*モナミ* SMAP・映画・本
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『さくらん』 8歳で吉原遊郭の玉菊屋に連れて来られた少女、 きよ葉は、何度も脱走を図るがあえなく失敗。 気位が高く、絶世の美しさと知性を兼ね備えた、 完璧な高級花魁、粧ひ(菅野美穂)は、 そんなきよ葉に、花魁としての生き方を教える。 やがて17歳になったきよ葉(土屋アンナ)は、 玉菊屋にやって来た青年・惣次郎(成宮寛貴)と、 恋に落ちる。 いやぁ、絢爛豪華でした。 あの色彩がしばらくは、脳裏に漂っていたほど。 とにかく色の強さに、圧倒された。 さすが写真家・蜷川実花。 そして女優さんたちの、細いこと。 菅野美穂も木村佳乃も、大胆に背中丸出しして、 かなりの濡れ場に挑んでたけど、ほっそいほっそい。 あの細さで、あの重そうなカツラを被って、 よくあんな演技ができたもんだ。 実際の花魁は、あの頭でコトはできたんだろうか? 次の間に、床山さんでも控えてるとか?(爆) 着物は、自分で着れたとしても。 そういう、崩しちゃいけないようなものを崩す、 ってとこが、男にはたまらないのかねぇ(謎)。 集中できなそうだけど(爆)。 身売りされ、行き場のない少女たちが、 文字通り身を売って生きる街、花柳街。 客と恋に落ちるのもご法度、子を産むのもご法度。 身持ちのいい旦那の愛人になることでしか、 この街から出られない。 だったら何が幸せなのか?などと、 自身に問いかける自由もない女郎たち。 ビードロの中でしか生きられない金魚のように。 その中で花魁としてトップに上り詰める者は僅かで。 女郎なんて真っ平だと、とんがってた少女が虐げられ、 なにくそと快進撃を誓う…かと思いきや。 花魁になれたのもタナボタというか、自身としては、 さほど花魁になりたかったわけでもなく。 そういう対比を出したかったわけでもないだろうけど、 なるべくしてなった(であろう)菅野美穂や木村佳乃の、 その存在感たるや、すごかった。 土屋アンナは、気の強い花魁と言うよりも、 土屋アンナそのままだったけど(爆)、 それはそれで似合っていたと。 本当にあんなわがまま放題の女郎が、 花魁にまでなれるかどうかは、別として。 でもそういう我侭が、男には可愛いのかもね。 女なんていくらでも金で買えると思ってる男たちには、 特に。 もっともそれも、美貌に裏打ちされたものがないと、 ただ我侭だけじゃぁ誰の目にも留まらないだろうけど。 でもあんなドロドロした女の園で生き抜くためには、 おっとりしてたら絶対に食いつぶされちゃいそう。 やっぱりそれなりの、したたかさがないと。 花魁にまでなろうというのなら、なおさら。 蹴落とし、取り入り、手練手管を駆使して。 その「手練手管」を、ぜひ伝授して欲しい(笑)。 幼いかむろたちも、姉さんたちを傍で見て、 そういうのを自身で習得するんだろうか。 桜の花が咲いたらと誓った頃から、清次(安藤政信)が、 全然変わってないのがちょっと不自然だったけど、 影から密かに見守る姿に、男の色気を感じた。 客の武士(椎名桔平)や商人(成宮寛貴)より、 ずっと色っぽかった。 ただ、あれだけ女の目があるところで、 誰も清次の気持ちに気づかないというのもまた不自然。 女はそういうところ、敏いと思うんだけど。 ストーリー的にはごくごくありがちなんだけど、 その色と世界観に圧倒された、映画でした。 「金魚はビードロの中でしか生きられない」のに、 そこから飛び出してしまったきよ葉は、 フナに戻ってしまうのか…。 『さくらん』 著:安野モヨコ
【参考】 さくらん 公式サイト
『パッセンジャー』 Passengers 2017.04.01
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』… 2015.08.30
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』… 2015.08.29
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