*モナミ* SMAP・映画・本
< 新しい記事
新着記事一覧(全5068件)
過去の記事 >
『ブレイクスルー・トライアル』 著:伊園旬 技術の粋をつくした難攻不落の研究所に侵入し、 制限時間12時間以内に、所定のものを持ち帰るという、 懸賞金1億円の一大イベント、「ブレイクスルー・トライアル」。 それに参加することを決めた、門脇と丹羽にはそれぞれ、 お互いに言っていない過去があり、これに優勝することによって、 人生を変えようと考えていた。 一方、行方不明になったダイヤを追う強盗犯グループ、 保険会社の依頼で、その強盗を追う私立探偵、 研究所の守りを固める叩き上げ頑固一徹の管理人、 ライバル会社から派遣されたスパイチームなどが参加を表明し、 それぞれの思惑を胸に、イベントに集結する。 各所に設けられた指紋、静脈、虹彩などの生体認証。 さらには、凶暴な番犬や新型警備ロボットの一群など、 数々の障害に立ち向かい、突破するのはどのチームなのか。 難攻不落の研究所に忍び込み、マーカーを奪取する。 そこは、獰猛な番犬や堅物の警備員という古典的なものから、 静脈認証システムや、攻撃もいとわない警備ロボットという、 最新のセキュリティシステムを備えた、まるで要塞のような建物。 主催者側にとっては、最新のセキュリティシステムを、 遠慮なく試せる格好の場であり、参加者たちにとっては、 成功すれば一億円という大金を手にできる絶好のイベント。 だけのハズだったが…。 2007年「このミステリーがすごい!」大賞受賞作。 それぞれの思惑を抱えた侵入者たちが、それぞれを掠めながら、 それぞれの目当てのものを探して、難攻不落の研究所内を、 駆け回る。 登場人物が多すぎて、主要人物である門脇と丹羽の過去ですら、 ムリヤリ詰め込んだ感がなきにしもあらず。 その過去こそが、2人がこのイベントに参加した最大の理由であり、 目的であるのに。 ライバル会社の3人に至っては、いなくてもよいのでは? と思うほど、登場させた意味を問いたくなる存在。 二股かけていたネットオタクが、隠れたキーパーソンかと思ったら、 特に絡んでこなかったし。 でもその辺りを詳しく書きすぎると、 ムダに冗長感を増してしまうのも確かだから、致し方ないか。 その中でも、容姿端麗でありながら男勝りの管理人の娘と、 コワモテ巨体男の、まさに美女と野獣コンビの不器用なやりとりが、 なかなか面白かった。 この2人のスピンオフ小説でも書いてもらいたいくらい(笑)。 それぞれの過去や最新セキュリティシステムとの攻防は、 ややご都合主義なところがないこともなかったけれど、 RPG感覚で楽しめつつ。 陳腐だけれども、スッキリとした友情で終わるという、 荒削りだけれどもスピード感溢れる一冊でした。
メイキング・オブ・マッドマックス 怒り… 2015.07.24
『家族の言い訳』 著:森浩美 2015.02.07
『あなたに褒められたくて』 著:高倉健 2015.02.05
もっと見る
PR
日記/記事の投稿
プロフィール
v_のん_v
SMAPとか映画とか本とか病気とか
キーワードサーチ
カテゴリ
カレンダー
バックナンバー