の私たち以上のものだったろう。 けれど、大好きな友達である動物たちのお話を、 描き続きたい。 その情熱はある意味、世間知らずのお嬢様らしくもあり。 そんな娘を、困ったものだと思いつつも、 温かく見守る父親。 一方母親は、結婚こそが女の幸せだと頑なに思っている。 こんな封建的な母親から、こんな奔放な娘ができたのも、 不思議だけど、きっと反動なのかも。 ベアトリクスの弟も、商人の娘と駆け落ちしたと、 ちらとベアトリクスが言うけれど。 丁寧に丁寧に、青色を作り出すベアトリクス。 そして彼女の描いた動物たちが、いきいきと動き出す。 きっと彼女は本当に、絵の中の動物たちと話をしながら、 描いていたに違いない。 いたずら好きのピーターを叱りながら。 次々に絵本を出し続けるうちに、当然のなりゆきで、 愛し合うようになったベアトリクスとノーマンは、 両親に反対されつつも、結婚の約束を交わすが、 映画のタイトルが、「ミス」というのには、 理由があるのだろう、と思ったとおりで。 それがまた、彼女の人生をドラマチックなものに、 しているのだけれど、そのスランプに陥ったお陰で、 ロンドンを離れることを決意する。 彼女が移り住んだイギリスの湖水地方の風景がまた、 美しい。 こんな自然の中にいたら、インスピレーションも、 尽きることないだろう。 その自然を守ろうと、売りに出された農場を、 次々と買い取るベアトリクス。 開発のためではなく、そこでそのままの暮らしを、 そのままの風景を残すため。 彼女の心の中には、いつも友達がいたから、 彼らの住処を少しでも守りたかったのだろう。 自分のインスピレーションのためではなく。 ピーターラビットの絵本のような、優しい色彩に彩られた、 優しい気分になる、映画でした。 しかし彼女のお話、ピーターのお父さんは、 お隣に忍び込んだがために、ミートパイにされちゃったり、 お馬鹿なアヒルのジマイマは、毛むくじゃらで鼻の長い、 紳士に誘われ家について行くと、床が羽だらけで…と、 割と残酷だったりするんだけど(笑)。 オリジナル・サウンドトラック 『ミス・ポター』 著:リチャード・モルトビー 『ピーターラビットのおはなし』 『あひるのジマイマのおはなし』
【参考】 ミス・ポター 公式サイト
『パッセンジャー』 Passengers 2017.04.01
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』… 2015.08.30
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』… 2015.08.29
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