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*モナミ* SMAP・映画・本

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2008.11.14
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『たちの悪い話』 著:バリー・ユアグロー


世の中捨てたもんじゃない、と甘く見ている読者諸氏、
世界は悪意のかたまりです。
転ばぬ前にご一読を。

ダークでビターな味わいがクセになる、
どうしようもない世界の私達の物語、43篇。



ほんとにタチの悪い話ばかり。
ほんの2、3ページの短いお話ばかりなんだけど、どれもタチ悪い。
ダークだとかじゃなくて、ほんとタチ悪い。

こんなにタチの悪い話を、よくもこれだけ思いつけるなんて、
この作者はやっぱり性格がヒネくれてるんだろうか?
と思わずにいられないくらいタチ悪い。

どんなに努力しても報われず、善意は踏みにじられ、
好意は悪意で返される。
貧しい人は貧しいままで、いじめられっ子はいじめられたままで。


たっぷりと毒を含み、ぽーん!と放り出されたままで終わるお話は、
え?で?その後どうなったの?と悩ませる。

けれどもそれは決して後味の悪い毒ではなく。
そのシニカルさが心地よいと感じる私も、相当ヒネくれてるのか?


下手に教訓なんかを交えない中で、どの話にも共通していることは、
「人生なんて一瞬で変わる」ということかも。

冒頭の物語「両親」では、漫画とお菓子のコレクションを楽しんでいた、
ごく普通の男の子がある日突然「大事な話があるんだ」と父親に呼ばれ、
そして、お前は私たちの子じゃない、お前の本当の両親が今日、
お前を連れ戻しに来る、と言われるように。

そこで普通なら、本当の親と出会えてよかっためでたしめでたし、
などとなるのかもしれないけれど、そうならないのがユアグロー。


知らずに固執している既成概念や固定概念を軽くあざ笑うかのような、
人生こういうこともあるかもしれないよ、とでも言うかのような、
でも実際、物語よりもっとタチ悪い出来事の起こる世の中なのだから、
もしかしたらこれもある意味ファンタジーなのかもしれない、
と思った一冊でした。



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【参考】
◆バリー・ユアグローの著書は→ 楽天ブックス


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最終更新日  2008.11.14 21:15:36


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